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2スレ目>>265さんの新年会でコスプレネタに便乗というか勝手に舞台裏を捏造。
第2部ニアコス総司令にヨーココスのヴィラ子さんが大ハッスルという駄目なお話。

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「ふふふ、大人しくしていれば手荒な真似はしないと言っただろう」
「ちょ、何そのセリフ、悪役丸出しだよ! しかも既に充分手荒だし…あっ、痛、痛いよ腕放せって!」

 人気の無い宴会用大広間の舞台裏、備品や舞台装置類が雑然と突っ込まれた小汚いスペースに人影が二つ。
 片や金髪をポニーテールにした、ビキニトップとホットパンツとニーソの隙間から覗く白い素肌も大胆な獣人の女性。
 片や藍色の短い髪に淡いピンクの花飾りを付け、同色の丈が短いワンピースを今やそれほど小柄でも華奢でもない図体につんつるてんと纏った人間の成人男性。
 いったい何がどうしてこうなったのか、ビキニスタイルの腕の中に抱きしめられた──もとい、向かい合った相手に両腕を後ろ手にねじ上げられ動きを拘束されているピンクのワンピース。
「やっ、やだからな! 絶っっ対見せねー!!」
「ならば力ずくで見せてもらうまでだ……なに、普段私で色々と面白おかしく遊んでくれている分を返すと思えば安いものだろう?」
「ううっ、それを言われると……」
 痛いところを突かれたせいか、若干抵抗を弱めたシモンの腕を解放してその体を壁に寄りかからせるよう押し付けたヴィラルは床に膝をつき、丁度目の前に来る高さとなった相手の脚──ピンクのミニ丈スカートからにょっきり伸びた太腿を両側からさわっと撫で上げる。
 大人の男にしてはかなり体毛の薄い、筋肉がきっちり付いてはいるもののすらりと細い脚を這い登った両掌はあっという間にひらひらした薄い布地の下へ。
「や、ややや、止め……っ」
 慌てて制止しようと身を屈めてくるのを、掴んだ大腿部をぐいと引いてバランスを崩す事で押し留めた獣人の手は、無情にもその勢いのままに淡いピンクの覆いを遠慮なく捲り上げた。
「……なんだ、男物か」
 スカートの下の秘密の花園には、はみ出さないよう丈は短めなものの、何の変哲も無い男性用ボクサーパンツがぴったりと股間を覆っている。仮装を徹底して女物のショーツでも穿いていたならいっそ見上げた芸人根性だと褒めてやろうと思っていたのに、これではさっぱり面白みが無い。
「わあああああ、じっくり見んな! ていうか確認したんならもう放せよ!」
「…おや、今まで何度も裸を見せた間柄だと言うのに、下着一枚を見られるのがそんなに恥ずかしいのか?」
 揶揄うように言われ、俄かにシモンの顔は真っ赤になる。
 宴会用の一発芸とはいえ女の子の服を着た姿で、あられもなくスカートをたくし上げられ下着一枚の下半身が丸出し、加えてその股間の真正面に顔が来るくらいのところにこれまた露出度の高い格好の女性が屈み込んでいるときては――
(いや待てこの状況でそれはダメだって俺のドリル、こんな異常すぎるシチュエーションでそんな事になったりしたら)
「なんだ、随分と元気だなシモン……もしかして、こんな状況で興奮したのか?」
 下から見上げてくる獣人女の口元が、三日月形に裂けそうなくらい吊り上がる。肉食獣が追い詰めた獲物に見せるような笑い顔。
 鋭い爪の生えた大きな手が腰から太腿に滑らされ、そして布地の上から肝心なところをむぎゅっと触れてくる。
「大グレン団のリーダーともあろう男が、」
 コットン地の上からゆるゆると擦り上げられる感触はひどく中途半端でもどかしい。だというのに、情けなくもソレは刺激に応じて完全に起き上がってしまった。
「こんな場所で、女の服を着て少しばかり弄られたくらいでここまで硬くするだなどとは……」
 尖った爪の先が、布越しに先端部の小さな窪みをくりくりといたぶる。腰の奥までを痛みにも似た妖しい感覚に侵されて、膝が震えて上手く立っていられない。
「……また随分と変態的だな」

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「──ほら、ちゃんと持ち上げていないと汚れてしまうぞ。レンタル品なんだろう?」
「…っ、う………や、だ…ヴィラル……」
 宴会場からの騒がしさもどこか遠い小部屋の中、ぴちゃぴちゃと湿った音と息咳くような呼吸音、囁くほどの低さで交わされる言葉ばかりが耳に届く。
 コンクリート打ちっぱなしの壁に背中を預けるよう寄りかかり、両手にはいま纏っている淡いピンクのワンピースのスカート部分を自らたくし上げたその端っこを握りしめながら、れっきとした青年──通常そういった装いをまずする筈のない成人した男性が、少々童顔気味の容貌を紅潮させ、一向に整わない呼吸を苦しげに繰り返している。
 微かな水音はその腰の辺り、未だにぴったりとしたボクサーパンツに覆われたままの股間と、そこへ顔を埋めんばかりに近付けた女の口元から響いていた。
「んっ…ぁ、っあぁ、も…止め……」
 少し裏返って鼻に掛かった声が制止を求めるのにも取り合わず、相手の両脚をほぼ抱え込むようにして逃走を封じ込んでしまっている女獣人の唇と舌は、局部を頼りなく守る布切れの上を動き続ける。
 灰色がかった薄いブルーのコットン地、伸縮性のある男性用下着の前面はその内側から滲み出す腺液と、外側から塗り込められる唾液で完全に濡れそぼり、ぴったりと肌に貼り付いて内側で隆起するものの形状をありありと見て取れるほどに浮き出させていた。
「…止めて欲しいと、言う割には……力ずくで止めようともしていないし、むしろ…進んで差し出しているように見える…が……?」
 薄い布地がはち切れんばかりに主張する凹凸の表面を熱い舌がぞろりと撫で上げ、柔らかく食みついた唇は臍のすぐ下辺りでウエスト部分をぐっと持ち上げていた先端を咥内に含む。
 ちゅうっと布地の上から吸引され、それまで濡れた下着の貼り付く気持ち悪さと、間に異物を挟んだままのじれったい愛撫でぐずぐずと燻られていた性感を一気に引きずり出されたシモンの全身はがくがくと、そのまま崩れ落ちてしまいそうなほどの震えに貫かれた。
「ふぅ……っン、ぁぁあ……!」
 いやに甲高い声が漏れ、スカートの裾を握りしめた手の指にぎゅっと力が籠もる。
 やわりと甘噛みしてきた獣の鋭い牙は濡れた布地を挟んで括れの部分から裏筋を擦り、普段の五割増ほど堪え性の無くなっていた分身はそれでとうとう快楽に屈してしまった。

「は…ぁ……っ、……」
 熱に爛れた呼気を吐き出して、ようやく怖々と目を開けばそれはもう惨憺たる有り様だった。
 半ばほど下着を被ったまま昇天してしまったせいで布地と皮膚の間は粗相どころの話ではない。その上隙間から溢れ出たものは自分の腹や脚、せっかく持ち上げていたスカート、そして何より股間を苛めていた相手の顔も、髪も、ビキニトップとネックウォーマーの間から覗いている胸元までも、どろりと白濁した液体を飛び散らせて汚してしまっていた。
「ぅわ…ご、ごめ、ん……」
 完全に足腰から力が抜け、ずるずると壁面を滑り落ちるようへたり込んでしまったため、ちょうど真正面からヴィラルと顔を見合わせる状態になる。
 色白い頬から顎へと垂れ落ちた粘液を指先で拭い取り、女獣人はあたかも「今からお前を喰い殺す」とでも言わんばかりの笑みを唇に浮かべながら、見せつけるような仕草で指を濡らすものを舐め取った。
「ふふん、いい格好だな、総司令殿?」
 以前監獄で似たようなことを言われた時と同じくらいの嫌味ったらしさが癇に障るが、自分の姿を顧みてみれば確かに何も反論できない。
 何せ、着ている女物のミニスカワンピースはすっかりと乱れて所々に恥ずかしい染みを作っているし、そのスカートの下と来ては。
「こんなところを誰か他の人間に見られた日には、変態呼ばわりされる程度では済まないだろうな」
「こっ……降参! 降参するから……もう、勘弁してくれ……!」
 情けない声を上げ、早々に白旗を揚げれば目の前には再びニヤリと口裂け笑顔。
 爪の鋭い指先が己の顔をべっとり汚している濁液を指し示し、くいと翻ってこちらを招く。
「とりあえず、これは綺麗にしてもらおうか」
 ──と、言ってもハンカチを出して拭けと言うわけでは絶対にないだろう。
「うえぇ………」
 自分で出したものを舐め取れという言外の要求に、流石にそこら辺の性癖は普通寄りな成人男子としては思いっきり躊躇する。
 が、精一杯の申し訳なさを視線に込めて見上げた先の金色の眼は、ここで譲歩する気など全くないという気配をありありと湛えているばかりで。
「ううっ、何で今日はそんなドSなんだよー…」
 仕方無しに腹を括り、舌を突き出すようにして先端の方で相手の頬をぺろりと舐める。途端に口内に広がる青臭い匂いと、苦じょっぱいとでも言うしかないようなえぐ味。
(うわぁ、すっげー不味い……)
 いつも舐めてくれとか飲んでくれとか調子ぶっこいて本当に申し訳ありませんでした、と内心で平身低頭しながら顔の表面に舌を這わせて行く。
 頬から目元へ、額とそこに掛かった前髪の束に、すっと通った鼻筋から口元までと、どちらかといえば動物のグルーミングめいた様相を呈してきた行為の最中、ふと頭がわしわし掻き撫でられる感触。
 薄く眼を開いた先に、獣の金色のそれが瞳孔を針のように細くして視線を返してくる。
「お前が、無駄に可愛いのが悪い」
 その言い草の何というかもの凄い理不尽さに文句を言おうとする間もなく、唇を唇で塞がれて口腔内まで一気に侵略された。
 もちろんそこも自分のアレの味がするのだが、既にいちいち気にするのも面倒なので思考を停止させておく。
(……もういいや、このまま行っちゃおう……)

 >>>

 獣に貪り喰われるのもかくやという感じの激しいキスは、やたらと長かった。
 何度も角度を変えながら重ねられる唇は執拗に相手のそれを食み、絡み合う舌同士が立てる水音は耳を聾してまるで部屋中に鳴り響いているかのような錯覚を与えてくる。
 更にはそれに加え、またしてもスカートの下へ滑り込んでいた獣人の大きな手は下着の隙間からこぼれて脚の内側を伝うぬるついた液体を指に絡め、ぬちぬち、くちゅくちゅとわざとらしく音を立てながら尻臀や太腿を撫で回し始める。
「んっ、んんぅ……っ!」
 既に外気に冷えた粘液をひやりと塗り拡げられる気持ち悪さと、それの正体が何なのか、何故そんな事になっているのかと考えるだけでも死んでしまいたくなるくらいの恥ずかしさに身が捩られて、塞がれた口から苦しげに息が漏れた。
 するとその声に誘われるかのように獣人の手は足から離れ、すうっと体の両サイドを滑り上がるようにして腋の下まで辿り着き。
「ん゛ぅ゛~~~ッ!?」
 体の両側から腕の付け根と背中にかけてまでを掴まれたような体勢で、丁度胸の部分に当たる形になった親指の、脚の間から掬い取った濁液に塗れたままの指の腹でピンクのワンピースに包まれたその場所をぐいと揉まれたシモンは悲鳴じみた呻き声を上げた。
 所詮は仮装用の、安価で薄っぺらな化繊の生地は容易く水分を吸ってぴたりと肌に密着し、冷たく不快な感触を与える第二の皮膚と化す。そこを捏ね回すようぐにぐにと刺激された胸の一部分はたちまち敏感に反応して充血し、硬くしこった感触を触れてくる指に返してしまう。
「…っ、は……やら…ぁ…っ……」
 必死に首を振って抗った末、ようやく解放された口は舌の回りきらない抗議をする。
 そこが女性ほどではないにせよ男にとっても性感帯となりうることは知っているが、流石にこんな女物の服を着た状態で乳首を弄られて感じてしまうなど恥ずかしすぎる、との思いがシモンをより一層の無駄な抵抗に駆り立てていた。
 しかしこう密着した体勢からの力比べで獣人の腕力に敵うはずもなく、引き剥がそうとした手も簡単に振り払われ、胸を揉み立てる動きがいっそう激しくなるだけという塩梅。
 精一杯の反撃とばかり、相手の胸を覆うビキニトップの下端から両手を突っ込んで豊かな二つの膨らみを揉みしだいてもみるが、結局そういった扱いを受けるのに不慣れな側が不利である事には変わらない。
「どこもかしこもすぐに硬くして、いやらしい体だな、シモン」
 両脚の間に入り込んだ相手の膝が、濡れて不快な感触の下着に包まれたままの股間をぐいぐいと押し上げてくる。
 黒いホットパンツとピンクのオーバーニーソックスの隙間に覗く白い太腿が、湿った布地の下で確かに再び硬度を取り戻している自分自身に当たるたび、ずきずきと差し込むような疼きが腰椎まで響いて全身が落ち着かなく揺れてしまう。
 本当にもう勘弁してほしい、そんな思いを籠めて見上げた先ではしかし、相変わらず鋭い牙をギラリと剥き出したままの怖い笑顔。
 無論、良く見ればその白い頬は淡く染まってうっすらと汗を滲ませてもいたし、金色の眼は甘やかな熱を帯びて潤んでいるのだが既に自分がいっぱいいっぱいのシモンにはそれを論うだけの余裕が無い。
 空気が半固体になったかのように喉に詰まる。陸に打ち上げられた魚みたいに口をぱくつかせ、とにかく身体に溜まった熱を逃がしたくてただひたすらと頭を振る。
「ぅあ…ヴィラ、る……っ…!」
 ぞくぞくと戦慄く全身を縋りつかせるようにして目の前の柔らかい肌に倒れ込めば、両胸を掴んでいた手が急に背中側へ動いたせいでビキニトップが上にずれ、白い乳房と鮮やかな淡紅色に色づいたその頂点が顔の両サイドでぷるんと弾んだ。
 胸の真ん中に顔を突っ込む形になった男の頭をよしよしとでも言うような手つきで撫でた獣人の手は、するりと顎に滑らされて頤を掴み、上ずった呼吸を繰り返すばかりの顔を仰向かせる。
「……そろそろ楽になりたいか?」
 揶揄いの色を多く含んで囁くその声に微かな反発を覚えないではなかったが、それでも体内ではちきれそうなまでに育った欲望には抗う術も無く、従順に「うん」と答えた声音はひどく幼い響きで口から抜けて行った。

「いいだろう、ならば喰ってやる」
 興奮ゆえに、なのか低くかすれる言葉と共に、大きな手は胸元にしがみついた男の体を引き剥がすようにして後ろへ押しやる。
 反動でぺたっと床に尻餅をつく下半身を跨がれた、シモンの目の前で黒いホットパンツに包まれた腰が艶かしく動いた。
 白い内腿を幾筋かの雫が伝ってニーソの縁に濡れた染みを作っているのに目を奪われ、その上両脚の間へ滑り込んだ爪の鋭い指先がホットパンツの股底を引っ張ってずらした部分に覗く、淡い翳りから更に目が離せなくなる。
 いつの間にかめくり上げられていたスカートの中、下着を押し除けるようにして元気に勃ち上がっているものの上へゆっくりと降りてきたそれが、とろりと濡れた唇で自分の分身に口付ける淫猥な光景。
「ふ……っ、ぅ………」
 ねっとり熱く潤んだ粘膜が屹立の頂点を食み、ぬぷぬぷと厭らしい音を立てながら硬く張り詰めた肉を呑み込んでいく。
「あっ、あ、あぁ……んぁあっ!」
 鼻に掛かった高い声が自分の口から漏れているのを自覚してはいるが抑えようもない。手や口でされるのとは段違いな快楽が下肢を襲い、電撃のように脳天まで突き抜ける。
 既に散々焦らされ、ギリギリまで高められていた分身はそこで呆気なく果ててしまった。
「ん…っ、馬鹿…め……挿れなが、ら…出す、な…ん……」
 耳元で上擦る抗議の声が、どこか壁一枚を挟んだように遠く聴こえる。
 先端が入っただけで早くも吐き出してしまったのは解っていても、今更止められる筈も無い。とくとくと鼓動を増幅したような音が耳の中に響き、繋がった場所から二種類の体液が混ぜ合わされたものが溢れ出てぼたぼたと滴り落ちた。
「…ふぇ……ご、ごめん……っ、だけど………うぁっ!!」
 勝手に暴発して手の付けられない自分の雄が、潜り込んだ内側で最奥に当たるか当たらないかという間際、激しく収縮した襞壁にきゅっと締め上げられたせいで情けない悲鳴が口をつく。
 強く握り込むような締め付けは未だに精を噴き零す茎をやわやわと扱き、最後の一滴を搾り尽くすまで放してくれそうになかった。
「……は、ぁっ、はぁ………すご…きつ……ヴィラルも…イッちゃっ、た…?」
「お、かげ…さまで、な……見ろ、お前が早すぎるせいで酷い有様だ……」
 忙しない呼吸を繰り返して喘ぐ男に負けず劣らず、はぁ、と上擦った息をこぼしながら女獣人はまだ肉棒を咥え込んだままの陰部に手を添える。
 濃い色に充血しきった媚肉の内も外も、白い太股も、借り物の黒いホットパンツやピンクのニーソまで余すところ無く白濁した液体でどろどろに汚された酷い有様で、それは確かに惨状でありながらもどこか背徳感を誘う倒錯した光景となって目を釘付けにした。
「はは…っ、すっげーやらしい……」
「…いやらしいのはどっちだ、立て続けに、こんなに出して」
 両脚の間をしとどに濡らしているものを鋭い爪を生やした指が絡め取り、自分が組み敷いている相手の顎から頬へとなすり付ける。そのまま口元へ触れれば、薄く開かれる唇から覗いた舌が躊躇いがちに指の先を舐め、僅かな逡巡の後に自分の放った精に塗れた指をそっと含んだ。
 ちゅう、と赤子が乳を吸うように指先へ舐りつく男の姿を見下ろした獣人の目は満足げに細められ、次の瞬間再び嗜虐的な色を帯びてその瞳孔を細く絞り込む。
「ぃあぅっ!?」
 口から些か間抜けな声が跳ね上がったのが、放った直後で敏感さを増していた肉柱を締め上げられたからだと気付いた時には既に、彼女の中に呑み込まれたままだったソレは熱く蕩けた粘膜にきつく捉えられ、ぬるつく体液を助けに再度激しく擦り立てられ出したところだった。
「んぁっ、く、ぅう……そ、んな…また……ぁ!?」
「……お前一人…満足するつもり、か…?」
 噛み付くような声音と共に、骨を抜かれでもしたかのように床から離れられないシモンの上で、白い肢体とポニーテールに括られた金の髪が悩ましく踊る。
 床についた膝で体を支えながら腰を揺すって咥え込んだものを上下に扱き立て、左右に押し付ける動きで自らの快楽を貪る姿が、中途半端に肌を覆う布切れでより淫猥さを強調されていてたまらない。
 肌から、視覚からの刺激に毛ほども抗うことが出来ず、いとも簡単に緊張を取り戻した男の中心はいいように玩ばれて、もう色んな意味で泣いてしまいそうだ。
「…っ、は、見ろ…また硬くなって……底なしめ……っ!」
「お、お前が言うなって………んぅっ!!」
 抗議を続けようとした口は言葉の途中で塞がれて、簡単に相手の侵入を許してしまう。
 人間のものより僅かに長く、ざらりとした感触の舌が歯の表面や歯茎との境目をぞろっと舐め、強引に奥まで入り込むと同じものを捕らえて絡みつき、表面を擦り合わせ、きつく吸い立てた。
 ぐちゅぐちゅと唾液を混ぜ合わせる音を伴って口腔内を蹂躙されるその感覚に、下半身で再びはち切れてしまいそうなほど腫れ上がった自分自身を貪られている感覚が重なり同期する。
(なんか俺…っ、女の子の格好で犯されてる……気が…する…っ!)
 不意に脳裏を過ぎったその印象はまさに今この状況に対する適切な表現だと思えたものの、そんな風に思うことで何故か余計に興奮してしまった自分の心身が少々情けなかった。

「ふゃ…っ……ぁ…ああ……ッ、ン!!」
 甲高い鳴き声を上げてピンクのワンピースを纏った体が跳ね、捕食者にがっちりと咥え込まれたままの肉棒から欲望の証が激しく吐き出される。
 その声の最後の余韻まで奪い尽くすように唇を吸った獣は舌を出してこぼれ落ちた唾液と涙を舐め、ぞわりと絡み付く柔襞で体内に捕らえた雄を存分に貪り喰らった。

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「うわ…改めて見るとひどすぎだろ、コレ……こんなんじゃ帰るどころか、廊下にも出られないよ」
 一時的な狂熱が去ってしまえば、後に残るのは服も体も顔も人目に憚る種類の汚れにべっとり塗れた惨状ばかり。
 楽屋に戻ればコスチュームに着替える前の服はあるにせよ、そこまで往復する廊下の道すがらだの、楽屋の中だので他の人間に遭遇しないという保証はない。遭遇してしまえば今まで何をやっていたか、まず隠しようもなく丸バレだ。
「だが、ここにい続けても何の解決にもならんばかりか他の人間がやってこないとも限らないだろうが。とりあえず脱げ」
「はいぃ!?」
 いきなり背面のファスナーを引き下ろされてワンピースを引ん剥かれ、残るは微妙に前面のぐっしょりしたボクサーパンツ一枚。
「これだけならどこかで粗相したかも知れないくらいで済まされるだろう。というわけで行ってこい」
 脱がせた服の端っこでごしごしと顔の汚れを拭ってくれている手つきは随分と丁寧で、それだけ見れば優しく面倒を見られているような錯覚すら感じてしまうが言ってる内容は大層なドS続行中。
「あんまりだ! ていうか俺、3回も搾り取られて足腰立たないんですけど!」
「搾り取られたとはまた、自分ばかりが被害者のような物言いだな───待て、静かにしろ。何かが来る…」
 獣人の大きな手で急に口を塞がれて、眼を白黒させたシモンの耳にもじきにその音は聞こえてきた。
 壁一枚向こうの廊下を、何か柔らかくかさついた物を引きずっているようなそれは段々とこの部屋に近付き、遂には入口の真ん前でぴたりと止まって。

「ブィ!」
「え、ブータ!?」
 慌てて細く開けたドアの隙間から茶色い毛玉のような小さな生き物と、その何倍も嵩のある白い布を丸めたようなものが飛び込んでくる。
 そういえば、いつの間にシモンの肩から姿を消していたのかも気に留められていなかった仔ブタモグラは相変わらずの食用家畜らしからぬ知性を発揮して、友人が楽屋に脱いできたツナギを届けに来てくれたらしい。
「サンキュー、ブータ! 助かった!」
 胸の底からの感謝を込めて、シモンは小さな親友の心遣いをありがたく受け取った。廊下を引きずったせいで多少の綿埃が付着していることくらいはこの際見なかったことにする。

 久々にジーハ村式入浴法のお世話になってさっぱりとした身体に着慣れたツナギを纏い、背後の方で「うわー止めろチビブタモグラ!!」などと悲鳴が上がってたりするのは敢えて聞き流し、とりあえずは残りの着替えを取りに行くため物置スペースからのそのそ這い出したシモンの表情にはいくばくかの疲労の色と、確かにあった快楽の名残が同居していて総合的には些か締まりのない顔と表現して差し支えなかった。
「……なんか、とんでもない目に遭ったなあ……」
 いや、ちょっとだけというかけっこうというか、かなり気持ち良かったのは否定しないけど。
 それにしても女物の服を着ているというだけで、普段はむしろストイックというか淡泊過ぎるくらいの彼女があんなにも(かなりズレた方向性だけど)変なスイッチが入って無茶苦茶積極的に求めて来るというのは予想外すぎて驚いた。
 これは確かに、世の中にコスプレHというプレイのジャンルがあるのも頷ける。

(…とりあえず、今度また別の服とか用意して試してみよう)


 なお、レンタルコスチュームの利用規約には「当方の貸与した衣装を風俗営業目的に供したり、着用のまま性交渉に類する行為を行った場合は衣装の状態如何に関わらず買い取って頂きます」とあったため、当然ながら2着の仮装アイテムは買い取りとなり、今でも(何故か)ヴィラル宅のクローゼットに眠っているという。