14 墓標

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#right(){【登録タグ:&tags()】} #inc(Script/track) #divid(track_args){ |album=[[屠]] |circle=[[凋叶棕]] |vocal=めらみぽっぷ |lyric=RD-Sounds |arrange=RD-Sounds |guitar=光収容 |original=オリジナル |dam_req=none |joy_req=none |prev=none |next=[[Ⅱ. 幽明境を分かつこと]] } #divid(lyrics){ もう、そこには誰もいはしない。 だから、 もう、そこには君もいやしない。 そこに只、在るのは。 二度と生を刻むことの無い骸―。 首と&ruby(からだ){躯}とは離れ離れ。 &ruby(まぼろし){幸福}に沈む、傍ら、磔に。 そして、僕といえば、 二度と地を踏むことさえない屍―。 足を踏み入れた蓬莱の地に、 僕らの楽園を夢見たのに ああ僕らは 何も知らなかったんだ 何もかもが嘘つきのこんな幻想郷があることも ああ何を 違えてしまったのか 僕らはきっと仲良く生きていける筈だったのに ―せめて、君がいさえすれば…   そんな思いが、胸を掠めては、  消えた。 こんな恐ろしいところには、 もはや、 &ruby(ひととき){一刻}たりとてもいられない。 そうしてその足を。 自ら死地に追いやる愚か者―。 もっとも安全な&ruby(いきかた){方法}とは。 常に自分の手に握り置くもので。 けして理解のできぬ、 世界に触れてなどしてはならない。 なんて悪趣味な人形&ruby(あそび){戯曲}。 誰も&ruby(まとも){人間}ではいられなかったか ああ彼らは かくも愚かだったのだ 暗闇の向こう側で謎のピエロが嗤っている ああボクこそ 最後の勝者なのだ 愚か者共の末路をその正義の証として そして誰もいなくなる前に   これは心の&ruby(おく){最奥}に刻み込む、墓標。  疑いもせず 手に取る報い   好奇心こそ最大の敵よ そう、刻まれるべきだ一人一人  一人夜歩き 忍び寄る影は  幼さゆえ気づけずにいたか そう、刻まれるべきだ一人一人 足掻くことさえ 試せぬほどに   聡さとは愚かさと同義か そう、刻まれるべきだ一人一人    恋の苦さと 命の甘さ    大人の味は油断大敵 そう、刻まれるべきだ一人一人   一夜限りの 丑の刻参り   警戒など意味のない世界 そう、刻まれるべきだ一人一人 最期にしては 粗食にすぎたか    早起きにして六文の得 そう、刻まれるべきだ一人一人  正直者が 馬鹿を見るのだ    臆病者に進む道なし そう、刻まれるべきだ一人一人 ああ何を 違えてしまったのか 僕らはきっと仲良く生きていける筈だったのに ああせめて 君がいてくれたなら 最後の正直者を信じられたかも知れないな などと馬鹿めが! 世迷いごとに沈め! 正直者が馬鹿を見るそんな世界の&ruby(ルール){理}なら ああ!ボクこそ 最後の勝者なのだ! その真実を噛み締めて今楽園を後にして 墓標に刻んだ数だけ 胸に込み上げる勝利の余韻に嗤う。 }
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