13 童遊



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華咲。
望み望まれてここに。
めでたきものはこれにあり。

夢と現と交えては。
幻想郷に、遊ぶがいい。


空を征くものがいる。
怪異を祓うものがいる。

それらを望む子らがいる。

御伽噺を耳にして。
思い巡らす其れ以上に。

生きる幻想が其処に居る。


 いつの世も
 めでたきものは
 往来の

 童遊の
 なかにこそあれ


華咲。
まこと優雅、舞うたれば。
華の都は、これにあり。

夢と現と交えては。
今日も変わりなく町角に。


華散。
口伝伝承を祀れば。
めでたきものはこれにあり。

夢と現と交えては。
幻想郷に遊ぶがいい。


空で踊るものがいる。
怪異を使役うものがいる。

それらを真似る子らがいる。

拙いものと思えども。
その手に握る其れこそが。

いつか幻想を生んでいく。


 さあ詠え
 舞い踊りては
 華やかに

 己が描く
 命名決闘を


彩風。
まこと優雅、舞うたれば。
風の神も、めでたからむ。

夢と現と交えては。
明日の来る事を疑わず。


微風。
名をそこに、込め入れば。
道往く者も、めでたからむ。

夢と現と交えては。
幻想郷に遊ぶがいい。


伝説の夢の国に生きて、生きて、生きて。
明日行く町角は片隅、そこかしこに。
耳を澄ませば、その息遣いを聞く。

空も、地の底も、星の水際も全てに。
うつろいゆく季節の、その狭間でさえも。
望み望まれてそこにあり。


華咲。
まこと優雅、舞うたれば。
華の都はこれにあり。

夢と現と交えては。
人も妖も諸共に。

華散。
そして日も、暮れぬれば。
躍り疲れて家路なり。

夢と現と交えては。
幻想郷に遊ぶがいい。


華咲。
そしてまたも、町角に。
童遊の変わらずに。

夢と現と交えては。
幻想郷はこれにあり。


華咲。
望み望まれてここに。
めでたきものはこれにあり。

夢と現と交えては。
幻想郷に、遊ぶがいい。
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最終更新:2024年01月02日 11:24
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