これがディセンダーの力!

マイソロ2の主人公(ディセンダー)が、一部の秘奥義で発する掛け声。
この台詞自体は王道で当たり障りのないものだが、
問題は台詞を言うようになる、すなわち秘奥義を習得するタイミングなのだ。


マイソロ2では、秘奥義のあるキャラクターはLv45になるとこれを習得し、
主人公たるディセンダーもその例外ではない。
しかも、前作のように全術技をマスターする、なんてことは必要がないので、
Lv45になり次第、主人公はすぐに秘奥義が使えるようになるのである。
つまりLv45で主人公は上記の台詞を堂々と言うことになる。

ところで、主人公はストーリー中盤のイベントまで
自分がディセンダーであることを知らず、自覚していないということになっている。
カノンノだけは、主人公が伝説のディセンダーかもしれないね、と発言しているが、
他のアドリビトムメンバーからは、夢見がちとか、童話の読み過ぎだとかしか
受け止められていなかった。
ディセンダーがそうそう現れるものでないことを鑑みると、
メンバーたちのこの反応は至極当然である。

物語中盤、主人公たちはあるダンジョンの奥地を訪ね、
そこで主人公がまさに伝説のディセンダーであることを告げられる。
メンバーたちは、無口でぼうっとした主人公が伝説上の存在だと知り、一様に驚愕した。
主人公もまた、ここで初めて自分がディセンダーであると認識したのである。


ここで、前述のダンジョンについて触れておこう。
このダンジョンで出現する敵のレベル帯は40前後に調整されている。
つまり制作側は、プレイヤーがこの程度のレベルで突入、攻略するであろうことを
想定して作っていたと考えられる。

すなわち、プレイヤー(と主人公)が
Lv45に到達するより前に主人公がディセンダーであるという事実を知り、
それから後にLv45になって秘奥義を習得、
戦闘で使ってみて「これがディセンダーの力!」とかっこ良く言い放つ、
そんな展開に制作側はしたかったのだろうと推測される。

ところが、そのダンジョン内でレベリングをしたり、
主人公の特定の職業に愛着があって使い続けたりして、
主人公のレベルがイベントより先に45になってしまうプレイヤーが続出した。
するとどういうことになるかというと……

自分をディセンダーであると知らない主人公が、覚えた秘奥義を発動して
これがディセンダーの力!」と発言してしまう事態が起こってしまったのだ。


少しの調整不足がたたって、王道台詞がまさかの公式ネタバレに発展した例。
もっとも、前作での類推や事前情報から、
主人公がディセンダーだとわかっていた人も多いことではあろうが……。
一番アレなのは傭兵も「これがディセンダーの力!」と叫んでしまうことだろう。


最終更新:2021年06月05日 14:52