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※エロ有
※デコとサスーンはどうやら初めから恋人のようだ


「寝るのにちょうどいい」
ヴィラルは承諾も得ず、ソファーで読書に更ける男の膝に頭を横たえた。
思ったより置き心地は悪くない。むしろ体温が頬から伝わって不思議とホッとする。
ページをめくる音が遠くなり、やがて眠気がやってきた。
なのに、少し前から眠りを妨害するもの… 男は本を片手で読みながら、一方の手でサラサラの金髪を梳いたり指に絡めたりしている。
無意識に空いた手を遊ばせているのだろうが、少し手荒いせいで眠りの淵から呼び起こされて堪ったもんじゃない。
「さっきから頭ら辺が煩わしくて眠れないぞ、デコ」
「デコじゃない、デ・コ・イだ」
「すまなかったデコ」
おざなりに返すと、言い直されなかった呼び名に男はムッとしたらしく、しばし無言で何か思案した後、フッと企みの笑みを浮かべた。
「…寝れなくしてあげましょうか?」 そう言ってパタンと本を閉じた。
「え?」上体を起こし男を見上げようとした瞬間、腕を捕まれ強引に横に引っ張られた。
「うわっ、何すっ…!」
男の膝の上でお姫様抱っこのような状態にされてしまった。更に顎を掴まれ、互いの息がかかるほど至近距離に固定されている。
しかし当然来るものと身構えていたのに何故か見つめ合ったままだった。
「…ってなんで何もしてこない?」 訝しい顔で尋ねてみる。
「何を期待してるんですか?今後デコイと呼び改めるか、そちらからしてくれないと離しませんよ」
「なっ!」予想外の言葉に焦り、気恥ずかしくなって顔を背けようとしたが顎と肩をぎっちり掴まれて動けなかった。 自分にとってデコはデコ、今更真面目腐って呼ぶなんて癪だ。
それに実のところ期待感は嘘じゃない。 真っ直ぐ自分を射抜く視線から逃れられず、観念して残されたわずかな距離を自ら縮めていった。

「はい、ごちそうさまでした」
数秒間、ただ唇を重ねただけであっさりと離された。
そのまま抱え上げてヴィラルを隣の部屋のベットへと運ぶ。
そっと下ろすと、首元まで布団を掛け、顔にかかった髪を整えてくれた。
子供を寝かしつけるようにやさしく頭を撫でられて、煩わしかったその手が今度は無性に恋しくなった。
「なんだ、寝れなくするんじゃなかったのか?」
「あれは冗談です。さっきのは呼称のお詫びとして頂きました。こっちの方が体が休まるでしょう?ゆっくりおやすみなさい」
そう言って戻ろうとする男のシャツの袖を咄嗟に掴んだ。
「何です?」
バカにしているのかとヴィラルは思う。中途半端な事をされて、ゆっくりなんて休めるわけがない。
こっちはその気なのにさっきから肩透かしを食らっているのだ。その上こんな風に優しくされると余計切ないではないか。
「……い、い、一緒に…いて欲しいんだけど」
目を合わせられず、ボソリと絞り出した声で告げる。
きっとバカみたいに赤くなっているだろう。柄にもなく女々しい発言だ。今日の自分は何かおかしい。
完全に下手に回っている自分を情けなく感じながら、それでも傍らに立つ男の温もりが欲しかった。
「…しょうがないですね」
ロシウは子供のおねだりに困った親のような笑いを浮かべた。

女の横に滑り込み、向かい合わせの細い体をそっと抱き寄せると、ペロリと鎖骨のあたりを舐められた。
ワイシャツのボタンに手がかけられ、上から順に外されてゆく。
節操がないなと苦笑しつつも、おずおずと唇で胸元を愛撫してくるのが健気でいじらしいとロシウは思った。
眼下にある絹のような金糸の頭に顔を埋めると花のいい香りがする。その香りを堪能しながら何度も指で梳いていると、
ふとヴィラルが上目使いで不機嫌そうに見つめてくるのに気付いた。
「お前は私じゃなくて私の髪が好きなんだろう?こんなに触られてばかりだと、そのうちお前より薄くなりそうだ」
ツルッとした額に血管が浮く。
「わ、私はデコが広いだけで決して生え際が後退してる訳ではありませんから!(気にしてるのに!)」
「なっ…(ひ、否定しない!自分の髪に負けたのか…orz)」
ロシウが断じて否!という風に強めに言い放つと、ヴィラルは獲物を凝視する猫の様な鋭い目つきで固まってしまった。
会話がすれ違いながら、互いに打ちひしがれた表情を浮かべていたが、ふいに女の方から背中に手を回してギュッと体を密着させてきた。
「ヴィラル?」
「お前なんか嫌いだ」
そう言う割に、さっきからやたら挑発的だなと胸の内で笑う。
密着した体の隙間から手を差し込み、下着の上から局部に触れるとすでにじっとりと濡れていて、二、三度指を往復させただけで早くも胸元に甘い吐息がかかった。
指を動かしながら極力優しい声で「嘘つき」と耳元で囁くと、眉を寄せ、ジワジワと込み上げる快感に堪えてるようにしていた顔が見る間に桜色へと変化して、胸板に宛てがわれた女の掌から一気に体温が上がるのが伝わってくるようだった。

二人の付き合いは長いのに、こうやって寄り添う事など数える程もなかった。
女はプライドの高さから、男は真面目過ぎる性格から素直になりきれない。
しかし普段の殺気立った威圧感たっぷりの彼女は今日は何処へやら。
組織の敵と見るや、躊躇なく愛用の鉈を脳天直下させる武闘派の面影は微塵もない。
少し戸惑いもするが、こんな女らしい彼女を見れるのは自分だけの特権なのだと思い至ると、今は存分に味わい尽くしてやろうとロシウは心を固めた。

「っん…ぁ、やっ」
さっきから執拗に舌と指とで両乳首を責めたてられて、体がもっと強い快感を欲しがり初めていた。
今は二人とも一糸まとわぬ姿で重なり合っている。ロシウは長い黒髪をほどき、普段とは違う野性的な印象を与えていた。
漆黒の線が女の雪のように白い肌を浸食していく。髪が肌の上を滑り落ちるだけ甘い刺激となってヴィラルを翻弄する。
「胸だけでイケそうじゃないですか?」
手は休めずに、顔だけ上げて微笑みながらそんな言葉を投げかける。
「そん、な、んぁ…わけっ…!」
否定しようと金髪を左右に振り乱しながら、言葉にならない声で答える。
小さい訳ではないが掌に程よく収まる胸を蹂躙しながら、痛いくらいに勃起した頂を指で摘み、わずかに余った先端を更に歯と舌で挟んで、チュッと音を立てて吸い上げた。
「んぁぁああっ!」
幾度か繰り返された後、ヴィラルは背中をのけぞらせ、ガクリと脱力した。その顔はすっかり高揚しきって、これ以上ない程に真っ赤に染まっている。荒い息をしながら虚ろげな表情で天井を眺めていたが、突然男が両足を勢い良く広げたせいで散っていた意識が戻った。
ロシウはまじまじと足の付け根を凝視している。
目の前の光景に信じられないとでもいうような、大変なものを見てしまったというような表情。が、それも見る間に嘲るような笑いに取って代わった。
「ものっ凄いことになってますよw」
「そっ、そんなことはわかってる!言うな!笑うな!バカッ!」
ヴィラルは珍しくニヤついている男の横腹に膝蹴りを食らわす。
実際自分の中心が疼きっぱなしで、しとどに粘液が流れ出てくるのを自覚していた。極めたばかりのくせに、貪欲な体は一層敏感さを増して早くも新しい刺激を求めている。
「見てないで早くなんとかしろぉ…」
自制出来ない欲求が弱々しくこんなことを口走らせる。どうしようもない羞恥心から、手で顔を隠した。なのにその腕を掴んで引き剥がされる。
「人にお願いする時はそんな言葉遣いじゃダメです」
「なっ!」
見下すような視線を浴びせながら、躊躇う女の太腿を焦らすように何度かさすり上げるとあっさり陥落した。
「……は、早くなんとかして下さい…」
「誰に頼んでるんです?」
「ぐっ…早く!なんとか、して下さい!デ…ロシウさん!…くそぉ」
涙目で悔しさと懇願の眼差しを投げかけられたせいか、「さん」付けで呼ばれたせいか、全てを通り越してロシウの理性が飛んだ。

「ヒッ」
顔を埋め、割れ目を下から上へゆっくりと舐め上げると、全身の毛が逆立つような刺激に女から悲鳴が上った。女特有の熟れた匂いに脳髄が揺さぶられる。
舐めとった先から止めどなく蜜が流れ出る。自分を誘うように卑猥にうごめく秘唇にゴクリと生唾を飲み込んだ。
堪えきれず既に張りつめた己の分身を宛てがうと、入り口が弛緩した隙に内壁の感触を味わうようにゆるゆると侵入していった。
「ぁ…ロシッ…んぁ」
喘ぎの中に自分を呼ぶ声が交じっていることに気付いて顔を上げると、半開きの口から涎を垂れ流し、さっきよりも一段と欲情を滲ませた表情で自分を見つめている。
「なんて顔してるんですか、上から下までいやらし過ぎますよ」
その言葉に反応したのか、締め付けが急に強くなった。
徐々に内壁を擦る感覚を早めると、結合する体の中心から止めどなく快感の熱が沸き上がってくる。押し殺していた女の声が突き上げられる度に断続的に漏れ出して、二人が奏でる水音と相まって淫らな空間を作り上げていた。
男もねじ切られるような締め付けに必死に耐えていたが、その表情にはもう余裕がない。そろそろ限界が近いことを女に告げる。
「んん…」
ほとんど答えになってないような返事だったが、構わず足を肩に担ぎ上げ、伸し掛かるように密着を高めて強引に突き上げた。
それでも今までで一番強い衝撃にヴィラルはシーツをギュッと掴んで耐えようとしている。素直に感じればいいものを。
追い打ちをかけるように右手の指で陰核を探り当て、少々乱暴に引っ掻いてやる。
「ぁあああああっっ!!」
予想外の責めにヴィラルが声を上げて達すると同時に、ロシウも中で盛大に爆ぜた。
ロシウは繋がったままヴィラルの上に倒れ込み、襲ってくる眠気を感じながら囁く。
「言いそびれましたが、あなたの髪は世界一だと思いますが、あなたのことはもっと好きですよ」
優しく微笑んで、まだ荒い息をしているヴィラルの汗でしっとりと濡れた髪を耳にかけ、額にそっとキスをした。

ーーーー数日後。
仕事から戻り、少し疲れてソファーで目を閉じ横になっていると、突然頭が持ち上がった。
先に帰っていたヴィラルが、そっと自分の膝に乗せてくれたのだ。
おかげでゆっくり休めそうだが…、さっきから規則的に頭皮が引っ張られる感じ…。
「あの…三つ編みは辞めて下さい…」
聴こえないフリで黒髪を弄る枕の主の顔は誰にも見せない超絶可愛い笑顔だった。

ー完ー