Ⅱ. 幽明境を分かつこと



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ほとけには
 さくらのはなを
  たてまつれ

わがのちのよを
 ひととぶらはば

さもあれば
 をしからざりし
  いのちさえ

はなのいろにも
 うつくしければ


かつて 一人
その想い 叶うなら

いつか (ぎん)じた
(ことば)を 胸に抱いて

望み それは 願い
(はな)の下で 死ねること

その死顔(かお) ただうつくしく


そして 一人
また一人 止め処無く

いつか 愛した
(ことば)を 胸に抱いて

祈り それは 縋り
(はな)の下で 死ねること

その死顔(かお)も ただうつくしく


ほとけには さくらのはなを たてまつれ
死なば諸共 みなうつくしく

さもあれば をしからざりし いのちさえ
そのはかなさのみ 残しては


この身の 憂さを思えば
生きるのは あやなしとのみ

その(さくら)の うつくしければ
恐れは無く ただ身を捧ぐ


ほとけには さくらのはなを たてまつれ
死しても叶う 望みのあれば

さもあれば をしからざりし いのちさえ
この身も永久(とわ)に うつくしく


ほとけには さくらのはなを たてまつれ
わがのちのよを ひととぶらはば

さもあれば をしからざりし このいのちさえ
せめて最期は (はな)の下
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  • 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life
  • さくらさくら ~ Japanize Dream...

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最終更新:2022年07月24日 20:32
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