09 マッドパーティー

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#right(){【登録タグ:&tags()】} #inc(Script/track) #divid(track_args){ |album=[[綴]] |circle=[[凋叶棕]] |vocal=めらみぽっぷ |lyric=RD-Sounds |arrange=RD-Sounds |original=魔女達の舞踏会 ~ Magus |joy_req=737926 |joy_url=https://www.joysound.com/web/search/song/404695 |prev=https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/928.html |next=https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1008.html } #divid(lyrics){             どうして、僕はこんなところを歩いているのだろう         答えは、もはや&ruby(あ){敢}えて問い直すまでもない。 ―僕は死に場所を探しているのだ。         ここなら、誰も僕を見つけることなどないだろう。         誰もが、恐れ&ruby(きひ){忌避}するという森の奥深く。 ―なのに、どうして、人がこんなところに?      あら、そこの“迷い人”さん。      どうしてこんな所にいらっしゃったのですか?      帰り道を教えて差し上げますから、どうぞついてきて下さい      そうして足を踏み入れたのは小さな屋敷      いたいけな少女をあの場所に置き去りには出来ない。              ―傍で死ぬわけにもいかないだろう。 “暖かい飲み物をお持ちします”と彼女は告げ屋敷の奥へと ふと聞こえた物音に  興味をそそられた僕は こっそりと傍のドアを開いた  そうして、僕の目に、飛び込んだのは     ―毒を&ruby(たた){湛}えた大釜。        ―蛇のような生き物。   ―ひとりでに動く魔法陣に、      ―呪わしげな書物   まるでこれでは、魔女の館じゃないか!      気づくのが遅かったな?お前は踏み込んだのだ。邪悪な魔女の住処へと、      愚かにものこのこと          気づけば背後には少女暗い光を纏い          こちらに向けるその笑みは恐るべき魔女のもの…       その目は獲物を値踏みしているかの様       僕は逃げようとしたものの、           …体が動かない!      あー?足掻くだけ無駄だぞ。      森に足を踏み入れる者の末路など、      最初から決まりきっているのだから。          惨めな野晒し&ruby(どくろ){髑髏}、或いは骨すら残されず―          …&ruby(いず){何}れにせよ、お前ごときでは、逃げられはしないのさ! ―それでは。 &ruby(しょくじ){晩餐}を始めるとしようか                       ―そぅら。                       食台にその身を献上しろ                   宴は盛大に行われるがいい                   久方ぶりに食いでがある食材だ      ―爪を剥いでやろうか?      ―血を抜きさってやろうか?      ―舌をもいでやろうか?      ―目をくりぬいてやろうか?                  自分の愚かさを呪えよ!        いざ踊れ、踊り狂え        魔女は野蛮に&ruby(わら){嗤}い&ruby(たけ){猛}る          この胸中には愚かな自分をただ責める声                いざ歌え、歌い狂え                魔女は野蛮に&ruby(わら){嗤}い&ruby(たけ){猛}る   “まだ死にたくない”などと情けない声が漏れ出でる 光の渦が 何かの魔法を解き放つ    その手にかかって僕は最期のときを迎えるのか           僕は目を閉じて           眼前の光景から眼を逸らす “せめて、最期はどうか苦しまずに”と願いながら…     ―と、こういうことがあるかもしれないので…     もう、森には近寄るな。     でないと、次はほんとに喰われちまうぜ? }
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