10 スターブレイカー



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|album=
|circle=凋叶棕
|vocal=めらみぽっぷ
|lyric=RD-Sounds
|arrange=RD-Sounds
|guitar=光収容
|original=恋色マスタースパーク
足音が聞こえた。
ほんの風の悪戯かと訝しみながら。

その響きに思う。
その足音は、或いはもしや、と。

まだほんの小さな。
覚束ない歩みに、それは過ぎないけれど。

常に足を止めず。
きっと、どこまでも歩いていくのだろう。


 そのうちずっと遠くに、いってしまうのかと。

 そうして、この手の届かぬところへ…?


そんな感傷的な思いが過ぎるのは、
この空のせいなのか?

星空を見上げて、用途も無き星たちを。
手が届かぬが故の風景を望めば。

星達にかまけた、彼女の気持ちが。
少しはわかる気がしてくる。

―こんなにも、星が綺麗なら。


足音が聞こえた。
それは、きっと気のせいなどではない、何故って。

その響きに思う。
そこから感じる、確かな決意を。


 そのうちずっと遠く―と、思っていたその日は。

 其れ程先のことでもないのかも、と。


そんな思いを胸に、見上げたその先に、
一筋の閃光を視る。

星空を目指して。用途も無き星たちを。
目掛けては真っ直ぐに飛んでいくその姿。

星達のひとつに、なろうとするように。
いかにもそれは彼女らしく。


遠く、遠く、さらに、高くへ。
高く、高く、そして、遠くへ。

限界を知らずに。


夢をまたひとつ、その手にして。
夢をまたひとつ、叶えていく。

一体、どこまで。


星空の中へと。用途も無き星達へと。
わき目も振らずに。高く高く昇っていく。

星達のすべてを、さも砕かんばかりに、
あれこそは、地上の流れ星。


星空を見上げて、用途も無き星達の。
その無数の光の中、燦然と輝く。

星の銘は魔理沙。そうしてまた一歩、
彼女は、遠くへ歩いていくのか。
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最終更新:2024年01月02日 11:12
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