春一番

春一番




中有の道駆ける子供ら
楽しそうに 声をあげて
麗らかな春の陽射しを
浴びる姿 それが溶けて行った

斜陽族に呼び掛けられた
歪んだ笑み はりつけている
哀しげに奴はこう言った
見ろよ ここを 誰が嗤えるかと

仰ぎみる空に心を 奪われて足が震える
髪を梳く風に記憶を 撫でられてふと目を覚ます

眼下に広がる風景に ゆらゆらと揺れる春霞
幾千の心をつつんで ここぞとばかりに狂い咲く

揺れている この世界が
染まっていく 鮮やかに

流れていく 雲の一つが
いつかみた あの子に見えた
俺は今 久遠の春を
夢想する 寄る辺を求め

哀しき生命の花が咲く 風、雲、空、人を映して
哀しき生命の花が咲く ここぞとばかりに狂い咲く

それは魂の成れの果て
気付いた時にはもう帰れない

花が咲く あざやかに
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