01 純情アルメリア



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|original=広有射怪鳥事 ~ Till When?;東方妖々夢 ~ Ancient Temple
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むせぶ桜 眺めて
流るる「とき」を刻む 今でも

横丁で見かけたあなた
目が合うと微笑んで
気にもかけてないものと
思っていた あの日

吐息も未だ凍るから
冷えた手に話したわ 嗚呼
花の匂いがするまで
この息も色付く

偶然と 触れる手に 落ちた林檎
冷めた手から 伝わるように 深い眠りも醒めた

燃えるような赤い林檎 私の白い肌
そう 頬から 染まってく 隠せない裏模様
目にも見えぬ赤い糸 私には斬れない
ああ 声にも出せぬほど 色に落ちて


夢見頬杖絶え間なく
あなたをね 探してる
私の中のもう半分
嗚呼 嘘だと思いたい

他愛もなく 買った(かんざし)
嗚呼 嗚呼 空言
それだけなのに それだけだったのに
純情な想い 咲かせ 花吹雪く

短く揃えた髪も あなたが望むなら
伸ばしても良いなんて まるで乙女のように
路傍の端に咲いてる 白色アルメリア
ああ 小さい花片(はなびら)を どうか 気付いてほしい


目と目が合った刹那 世界は動きを止めて
ほんの少しだけ…かりそめの夢をみせて…嗚呼
儚い徒桜(あだざくら)

燃え盛るような林檎 万華鏡の如く
諦めのつけられない この気持ちを結ぶ
雨も空気も時間も 私には切れない
ああ 未熟な果実など 捨ててしまいなさいと

伸ばした赤い糸は いずれもつれるだろう
宿命の(つるぎ)で 秘めた想い断ち切って

(本当は望んだ)
未来永劫届かない
(咲かない桜)
嗚呼冬が終わる
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最終更新:2023年12月29日 09:23
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