03 ロスト・■



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|circle=凋叶棕
|vocal=めらみぽっぷ
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|arrange=RD-Sounds
|original=ハルトマンの妖怪少女
ねぇ私 気付いたの
世界は こんなにも静かだと

もう ここに聞こえるのは
私の小さな心音(おと)くらいで

何の音も聞こえないのだけど けして傷つけられることもない

ねぇ私 わかったの
何にも 意味なんてないのだと

もう 何も感じなくても
それでいいかなって思えてるの

だれも私に気付かないのだけど 誰の声も聞こえない 私一人きり


夢見るように
目を瞑り
おのれの鼓動だけを
聞きながら

かつてない
静寂の満ちゆく
得たものの尊さを抱きしめながら

静かに(わら)っている


その色彩を使い果たして
ただ仄暗い光産む器官
かつて自分自身が恐れ疎んだ
けして読み取れぬ空虚(かんじょう)を宿して


――静かに刻む。
瞳は眠り続ける。
目覚めの時は。
遠く遙か 誰も知らない。

空虚を湛えて。
満たされた心が囁く

きっと 今なら
今なら きっとね
わたしも ■■■(わらえる)気がするから。


透明に
形作る
その表情に色彩(いろ)
宿らないのだけど

かつてない
平穏のあるなら
喪ったものの大きさも知らなくていい

■■(わら)って(ない)(あい)(なげい)
それらの意味も全部棄て去っても

胸に宿す亡失の心に
たった一カケラだけ残るそのエゴが

いつまでも膿む傷となる。


それでも虚ろに■■(わらい)続ける――。
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最終更新:2022年07月26日 17:53
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