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※(おやっさん⇔アバンシモン&艦長女王⇔ペットヴィラ子の交錯宇宙)


ドリルに弾かれた鉈が飛び、向こうの床に落ちた。鈍い金属音が打ちっぱなしのコンクリートの部屋に響く。
怯んだ隙にもう一人のシモンは胸倉を掴むと直ぐさま突き放した。不意に床に叩き付けられた衝撃でヴィラルは意識を失った。



「気分はどうだい、艦長さんよ?」
目を覚ますとヴィラルの顔を多元宇宙のシモンが覗き込む。腰の辺りに跨がったシモンは歪んだ笑いを浮かべた。
その顔に拳を叩き込もうと右腕を振り上げようとするが、頭上で縛り上げられていることに気付く。
ヴィラルは小さく舌打ちした。
「最悪だよ。」
「そうか、俺はサイコーの気分だ。」
言うや否やシモンは青いスペーススーツ越しにヴィラルの腹を撫でた。
「……っ!」
「真面目そうなツラしているくせにやらしい恰好してよ。」
感じて声を出すまいと堪えるヴィラルの表情を楽しみながらシモンは指をじわじわと胸に這わせた。
指は形のいい丘を登り、頂の辺りをふにふにと甘い刺激を与える。
「覚えてるぜ。お前、俺とアイツがしていると、いつも物欲しげに見ていたよな?」
声すら出さなかったものの、官能の形に眉を歪ませたヴィラルに気をよくしたシモンは次第に愛撫を胸全体に施していった。
「っ……違う!」
シモンの思うがままに胸を蹂躙されて、否定の言葉すら艶めいて聞こえる。
「あんなしわがれたオッサンじゃ、物足りなくならないか?」
「そんなこと……」
返す言葉が弱々しい。やはり図星か。気を紛らわすためにあらわになった淡い頂を吸い上げる。
「あっ……やめっ……」
舌先で転がすと声にならない悲鳴のような嬌声が部屋に響き渡った。




その頃の、超銀河ダイグレンの一室。
壮年の男が留守の女の部屋に単独で忍び込み、あろうことかそのベッドの中に潜り込んでその残り香を楽しんでいた。



「やっぱりヴィラルはいいにおいだなあ……」
シモンは布団の中で深呼吸をしては至福の笑みを湛えていた。
他人の部屋に不法潜入し匂いを嗅ぎ回る変態男を、汚いものを見るかのような目線で影から見つめる姿があった。
(もう一人の私はあの男のどこがいいというのだ?)
汚れた服を身に纏った男は無邪気に枕に抱き着いている。
(それにしても、自分の女が今頃犯されているとも知らずに、呑気なものよ。)
愚かな行為をしながら部屋の女主の帰りを待つ男を見てほくそ笑む。
まあいい。あの自分と同じ顔のムカつく女からこの男さえ奪えってしまえば……
悔しがる姿を思い浮かべるだけでゾクゾクした。



照明を落とし、薄暗くなった中で羽織ったコートを脱ぎながらベッドへと歩み寄る。
「シモン……」
残されたのは透けるほど薄いシャツとショーツのみ。
見てくれは多少違えど声は変わらないのだから暗闇ならばどうせ区別は付かないだろう。
「……あれ、ヴィラルお帰り?」
ベッドの中で戸惑う男の隣に座り、時折胸を押し当てながら黙って彼の衣服を解く。
あらわれた肉体は年齢の割によく鍛えられていたことに少し驚いきつつ、肩口と上腕に柔らかく口付ける。
そこから腕を取って手の甲にも軽い口付け、更に人差し指を口に含んだ。
唾液を指全体に塗して指先に向かって嘗めあげたり、まるで口淫のように水音を立てながら吸い上げる。
一通りなめ回した後は中指にシフトし、指越しに視線で挑発した。



気持ちが乗ってきたのか男に手を引かれ、後ろから抱き込まれた。
「今夜はやけに積極的だな。」
あの男と同じ声で低く囁かれて、期待に肌が粟立つ。
「そういう気分なんだ……っ……」
首筋を舐められ身体が跳ねた。熱い舌先は耳の裏にまで及び、慣れない愛撫に身体の内側が疼く。
感じたことに気をよくしたらしく今度は耳に舌が侵入する。舌と吐息の熱にビクビクとどうしようもなく身体が反応してしまう。
「……う……あっ……」
流されてしまわないように逃れようともがいたが、腕はしっかりと腹に巻き付いて身動きすることも叶わなかった。
まだ何もされていないはずなのに鼓動ばかりが狂ったように早まる。
男の手が胸を薄布越しに掴み、やわやわと揉まれて形を変える。
耳から聞こえる男の呼吸、そして尻の布越しに押し当てられる熱いもの。全ての感覚にいつの間にか翻弄されていた。
再び指を差し出され両手で支えて丁寧に舐める。ごつごつした手はあの男のそれによく似ていた。
(アイツはこんな風に優しくしてはくれないがな。)
背中から包まれた人肌の温かさはあの男のものではないけれど。もしもこんな風に抱いてくれたならば。
切ない現実に思いを巡らせている隙にいつの間にか指が下着の中に潜り込んで熱の中心に触れようとしていた。
湿った指が肉のクレバスを這うとくちゃりと水音がした。声にならない悲鳴が吐息と共に出る。
股を割って指がゆっくりとあの場所に入れられて、行き場のない手がシーツを握りしめた。



「っ……ぃゃっ……あぁっ……!」
指だけで翻弄されてしまう自分の身体が俄かには信じられなかった。
内側を撫でる指を求め、肉は節操なく絞まり甘い蜜が内股を濡らす。
身体はただ熱くなるばかりで肌に薄布が纏わり付き、それがまた固くなった頂を苛めた。
「あッ……あぁ……アッ……!」
指を足されいよいよ限界が近づいて来た。シーツを握る手にじわりと汗が滲む。
いつものようにぐちゃぐちゃになるまで突き上げて欲しくて。
熱に火照った頭はとっくに理性など捨て去り、固く熱い男のモノをねだるように尻を押し付けた。
指を引き抜かれて圧迫から解放された熱の中心がじんと疼く。
ショーツをむしり取るようにして奪われ、仰向けにされて股を両手で開けられた。
あの男以外に身体を許したのは初めてで、いまさら生娘のように身が固まる。
眼前の男はすぐに手を下すような真似はせず、股を開けたままの恰好を愛でるように見つめていた。
視線で犯されている気がして顔に血が上って、内股にキスされて舌が中心に向かっていく。
「ひっ……やぁぁっ!」
あの男の手によって茂みの刈られたそこを舌がなめとり、驚いて内股を閉めようとする。
男は肉に挟まれるのもお構いなしに舌を動かし内側を執拗に責めた。
「やだっ……やっ……あぁッ……あああッ!」
頭を押し退けようとするが小刻みな刺激に力が入らなかった。
淫らな喘ぎを堪えようとすると舌先が肉芽を弄る。
皮を剥かれて唾液に転がされるたびに電撃が身体を駆け巡り、歓喜に酔いしれて熱い目尻から涙が零れた。
「あ……ぃゃああああああぁぁぁぁッッ!!」



上り詰めた快楽に意識を白く塗り潰され、意識を手放した。