プレミアムアドセンス


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プレミアムアドセンス問題

2010年08月、はちま起稿レスポンス(通信社)の記事を誤爆した問題に端を発し
はちま起稿をはじめとするライブドア系まとめブログが
企業向けのプレミアムアドセンス(※1)を使用しているという問題が再燃した。

※1 正確にはアドセンスのプレミアムサービス、ハード・業界版では上記が主流となっている。

概要

Google AdSense
     ├─ ドメイン向け AdSense
     ├─ フィード向け AdSense
     ├─ 動画向け AdSense
     ├─ モバイル コンテンツ向け AdSense
     ├─ 検索向け AdSense
     └─ コンテンツ向け AdSense
アドセンスとはGoogleの提供する広告配信(アフィリエイト)であり
広告をクリックすることによって掲載者に一定の報酬が支払われる。
様々な形態で提供されてるアドセンスの内
Webサイトに提供されているのがコンテンツ向けAdSenseである。

プレミアムアドセンス

コンテンツ向け AdSense
     ├─ 一般向け サービス
     └─ プレミアム サービス
コンテンツ向けAdSenseはさらに一般向けプレミアムに分けられる。
一般向けはブログをはじめとした一般サイト向けで広告掲載者に対し広告主からの報酬の68%が支払われる。
一方企業などに提供されているのがプレミアムサービス(以下、プレミアムアドセンス)である。
これは月間1,000万PVもしくは検索件数500万件以上のサイトを対象にしたもので
一般向けにない以下のサービスを受けられる(※1)
  • Google のセールス担当者とアカウント マネージャによるサポート
  • 柔軟な広告フォーマット
  • 高度なフィルタ機能
  • 最適化のサポート
  • 収益性を高めるその他のオプション
  • 強化された技術サポート
もともとアドセンスは企業向けに提供されており、こちらが本来のサービスと言える。
外部から良く分かるのが「柔軟な広告フォーマット」でプレミアムアドセンスでは
広告の文字だけでなく、広告枠全体がクリックできるようになっていた(※2)

※1 http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/02/webgoogle.html
※2 仕様変更で2011年01月に終了

ライブドアのプレミアムアドセンス

本件で問題となっているプレミアムアドセンスは
ライブドアがAdSense APIを用いてライブドアブログなどに提供しているものである。
AdSense APIは、1日10万PVのサイトを対象とした広告の共有サービスであり(※1)
ライブドア名義のプレミアムアドセンスが各サイトに分配されている。

ブログ

まとめブログのプレミアムアドセンスは
後述の「ca-livedoor-ジャンル名_js」のコードが発見されたことに加え
広告の掲載位置が一般向けと明らかに違うことで明らかになった。
ただし自らプレミアムであることを宣言している訳では無いので
ニュアンスとしては「一般向けでないアドセンス」に近い。

用途

プレミアムアドセンスはライブドア名義のため
利用者から見るとGoogleよりもライブドアのサービスに近い。
したがってPVの多いブログへの優遇策のほか
ブログを移転してきた場合の特典などの活用が想像できる。
実際多くのブログ移転組にプレミアムアドセンスが確認されている。

初出

まとめブログでの初出は2008年08月~2009年04月の間となる。
プレミアムアドセンスのブログ一覧
まとめブログ系1番となる小太郎ぶろぐの
2008年08月時点(※1)のアドセンスが(pub-6186007602318211)であり
2009年04月には(ca-livedoor-blog_js)が確認(※2)されているため。


仕様(ライブドアの場合)

プレミアムアドセンスのサイトには以下のコードが使われる。
  • はちま起稿(http://blog.esuteru.com/)より
    ソースの14行から22行目(2010年08月22日)
<script type="text/javascript"><!--
google_ad_client = 'ca-livedoor-blogmedia_js';
google_ad_channel = 'blog039';
google_max_num_ads = '15';
google_encoding = 'utf8';
google_ad_section = 'default';
google_hints = 'ゲーム, PS3, XBOX360, Wii, PSP, NintendoDS';
/ / -->
</script>

google_ad_client = 'ca-livedoor-blogmedia_js';

プロパティID。
通常"pub-0123456789012345"という形でユーザーIDが割り振られる。
ライブドアのプレミアムアドセンスではca-livedoor-ジャンル名_jsという形で
サイトのジャンルごとにいくつかのIDが割り振られている。
  1. 'ca-livedoor-blogmedia_js'
  2. 'ca-livedoor-blogmediavip_js'
  3. 'ca-livedoor-blogmediavip-test_js'
  4. 'ca-livedoor-blogmedia-test_js'
  5. 'ca-livedoor-infomedia_js'
  6. 'ca-livedoor-infoentame_js'
  7. 'ca-livedoor-blog_js'
この内、1~4の「blogmedia」系がまとめブログに使われる。
「blogmediavip」はニュー速VIP板系ブログと思われる。
末尾「test」は一時的なものと思われ、該当ブログは短期間で「test」抜きのものに移動している。
「infomedia」「infoentame」ともに各種評論系ブログのほか
後者が「BLOGOS(ブロゴス)」(※1)に使われている。
「blog」は初期のもので後の「blogmedia」系ブログが確認されていた。
現在はライブドアの公式ブログ(※2)に残るのみ。

※1 ライブドアが運営するオピニオン系ブログポータル(blogos.livedoor.com/)
※2 livedoor ディレクターブログ(blog.livedoor.jp/ld_directors/)で確認

google_ad_channel = 'blog039';

カスタムチャンネル。
ページごとなどに広告の収益を確認するためのもので任意の数字(文字)を振る。
1アカウントあたり最大500まで使える。
  • 'blog039'
  • 'info039'
  • '039'
  • 'news039'
プレミアムアドセンスの場合これによって各ブログが識別される。
まとめると
ユーザーの識別
アドセンス
プロパティID
プレミアムアドセンス
プロパティID+カスタムチャンネル

google_max_num_ads = '15';

最大広告数。
はちま起稿の場合2010年08月の時点で5であり
直後15に増え、最終的に20となった。
2011年03月現在、「blogmedia」系は一律20となっている。

google_encoding = 'utf8';

文字コード。
標準では「UTF-8(Wikipedia)」となる。

google_ad_section = 'default';

マッチングオプション。
本文から表示したい内容に近い部分を指定する。

google_hints = 'ゲーム, PS3, XBOX360, Wii, PSP, NintendoDS';

マッチングオプション。
広告に表示したい内容を指定する。
2009年の時点で試験運用中で使っていないブログもある。
プレミアムアドセンスにだけ提供されているため一般ブログが使うとコード改変違反となる。

問題点

  • まとめブログが無断転載を主とする問題
  • そのまとめブログにライブドアがアドセンスを提供している問題
  • 無断転載を通報してもアドセンスが剥奪されない問題
  • まとめブログが企業向けのアドセンスを使っているという嫌儲的な問題
上記のような理由によってまとめブログが
プレミアムアドセンスを使っていることが問題視されている。
特にプレミアムアドセンスはライブドア名義ということで
規約違反などGoogleからの通達がブロガーに直接来ないため(※1)
Googleを意識して記事を書く必要がなくなり
無断転載などを増長させる一因となっているのではないかとされている。

※1 対応もライブドア側で済まされていると思われる。

無断転載を通報してもアドセンスが剥奪されない問題

著作権法で保護されているコンテンツを含むウェブページでは、AdSense サイト運営者様がコンテンツの表示に必要な法律上の権利を有していない限り、Google 広告を表示することはできません。
Googleアドセンスには上記の様に掲載基準があるが
無断転載を行っているまとめブログは間違いなくこれに抵触している。
しかし2009年のガジェット通信ファミリー問題以降
ゲハ系ブログへの意義申し立てとして規約違反の問い合わせが何度も行われたが
アドセンスが停止(剥奪)したということが無い。

なぜ剥奪されないのか

基本的にはプレミアムアドセンスは審査の仕組みが違うためとされている。
またアドセンス全体で以前と比べ審査の基準が緩くなっている(※1)
ことも剥奪されない一因と思われる。

※1 アドセンスの規模の拡大、担当者の変更などが理由と考えられている。

反応

2ちゃんねるの反応

2ちゃんねるではコード(プロパティID)の共通性から
全てのブログを同一人物が運営しているとしたり
ライブドア社員が運営しているなどといった説も出た。

ブロガー(ねたたま)の反応

+ 表示する
アドセンス料分配!(キリッ) だっておwww
12:42 PM Aug 11th Tweenから
http://twitter.com/netamichelin/status/20853221640

個人的にはこっちがマジレスするのも恥ずかしいレベルの議論だと思ってます RT @Tydel0527: QTで「違いますよ」って返信したらどうですか?そいつが馬鹿なのがフォロワーに一目瞭然&アピールになります。
12:41 PM Aug 11th Tweenから
http://twitter.com/netamichelin/status/20853171897

やられやくさんなんか爆笑してると思う
12:40 PM Aug 11th Tweenから
http://twitter.com/netamichelin/status/20853091258

別にブログの裏の繋がりがどうとか企業とつるんでるって推測は全然いいんだけどさ、いつのまにかそれが確定した事項のようなテンションでウゼエとかキメエとか言ってくるやつらはどうかしてると思う
12:36 PM Aug 11th Tweenから
http://twitter.com/netamichelin/status/20852796321
プレミアムアドセンスは広告の分配に関しては明らかなものの
実際の報酬分配についてははっきりしていない。
単純に考えればライブドアから報酬が分配されていると考えられるが
ねたたま(ねたミシュラン)管理人が否定する反応をしており
これを真に受けてよいのか議論がある。
もしくは報酬は分配されず、多くのブログが使っている有料ブログ
無料もしくは割引にする(※1)などといった可能性もある。

※1 有料ブログの優待説は以前からあり、プレミアムアドセンス問題によって再注目された

Googleの反応

ライブドアがまとめブログにアドセンスを分配している実態を
ブログ運営のためのブログ運営(ukdata.blog38.fc2.com/)がGoogleに問い合わせたが
返答はなかったという。

プレミアムアドセンスのブログ一覧

プレミアムアドセンスを使っているライブドアのまとめブログ一覧

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最終更新:2011年03月07日 19:20
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