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暗黒の鎧を着たもの、ダークナイト

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ダークナイトと彼が着ている鎧について書いた本。 ピルアスがくれた本、この本を熟読すれば何か重要な情報が得られそうだ。


−暗黒の鎧を着たもの、ダークナイト− Dark Knight, in the Dark Armor

       フィンタン 作


目次

1. この本を出す理由 2. ウォーレスの記録 3. 最後に


この本を出す理由

 私が同年代の若者と同じように仕事を探していた時、家族がいるにも関わらず、一人暮らしをしていて、部屋に引きこもり、何かを研究している方を紹介してもらった。その方の話では一人で離れて暮らしてみると生活と研究の進行上、色々と大変だ…と言って、私を雇用したいという説明だった。

 私のご主人になったその方(お名前はウォーレスという)の研究対象は、なんとあのダークナイトだった!果たして彼らはどんな存在なので、黒い鎧を着て、普通の人には発揮できない力を自由に発揮するのか、果たして彼らはどんな存在なので、パラディンを敵対するのか、また、彼らは一体どんな存在なので、密かにエリンに残っているのか。ご主人様はダークナイトの全てに興味を持っていて、私は傍でそんなご主人様が進めている研究をお手伝いすることになった。

 振り返ってみるとダークナイトに対する古代の記録、遺物、壁画と人々の証言はご主人様はの全てを吸い込むような感じだった。そんな異常とも言えるほどの執着だったが、その方はとても穏やかで、思慮深い方だったため、仕事をする時は大変だったりするのは一切なかった。私は仕事に満足し、ご主人様のような方に仕えることに嬉しさを感じ、ご主人様もまた、私を信頼してくれた。

 ご主人様が私に一言もなしに消え去ったのは、私がその方に仕えて3ヶ月になるある日のことだった。最初は新たな発見や鎧の復元に必要なモノを見つけたという噂を聞いて、いつものように、急いでそこへ行かれたと思った。しかし、何日が過ぎても、また何ヶ月が経ってもご主人様からは何の連絡もなく、結局多くの人々が捜索隊を組み、ご主人様を探しに出たが、見つけることはできなかった。

 結局、半年が過ぎた頃、ご主人様の死を疑う人はいなかった。遺族の方々は死骸だけでも見つかる事を切に願いましたが、当時はそれさえも不可能な事であった。

 遺族の方々は、深い憂いに沈み、ご主人様と関わる全てのモノを燃やしてしまおうと決め、私はまだ契約期限が残っていたので、その仕事を手伝った。その中でご主人様が研究していた記録まで燃やしてしまうことはその方の一生を台無しにするものだと思い、ご主人様が残した記録は別に分類しておこうと説得した。

 その方の遺品と記録を整理しているうちに、私はある記録を発見することになり、その記録を読む瞬間、息が詰まりそうな衝撃と共に背中がゾクゾクした。

 ただ古代の悪だと思っていたダークナイトについて、具体的で多角的な内容で書かれてあったその記録には、ダークナイトの存在とその特性はもちろん、多くの人々が悩んでいたご主人様の行方を示す内容が書かれてあったからだ。

 何日も眠れず、悩んだ末、遺族の方々を説得し私はこの記録を本にすることができた。

 この本を読む人たちなら、ダークナイトに深い興味をもっているはずだ。どうかこの本を読む人たちがダークナイトがどれほど恐ろしい存在なのか、そしてその鎧がどんな意味を持つものなのかを改めて考えてみて、好奇心で壊されるかもしれない大事な人生を護る機会になることを望む。


ウォーレスの記録

 ピュンバルからある魔族がダークナイトの鎧の中の一部をお守りのように身につけているという話を聞いた時、私の心臓はまるで警鐘を鳴らしているかのようにドキドキした。ついに噂の鎧の欠片を手に入れられる方法がわかったからだ。

 私は幼い頃からダークナイトの話が好きだった。ダークナイトに関する伝説はたくさん伝われているが、私が最も興味を持っていた部分は、ダークナイトも昔から伝わる光の騎士に関する武勇談に負けない程の多彩な活躍が描写される点だった。それが、人間ではなく、魔族側で出来たとしてもダークナイトの伝説はいつも私を魅惑させてきた。

 実際に多くの伝説の中でダークナイトの鎧を描写し、黒い光で後処理された鎧がエリンでかなり人気があるのをみると、このようなダークナイトに対する私の興味は特別なものではないと思う。実際にエリンの多くの人々は黒い鎧を着ている騎士のことをよくダークナイトと呼ぶこともある。そして、多くの人々がダークナイトの話を子供たちに聞かせる童話の一部で、パラディンの偉大さを強調するための作り話だと思う。

 しかし、私はダークナイトに単なる黒い鎧以上の意味があると思う。単純に白と黒の対立のために作られた存在ではなく、ダークナイトが実在する存在だと思う。そして、最近の遺跡から発見されたダークナイトの鎧がこのような私の推測を裏付ける。古代の伝説ではダークナイトの鎧は精霊の力を利用する鎧として描写された。これはパラディンの鎧と似ていると思われる。

 多くの人々がこれを作り話を作る人たちの想像力の足りなさだといい、ダークナイト自体は人間の想像によって作られただけのものだという話だが、実際にダンジョンで魔族が運搬していたダークナイトの鎧の欠片が発見され、それを魔法で分析した結果はずいぶん興味深いものであった。それは…ダークナイトの力に関わる全ての秘密がダークナイトの鎧にあるという証拠だったからだ。

 欠片を分析した結果、ダークナイトの鎧は外部の衝撃や攻撃で着用者をほぼ完璧に保護する魔法的な処置をしているが、この処置は鎧の材質と密接な関係を持ち、鎧が黒い光を発するようにする。これは外部の環境から来ている人を断絶させる力の結果で、この鎧の魔法的な力はまさにその服を着ている人間によって着ている人も知らないままずっと供給されているようだ。この鎧が古代の文献で暗黒の鎧として表現されるのはまさにこのような理由からで、鎧に宿る魔法的な力は鎧に限りのない暗闇を与えているのだ。

 この鎧が完全な形で残っていたら、欠片一つから発見された特徴ではなく、実際に着用することでその力を証明できるはずだ。しかし、まだそんな運のいいことなど起こってはない。私のようにダークナイトとその鎧を研究する人々は完全な形の暗黒の鎧を発見することに全ての力を注いでいる。その中でも幸いなのは、ダークナイトの鎧が壊れていて、その欠片が少しずつ出土されることだ。でも、その中でもある物は魔力だけを完全に失い、その模様だけで暗黒の鎧か判断をしなければならなく、ある物は微弱ではあるがそれの元の姿が持っていそうな魔力のとても小さい部分を保存していて元の暗黒の鎧が持っている魔力とそれがどんな方法で作られたかを想像すべき苦痛を伴うが、その欠片一つ一つは私のような研究者たちに対する報償を意味する。

 ダークナイトの鎧がどのようにして作られたかの方法だけでも我々が解ければ、こんな努力はしなくてもいいはずだ。しかし、そのゆえに私は研究の同伴者であり、友達であるピュンバルに会うことができた。ほぼ十年に至る歳月をかけ、暗黒の鎧に関わる秘密を追求してきた彼は聡明さと情熱の火神のような人物だった。ピュンバルは今まで自分が発見した壊れた鎧と私が発見した鎧の欠片を比較してみることを願い、私もまた暗黒の鎧が元々どのような形をしていたか知りたかったため、こころよくそのリクエストに応じた。

 私たちが集めた欠片がぴったりと合うことはなかった。これは我々が持っている鎧の欠片が複数の鎧から出たことを意味する。しかし、暗黒の鎧が全体的にどんな形をしていたか、そして、想像の中で存在していた鎧の模様が実際にはどんな姿であったかを目の前の実体から把握できた。

 ピュンバルと私は感激した。そして、その喜びはこのようなことを初めに思いついたピュンバルに私が発見した鎧の欠片を預ける勇気を出させた。私は鎧の見本をもらい、思う存分実験することができた。一週間に2、3回ピュンバルのところを訪問して鎧を眺めることが私の新しい楽しみなった。ピュンバルは私が驚くほど鎧を繊細に保管していて、鎧は最初集めた頃より保存状態が良くなったようにみえた。腐食し、状態が酷かった継ぎ目は鋭さを取り戻し、だんだんと元の姿に戻ろうとしていた。元々一つの鎧からの欠片ではないかと思うほどだった。

 他の研究者たちからダークナイトの鎧の欠片を盗む人の噂を聞いたのはそれから数ヶ月後のことだった。当時、私は急に増える鎧に宿る魔法力が特定な季節と関係があるのかについて実験していたところだった。私と手紙を交わしていた、ピュンバルとも面識がある暗黒の鎧の研究者何人かが他の人が集めている鎧を盗んで行く泥棒がいるという話をした。たぶん、保存状態が良いピュンバルと私の遺物にも目をつけているのではないかという話が出た時、私はピュンバルの細かい性格をよく知っていたため、特に問題ないと考えた。我々の話題はさっそく古代の戦争で現れたダークナイトについての新たな記録の読解の話に変わり、古代の言語についてある程度造詣があると思っていた私はその記録の読解に挑戦してみたいと言った。

 記録の読解は難しかったが、私の予想から大きく外れないものだった。しかし、その内容は私の予想を超えるもので、ダークナイトの鎧が壊れたまま発見される理由を説明していた。それはダークナイトの力を完全に奪うためには、鎧を破壊しなければならないと記録は説明していた。鎧を着ている人ではなく、鎧を破壊しなければならないと説明していた。鎧を着ている人ではなく、鎧を破壊して力を奪うとはどういう意味なのか?後代にその鎧を探す人を混乱させるためにそのようなことをしたわけではないだろうに、完全な形の鎧はなぜ残っていないのか?

 同僚研究者たちが保有していた鎧の欠片の盗難と共により酷い噂を耳にした。泥棒が鎧の研究者を殺害したという話だった。失踪した研究者の死骸さえ見つからないほど泥棒の仕業は大胆だったという話もあった。私は内心、ピュンバルが心配になったが、ピュンバルはパラディン訓練生たちが自分を護ってくれると言っていたので、私の不安も少しとれた。しかし、新たな盗難事件が起き、犯人はとても知能的だったようで何の痕跡も、手掛かりも残さないという話もあった。不吉な予感がした。暗黒の鎧を作った魔族が研究する人間が自分たちの秘密に近づく事を嫌がっているのではないか。果たして私もこのまま研究を続けると何が起こるのか…。しかし、それはあくまでも夜になると不安になる気持ちで、昼になると私はそんなはずないと、夜の心配を打ち消すのはそう難しくなかった。

 ピュンバルが目立つほどやつれてきて、神経質になって行くのに気づいたのはこの頃だった。顔色も目立つほど悪かった。彼もやはり私と同じ心配しているのに間違いない。彼の努力の甲斐があって、鎧は光沢を出すところもあった。このままだと、この鎧も近いうちに泥棒に狙われる対象になると思い、とても不安になった。

 そして、私が心配していたことはそれから一週間後に起きてしまった。当時、私は暗黒の鎧を素材にした詩を解読していた。暗黒の鎧は着る人の欲望を大幅に増幅させ、強大な力を発揮させる上、人間の欲望を物質化された形の力にしてくれる代わり、その鎧を着る人の感情と、意志を吸収するという内容だった。私はこの鎧がそれを持っている人にどんな形でも影響を及ぼすことができる事に気付き、ピュンバルの最近の行動が元の姿に戻り始めた鎧と関係があるのではないかと考えた。

 そして、その日の夜、鎧と共にピュンバルが失踪された。家の前でピュンバルを護っていたパラディンの訓練生たちは皆、大怪我をしていた。ピュンバルは何かの強大な力によって鎧と共に拉致されたのではないかと思ったが、一方では鎧がピュンバルに影響を及ぼしたのではないかとも思った。鎧の欠片にある魔力が彼を支配し、自らの鎧の欠片を集め、それで鎧を元の姿に戻させた後、そしてその鎧を着たとしたら全てのことが説明できる。他の研究者たちの失踪はまだ明快ではない部分があるが…。

 それをダークナイトの鎧の呪いと言えるだろうか?具体的なことは言えない。しかし、私はそう思う。それを確かめる方法がなければ、鎧をお守りのように持っているというダンジョンの魔族と話してみて、私が直接確かめてみるつもりだ。ピュンバルの失踪後、私を手伝ってくれるフィンタンと一緒に見つけた鎧の欠片を持って、最初からもう一度やり直してみようと思った。


最後に

 記録はここまでだ。ご主人様は今まで自身が集めた鎧と共に失踪され、未だにその痕跡も見つからない。ご主人様が自分の信念を証明するためにこのようなことを企んでいたり、偽装していたりしたとは思いたくない。しかし、そうでなければ、私もやはり出せる結論は一つしかないと思う。暗黒の鎧にはまだ私たちが知らない多くの秘密があり、またその秘密の中の一つに私たちは既に呪われているかもしれない。この本世を読む人たちがもし魔族に会ったり、ダークナイトの鎧だと思われるモノに接することがあったら、この本で読んだ内容を思い出してほしい。そして、もし私のご主人様に会うことがあったら、どうか私に伝えてほしい。


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