08 二色蝶



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|album=
|circle=凋叶棕
|vocal=中恵光城
|lyric=RD-Sounds
|arrange=RD-Sounds
|original=二色蓮花蝶 ~ Ancients
生きているならば、一度はきっと。
その命、危機に曝されもするだろう。
そう、生きるということは、気紛れなもので、
時に、全ては、意外なほど呆気無い。

生きているならば、その身をきっと。
餌食として狙うものも居るだろう。
そして、哀れながら、狙われたものは、
その力では、抗う術を持たない。

思えば、意味のない生涯(いのち)
永らえても、望みなどなくば。
これが、この身の定めと、唯々受け容れよう。

―これまで、と、覚悟の刹那。
視界に広がった光景(けしき)は、

紅く、白く、妖しく、烈しく、そして、強靭く。


舞う、二色の蝶。


宛ら、
―忘我。
それが、幻の果てなる、徒花。

―萌芽。
匂い立つように、ひらりひらりと。

―散華。
留まる全ての花を散らすように。

―蓮花。
重なる姿に何を見たか。


空の昏さを閉じ込めた瞳で、
永遠を揮う姿は何より美しく。
咎色の花を、はたと、祓らす、

その名さえ知らぬ、二色蝶。


生きているならば、一度はきっと。
その命、捧げたくもなるだろう。
だが、生きるということは、冷たいもので、
時に、全ては、意外なほど素っ気無い。

あゝせめて一目、一目と。
求めた姿の在る所以は、
我々(ひとなるもの)にはけして揮わぬ力の所作。

人の身で叶わぬのなら、
この身を堕とせばいいのだ、と。

再び、「あれ」と出逢うことが出来るのなら、


何をも厭わぬ。


ただただ、
―高雅。
其方(おまえ)は、幻に咲く、婀娜花(あだばな)

―端雅。
この心のうちに、はらりはらりと。

―因果。
棄てた命に意味を与えたように。

―蓮花。
重なる姿に幻想(ゆめ)を見たか。


美しければそれでいいのだと、
あの姿のままで、永久に在れよと焦がれつつ。
咎色の花を、はらと、舞わす、

その名さえ知らぬ、二色蝶。


花を散らすのは、
其方(おまえ)が、望むことなのか?

其方(おまえ)も、そして咲かせるのか。
散らすだけでは、飽き足らず。

ならば、もとより捨てた命、せめて、花を咲かせよう。


そうして、
―開花。
この身は、幻の果ての、徒花。

―散我。
オマエが、忌むべきこの姿なら。

―奉我。
想いを吼える物怪(もの)を祓うように。

―蓮花。
この身を焼くことを今、願う。


さぁ、今再び、永遠を手に!
その全てを以って、この身をただの幻想(ゆめ)と帰せ。
咎色の花を、ざあと祓らせ、

その名さえ知らぬ、二色蝶。

終ぞ、その名さえ知らぬ、二色蝶。
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最終更新:2018年12月30日 23:40
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