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”これノルマです。よろしくおねがいしますー” ”Σちょっ一人ノルマ100以上ってっ!!!” ぬいぐるみ作成主任とその手伝いの会話 12218002  12月、クリスマスの時期が来た。  配送サービスにより今年もクリスマスプレゼントを送れるということで、ここは一つ藩国で保護している子供達にサンタのまねごとをしようと思い立った藩国首脳陣。  何を送るかと相談した結果、手芸品店はーとくらふとにてぬいぐるみを大量につくりそれを送ってみようということになった。  なにせ保護につかっている寮、ゆきしずく荘には400人のも子がいたので、全員に行きわたらせるには品の選択の余地はあまりなかったともいう。  そこで藩国でも1,2を争う器用さをもつ、支那実嬢に作成主任を任せ、あとはそこらにいた首脳陣をとっ捕まえて手伝いとすることにした。  はーとくらふとのクラフト教室に通いつめ、へーと感心しつつ教室の機材を使い倒し縫い上げられていくぬいぐるみたち。  蛇神の僧侶でもある彼女のそばでは、あまった糸を変化させたヘビたちがしゃーしゃーいいながら彼女のつくったぬいぐるみを箱に詰めている。  ふんふん鼻歌歌いながらミシンの針進め、端切れの山をよんた藩国の誇る農業機械ヤドカニオウを模したぬいぐるみと藩国の地下鉄マスコットであるぱっくすくんのぬいぐるみに変えていく。  「カレ~カレ~きゃべつどっさり。次に会うときもってくの~♪」  お目当てであるところの嶋丈晴と次にあったときにカレーを作って行きますと約束した彼女は、クリスマスなにか贈らないの?と手伝いに来てた藩王がきいたところ、次会うときにカレーつくってもってくからいいんですっ!!とつっぱね、それよりも森さんへのプレゼントをですねっ!!とシャーと威嚇し、山をさらに高いものにしていく。  近くを見ると摂政ズがちくちくやってたり、主要な国民たちも男女とわずチクチク縫い上げていく。というか野郎のほうが多いかもしれない。  なお、そのうち二人はメード姿である。まあ藩王と紳士とも高機動ともいわれる摂政の一人なのだが。  外見はともかく表情は真剣にチクチクぬってはいた。  その藩王の手元につまれたぬいぐるみのうち、どう見てもタヌキにしか見えないものもまじっている。  ぱっぐすくんは油断すると目の縁取りからタヌキ化する場合もあるので注意が必要なのだが、どうしょうもなく顔がタヌキ化したものはもういっそのことタヌキでいいじゃないかとしっぽをなすびっぽく太くしたりヘソをつけたりしていたためであった。  他も見るとタヌキとまでは行かないものの手作りゆえか不恰好で不揃いなぬいぐるみが多い。  だが、それでも一針、一針各々それぞれ思いを込めて作っていく。  健やかに、元気に、他者を思いやれる心を。あとまあできたらちょっとは行儀よくなるといいなあ。と。  そしてなにより、笑顔で過ごして欲しいと。  ゆきしずく荘に来るまでに子供たちが育った環境は決していいものとはいえない。  そんな彼ら彼女らには幸せになって欲しい。  これは藩王以下、その場にいる皆の願いであった。 /*/  「でっきました~!!」  ふう、といい仕事した~とニッコニッコの支那実嬢。  他の皆も疲れてはいたが充実した気分になっていたが、ふと見ると山と積まれたぬいぐるみの数400以上。というかそれをはるかに多い数である。  「・・・・・・いくらなんでも多すぎない?」  と呆然とする藩王。  「あまったのは警察にもっていって新しく保護した子供にわたしてもらえばいいんですっ」  そう胸をはる嬢。  まあいいか。多くて困るものでもなしと藩王は割り切った。  「でだ、これどうやって国まで運ぶの?」  その問いに沈黙が流れる。  目の前にはぬいぐるみのぎっしり詰まった箱の山。  今度は運搬で途方に暮れることになる一同であったとさ。 文責よんた
”これノルマです。よろしくおねがいしますー” ”Σちょっ一人ノルマ100以上ってっ!!!” ぬいぐるみ作成主任とその手伝いの会話 12218002  12月、クリスマスの時期が来た。  配送サービスにより今年もクリスマスプレゼントを送れるということで、ここは一つ藩国で保護している子供達にサンタのまねごとをしようと思い立った藩国首脳陣。  何を送るかと相談した結果、手芸品店はーとくらふとにてぬいぐるみを大量につくりそれを送ってみようということになった。  なにせ保護につかっている寮、ゆきしずく荘には400人のも子がいたので、全員に行きわたらせるには品の選択の余地はあまりなかったともいう。  そこで藩国でも1,2を争う器用さをもつ、支那実嬢に作成主任を任せ、あとはそこらにいた首脳陣をとっ捕まえて手伝いとすることにした。  はーとくらふとのクラフト教室に通いつめ、へーと感心しつつ教室の機材を使い倒し縫い上げられていくぬいぐるみたち。  蛇神の僧侶でもある彼女のそばでは、あまった糸を変化させたヘビたちがしゃーしゃーいいながら彼女のつくったぬいぐるみを箱に詰めている。  ふんふん鼻歌歌いながらミシンの針進め、端切れの山をよんた藩国の誇る農業機械ヤドカニオウを模したぬいぐるみと藩国の地下鉄マスコットであるぱっくすくんのぬいぐるみに変えていく。  「カレ~カレ~きゃべつどっさり。次に会うときもってくの~♪」  お目当てであるところの嶋丈晴と次にあったときにカレーを作って行きますと約束した彼女は、クリスマスなにか贈らないの?と手伝いに来てた藩王がきいたところ、次会うときにカレーつくってもってくからいいんですっ!!とつっぱね、それよりも森さんへのプレゼントをですねっ!!とシャーと威嚇し、山をさらに高いものにしていく。  近くを見ると摂政ズがちくちくやってたり、主要な国民たちも男女とわずチクチク縫い上げていく。というか野郎のほうが多いかもしれない。  なお、そのうち二人はメード姿である。まあ藩王と紳士とも高機動ともいわれる摂政の一人なのだが。  外見はともかく表情は真剣にチクチクぬってはいた。  その藩王の手元につまれたぬいぐるみのうち、どう見てもタヌキにしか見えないものもまじっている。  ぱっぐすくんは油断すると目の縁取りからタヌキ化する場合もあるので注意が必要なのだが、どうしょうもなく顔がタヌキ化したものはもういっそのことタヌキでいいじゃないかとしっぽをなすびっぽく太くしたりヘソをつけたりしていたためであった。  他も見るとタヌキとまでは行かないものの手作りゆえか不恰好で不揃いなぬいぐるみが多い。  だが、それでも一針、一針各々それぞれ思いを込めて作っていく。  健やかに、元気に、他者を思いやれる心を。あとまあできたらちょっとは行儀よくなるといいなあ。と。  そしてなにより、笑顔で過ごして欲しいと。  ゆきしずく荘に来るまでに子供たちが育った環境は決していいものとはいえない。  そんな彼ら彼女らには幸せになって欲しい。  これは藩王以下、その場にいる皆の願いであった。 /*/  「でっきました~!!」  ふう、といい仕事した~とニッコニッコの支那実嬢。  他の皆も疲れてはいたが充実した気分になっていたが、ふと見ると山と積まれたぬいぐるみの数400以上。というかそれをはるかに多い数である。  「・・・・・・いくらなんでも多すぎない?」  と呆然とする藩王。  「あまったのは警察にもっていって新しく保護した子供にわたしてもらえばいいんですっ」  そう胸をはる嬢。  まあいいか。多くて困るものでもなしと藩王は割り切った。  「でだ、これどうやって国まで運ぶの?」  その問いに沈黙が流れる。  目の前にはぬいぐるみのぎっしり詰まった箱の山。  今度は運搬で途方に暮れることになる一同であったとさ。 #image(nui_all_03.jpg) 文責よんた

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