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#divid(track_args){
|album=[[綴]]
|circle=[[凋叶棕]]
|vocal=めらみぽっぷ
|lyric=RD-Sounds
|arrange=RD-Sounds
|original=魔女達の舞踏会 ~ Magus
|joy_req=737926
|joy_url=https://www.joysound.com/web/search/song/404695
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|next=https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1008.html
}
#divid(lyrics){
どうして、僕はこんなところを歩いているのだろう
答えは、もはや&ruby(あ){敢}えて問い直すまでもない。
―僕は死に場所を探しているのだ。
ここなら、誰も僕を見つけることなどないだろう。
誰もが、恐れ&ruby(きひ){忌避}するという森の奥深く。
―なのに、どうして、人がこんなところに?
あら、そこの“迷い人”さん。
どうしてこんな所にいらっしゃったのですか?
帰り道を教えて差し上げますから、どうぞついてきて下さい
そうして足を踏み入れたのは小さな屋敷
いたいけな少女をあの場所に置き去りには出来ない。
―傍で死ぬわけにもいかないだろう。
“暖かい飲み物をお持ちします”と彼女は告げ屋敷の奥へと
ふと聞こえた物音に
興味をそそられた僕は
こっそりと傍のドアを開いた
そうして、僕の目に、飛び込んだのは
―毒を&ruby(たた){湛}えた大釜。
―蛇のような生き物。
―ひとりでに動く魔法陣に、
―呪わしげな書物
まるでこれでは、魔女の館じゃないか!
気づくのが遅かったな?お前は踏み込んだのだ。邪悪な魔女の住処へと、
愚かにものこのこと
気づけば背後には少女暗い光を纏い
こちらに向けるその笑みは恐るべき魔女のもの…
その目は獲物を値踏みしているかの様
僕は逃げようとしたものの、
…体が動かない!
あー?足掻くだけ無駄だぞ。
森に足を踏み入れる者の末路など、
最初から決まりきっているのだから。
惨めな野晒し&ruby(どくろ){髑髏}、或いは骨すら残されず―
…&ruby(いず){何}れにせよ、お前ごときでは、逃げられはしないのさ!
―それでは。
&ruby(しょくじ){晩餐}を始めるとしようか
―そぅら。
食台にその身を献上しろ
宴は盛大に行われるがいい
久方ぶりに食いでがある食材だ
―爪を剥いでやろうか?
―血を抜きさってやろうか?
―舌をもいでやろうか?
―目をくりぬいてやろうか?
自分の愚かさを呪えよ!
いざ踊れ、踊り狂え
魔女は野蛮に&ruby(わら){嗤}い&ruby(たけ){猛}る
この胸中には愚かな自分をただ責める声
いざ歌え、歌い狂え
魔女は野蛮に&ruby(わら){嗤}い&ruby(たけ){猛}る
“まだ死にたくない”などと情けない声が漏れ出でる
光の渦が
何かの魔法を解き放つ
その手にかかって僕は最期のときを迎えるのか
僕は目を閉じて
眼前の光景から眼を逸らす
“せめて、最期はどうか苦しまずに”と願いながら…
―と、こういうことがあるかもしれないので…
もう、森には近寄るな。
でないと、次はほんとに喰われちまうぜ?
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どうして、僕はこんなところを歩いているのだろう
答えは、もはや&ruby(あ){敢}えて問い直すまでもない。
―僕は死に場所を探しているのだ。
ここなら、誰も僕を見つけることなどないだろう
誰もが、恐れ&ruby(きひ){忌避}するという森の奥深く。
―なのに、どうして、人がこんなところに?
あら、そこの“迷い人”さん。
どうしてこんな所にいらっしゃったのですか?
帰り道を教えて差し上げますから、どうぞついてきて下さい
そうして足を踏み入れたのは小さな屋敷
いたいけな少女をあの場所に置き去りには出来ない。
―傍で死ぬわけにもいかないだろう。
“暖かい飲み物をお持ちします”と彼女は告げ屋敷の奥へと
ふと聞こえた物音に
興味をそそられた僕は
こっそりと傍のドアを開いた
そうして、僕の目に、飛び込んだのは
―毒を&ruby(たた){湛}えた大釜。
―蛇のような生き物。
―ひとりでに動く魔法陣に、
―呪わしげな書物
まるでこれでは、魔女の館じゃないか!
気づくのが遅かったな?お前は踏み込んだのだ。邪悪な魔女の住処へと、
愚かにものこのこと
気づけば背後には少女暗い光を纏い
こちらに向けるその笑みは恐るべき魔女のもの…
その目は獲物を値踏みしているかの様
僕は逃げようとしたものの、
…体が動かない!
あー?足掻くだけ無駄だぞ。
森に足を踏み入れる者の末路など、
最初から決まりきっているのだから。
惨めな野晒し&ruby(どくろ){髑髏}、或いは骨すら残されず―
…&ruby(いず){何}れにせよ、お前ごときでは、逃げられはしないのさ!
―それでは。
&ruby(しょくじ){晩餐}を始めるとしようか
―そぅら。
食台にその身を献上しろ
宴は盛大に行われるがいい
久方ぶりに食いでがある食材だ
―爪を剥いでやろうか?
―血を抜きさってやろうか?
―舌をもいでやろうか?
―目をくりぬいてやろうか?
自分の愚かさを呪えよ!
いざ踊れ、踊り狂え
魔女は野蛮に&ruby(わら){嗤}い&ruby(たけ){猛}る
この胸中には愚かな自分をただ責める声
いざ歌え、歌い狂え
魔女は野蛮に&ruby(わら){嗤}い&ruby(たけ){猛}る
“まだ死にたくない”などと情けない声が漏れ出でる
光の渦が
何かの魔法を解き放つ
その手にかかって僕は最期のときを迎えるのか
僕は目を閉じて
眼前の光景から眼を逸らす
“せめて、最期はどうか苦しまずに”と願いながら…
―と、こういうことがあるかも知れないので…
もう、森には近寄るな。
でないと、次はほんとに喰われちまうぜ?
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