06 絶対的一方通行 ~Unreachable Message



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|circle=凋叶棕
|vocal=めらみぽっぷ
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|original= 夜が降りてくる ~ Evening Star;ネクロファンタジア
子供の頃に
少し無茶をして

通りがかった道すがら

始まったちいさな冒険を
覚えているかしらね

意気揚々の出だしも
段々と勢いを失い

しまいには迷子になって

立ち尽くしたこの景色を
覚えているかしらね

さぞかし心細かったでしょうね

綻びを見る度に
心の何処かで思い出しなさい
どうしようもない程
世界は理不尽に塗れている事を

見るな。来るな。
知るな。渡るな。

それ以上こちらに歩みを進めるな。

聞くな。寄るな。
理解るな。探るな。

手に入れる価値のあるものなどどこにある。

変わりきってからしか気付けはしないのだ
後戻りなど出来ない事に

夜が覆い隠す
非常識のその裏側を覗き見てはいけない

ありのままの世界を
今貴女が立たされているところの何たるかを察せよ

そうして、大人しく、何も知らずに、ただ夜に怯えていれば、よかったのに…


どうしようもない程
世界は幻想に塗れているのだと

当たり前の世界が崩れ去る
忘れられた世界が顕現れる
その全てを何よりも
美しいと

思ってしまったから
…囚われたのだ。


見るな。来るな。
知るな。渡るな。

あまりにも絶対的な“とおりゃんせ”に背も向けず

聞くな。寄るな。
理解るな。探るな。

行きはよくても帰りはもう幻想入り

どうか赦して欲しいと
置き去りにした貴女の姿に乞うこともできずに

非可逆世紀への一方通行
通れば取り返しはつかない

…『私』も、もはや。


戻ろうとすることさえ
出来ないのだと気付いた時には
全てが遅すぎた

もはや なにもかも なにもかも ああ!
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最終更新:2024年01月06日 12:19
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