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|original=古きユアンシェン
}
#divid(lyrics){
そっと、手を差し交わし。
その身体を、寄せて。
&ruby(いき){吐息}混じりの戯れ。
側、抱え、囁く。
「色に溺れていては、ならないのです」と。
言葉だけの、脆くも、
ささやかな膳立て。
さぁ、終わらぬ夜を。
―いずれ全て、貴方の物。
等と&ruby(うそぶ){嘯}けば、
もうこの&ruby(て){掌}の中。
幾千と云う臣下を持ち
幾万と云う名を従え
そんな&ruby(ちから){権力}を手にしながら
この&ruby(からだ){肢体}一つに溺れ逝く様よ。
「ああ、熱いのよ、熱いのよ」と。
叫んでみれば、
応ずるように、激しく勢い付く―。
&ruby(さなが){宛}ら、そう、赤子に似て。
一夜之夢、それは、熱病のように。
滴る、月の雫に。
その両手を、&ruby(かざ){翳}して。
どこまでも一緒に。
ただ、宵に融け逝く。
「今は私だけを見て。お願いだから」と。
目を潤ませて、見上げる。
此れだけで、意の&ruby(まま){儘}に。
嗚呼、他愛のないものね。
―今宵もまた、積み重なる。
口先ばかりの、
憐れな為政者。
幾千と云う地を束ねて
幾万と云う天を望み
そんな大志を&ruby(いだ){抱}きながら
この&ruby(からだ){肢体}一つに崩れ堕ちる様よ。
「ああ、怖いのよ、怖いのよ」と。
そうして、
解けぬ糸を絡めて、手繰り寄せるように―。
&ruby(さなが){宛}ら、そう、手駒に似て。
一夜之夢、それは、疫病のように。
&ruby(いか){如何}なる&ruby(ひと){強者}でさえ
&ruby(とりこ){虜}となれば、皆同じ。
この身に囚われ逝く。
それが、私には、堪らない。
幾千という人を&ruby(くだ){降}し
幾万という人を&ruby(あや){危}め
&ruby(そ){其}れでも&ruby(なお){猶}、&ruby(あ){厭}くることなく。
&ruby(止まるに足りず、足ることを知らず。){吾不足止、未不知足也。}
「さぁ、最後には、もっともっと…」
そうして、
全てを私に預けさせるように―。
&ruby(さなが){宛}ら、そう、&ruby(しもべ){下僕}に似て。
一夜之夢、それは、熱病のように。
}
#right(){【登録タグ:&tags()】}
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#divid(track_args){
|album=[[徒]];[[それじゃ、さよなら]]
|circle=[[凋叶棕]]
|vocal=3L
|lyric=RD-Sounds
|arrange=RD-Sounds
|original=古きユアンシェン
}
#divid(lyrics){
そっと、手を差し交わし。
その身体を、寄せて。
&ruby(いき){吐息}混じりの戯れ。
側、抱え、囁く。
「色に溺れていては、ならないのです」と。
言葉だけの、脆くも、
ささやかな膳立て。
さぁ、終わらぬ夜を。
―いずれ全て、貴方の物。
等と&ruby(うそぶ){嘯}けば、
もうこの&ruby(て){掌}の中。
幾千と云う臣下を持ち
幾万と云う名を従え
そんな&ruby(ちから){権力}を手にしながら
この&ruby(からだ){肢体}一つに溺れ逝く様よ。
「ああ、熱いのよ、熱いのよ」と。
叫んでみれば、
応ずるように、激しく勢い付く―。
&ruby(さなが){宛}ら、そう、赤子に似て。
一夜之夢、それは、熱病のように。
滴る、月の雫に。
その両手を、&ruby(かざ){翳}して。
どこまでも一緒に。
ただ、宵に融け逝く。
「今は私だけを見て。お願いだから」と。
目を潤ませて、見上げる。
此れだけで、意の&ruby(まま){儘}に。
嗚呼、他愛のないものね。
―今宵もまた、積み重なる。
口先ばかりの、
憐れな為政者。
幾千と云う地を束ねて
幾万と云う天を望み
そんな大志を&ruby(いだ){抱}きながら
この&ruby(からだ){肢体}一つに崩れ堕ちる様よ。
「ああ、怖いのよ、怖いのよ」と。
そうして、
解けぬ糸を絡めて、手繰り寄せるように―。
&ruby(さなが){宛}ら、そう、手駒に似て。
一夜之夢、それは、疫病のように。
&ruby(いか){如何}なる&ruby(ひと){強者}でさえ
&ruby(とりこ){虜}となれば、皆同じ。
この身に囚われ逝く。
それが、私には、堪らない。
幾千という人を&ruby(くだ){降}し
幾万という人を&ruby(あや){危}め
&ruby(そ){其}れでも&ruby(なお){猶}、&ruby(あ){厭}くることなく。
&ruby(止まるに足りず、足ることを知らず。){吾不足止、未不知足也。}
「さぁ、最後には、もっともっと…」
そうして、
全てを私に預けさせるように―。
&ruby(さなが){宛}ら、そう、&ruby(しもべ){下僕}に似て。
一夜之夢、それは、熱病のように。
}