L:ガンマン = {
 t:名称 = ガンマン(職業4)
 t:要点 = 拳銃,抜き打ち,帽子
 t:周辺環境 = 射撃場
 t:評価 = 体格3,筋力3,耐久力1,外見2,敏捷5,器用5,感覚4,知識3,幸運2
 t:特殊 = {
  *ガンマンの職業4カテゴリ = ,,派生職業4アイドレス。
  *ガンマンの位置づけ = ,,歩兵系。
  *ガンマンの収得根源力 = ,,収得に根源力:100000を使用する。
  *ガンマンの近距離戦闘行為 = 歩兵,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2
  *ガンマンの近距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、近距離での)攻撃、評価+6、燃料-2万t。属性(弾体)。
 }
 t:→次のアイドレス = 早撃ち(絶技),雅戌(ACE),すごい拳銃(アイテム),ガンスリンガー(職業)








どうして腕を磨いてるのかって?
やりたいことがあるからさ。

/ガンマンがガンマンである理由



 なだらかな平原。短く青々と茂る草が風にそよぎ波立っている。
 そこに一人の女がいた。ウエスタンスタイル、革のホルスターにおさまられたリボルバーを腰にまとい、朱に染め上げられた着物を羽織った、東国風の髪結いをした白髪の女。
 藩国警察に属する彼女は自らの技を磨くためここにきていた。

 女の先には岩があり、その上に空き缶がのせられていた。ここは平原の射撃場。
 腰を落とし、脱力する。眼差しはただ一点、缶を見詰め微動だにしない。
 音もなく過ぎ去る時間。
 風が、ざわめく。
 その刹那、銃声が一つ鳴ると同時に缶は天高く舞い上がった。
 女の両の手には黒い鉄、その先からは硝煙の煙が風にまかれ立ち昇っている。
 天より落ちる缶、さらに銃声。
 再びはね上がる缶は引力に逆らい銃声を伴奏に宙でダンスを舞う。
 そして、12回目の銃声が鳴り、伴奏が終焉を迎えると本来いるべき場所を思い出したように地に落ちた。
 12の穴が空いた缶は乾いた金属音を響かせ地を跳ね―――再び、銃声。

 始めの銃声にほんの少し、誰も気づかないだろう奇妙な残響音。ファニング。1、ワンテンポ置いての2、3、4発目。4発目? 本当に?

 空き缶が草原を転がるその前には一人の男がいた。距離は……60ヤード。こちらもウェスタンスタイルをしている。
 女の同僚であり先輩でもあるこの男は、穴だらけの空き缶を見つめ笑って拍手を送り、歩み寄る。
 空き缶の穴はもう数えられない。15よりは、多いだろう。
 「抜き打ち、腕上げたみたいだな」


 スイングアウト。薬莢を落とす。男の六連発リボルバーには、

 「そう? まだまだよ。……ええ。まだまだね」

 弾は一発も、残ってはいない。


 男はかもな。と笑って銃をホルスターに戻す。
 「その格好をやめればもっとマシになるだろうに」
 一度男をチラリと見ると女もシリンダーから空薬莢を落とし弾を込めホルスターに拳銃をおさめた。 
 男は女の羽織る着物に視線を送る。
 「邪魔じゃないのか?」
 「いいの。これは私の決意なんだから」
 ぽんと着物を叩く女。
 「私たちってさ。いろんな人のおかげで今ここにいるんだと思う。中でも東国の人にはさ、色々とね」
 女は着物を優しく撫でて、男に目を戻す。
 「これはそれを忘れないための印。いつかもし危機がきたら、そのとき力になるための」
 「・・・・・・だから腕を磨く。か・・・・・・」
 ふっと口の端をゆがめただけの笑みを浮かべる男。
 「そう、恩はうけたら返さないとね」
 そして借りも、返すべきだ。
 クイックドローと、トゥーハンド。撃ち合えばどちらが勝つか。
 女が恩を返すために銃を抜くその時。男は。女の背中を守るのか。それとも?

 「その髪もか?」
 かあっと顔を赤くする女。そうだ、こいつは真面目に対応しちゃいけないんだった。
 「こ、これは趣味よ。い、いいじゃない。可愛いんだから。悪い?」
 恨めしそうに男を見る。
 「いや、似合ってると思う。いいんじゃないか」
 男はその視線をさらっとかわして言葉を返す。
 「なにその余裕な態度。むかつくなあ」
 「まあ、きにすんな。昼メシでも食おう。おごるよ」
 「なに~、そんなことでごまかされると・・・・・・」
 はっはっはと笑いながら女を置いて歩き始める男。
 (いいさ、お前がどこかの誰かのために強くなるっていうなら。俺はそのお前を守るために腕を磨くさ・・・・・・)
 帽子をかぶりなおし男はそうひとりごちる。女は、勿論気付かない。
 その男をむくれっツラして追う女。
 天の太陽は眩く二人を照らしていた。

 これはガンマンがガンマンである理由の話である。






  • ガンマンのなりたち
 シーズン1の昔より連綿とつづく戦争の歴史、この国の軍も幾つもの戦場を越え生き延びてきた。
 戦場で兵士たちの手によって生まれ、磨かれ、受け継がれ、捨てられたあまたの技術たち。
 その中に銃に関する技術があった。
 いかに整備し完全動作を維持させるか?
 いかに素早く弾をこめるか?
 いかに遠くまで弾を届かせるか?
 いかに正確に狙いを定めるか?
 連綿と繰り返される試行錯誤。
 その果てにいきついた一つのカタチ、それがガンマンである。
 彼ら彼女らは軍、警察の実戦部隊のなかにいる。いや正確に言えばその中でしか存在できない。
 銃器とは扱い次第で大事なものを守ることも、壊すこともできる。
 それゆえに扱いは慎重でなければならない。使うべきところで必要なだけ行使する。そのためにも使い手は選ばねばならない。道具が悲しみを殺すのではない、その使い手こそがそれを行うのだから。
 ゆえにガンマンは国で銃を扱うことを許された軍や警察内部で生まれ、育ち、受け継がれてきた。全ては愛する者たちを守るために。

  • 最近のガンマンについて
 歩兵はシーズン2における歩兵の重要性の見直しによりその役目が変わりつつある。治安維持、災害出動、避難誘導、護衛など多様な目的で運用されはじめ、その任務は多岐に渡り始めた。
 治安維持などの民衆を相手にする任務で火力行使をすることは想定されてはいないが、都市戦における面制圧、要塞内部攻略などI=Dを運用できない、または使用を限定したい状況においての歩兵の火力増強は急務であるという認識が現れだした。
 それに対応するため、チップボールを始めとする歩兵用装備の開発が次々とすすんでいく。
 だが、ハード面の増強のみでそれが完全に達成されるわけではない。
 道具は道具。行動をなすのはその使い手である。ならば、ソフト面、運用する兵士たち自身のスキルアップもまた肝要ではないか?
 その考えのなかでスポットを浴びることになった者達がいる。
 ガンマンである。
 銃を扱うことを研鑽し続けてきた彼ら彼女らの技術はそのためにはうってつけであると藩国は考えた。
 そこで職人的に行われてきた技術伝承を体系立て歩兵教育の一環としてガンマンとしての適性があると認められたの者にたいして教育を施し運用者自身の能力向上を行い、ソフト面の強化が実施されることとなった。これに伴い射撃場の拡充も実施されることとなる。
 なお、この適性とは体力や身体能力だけでなく、精神面での適性も求められた。
 自身の放つ一撃が何を生み、何を壊すのか、誰を守り、誰を殺すのか、想像力を持つこと。
 悲劇は決してなくならないかもしれない。だが、それを少しでも減らす努力は怠ってはならないのだから。


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  • 燃料グループ参加による影響
正式には宇宙開発グループと呼ばれるNWの帝國全国にまたがる団体に、よんた藩国ももちろん参加している。
名前の通り本来は宇宙を開発していく事を目的としたグループであるが、帝國における燃料安定供給の役割も担っている。
そのため「燃料グループ」と呼ばれることもある。

この燃料グループに参加した影響の一つとして、軍用の装備(銃弾や火薬)を安く安定して調達できるようになった、ということがあげられる。
この影響は、ガンマンの能力を大きく引き上げることになった。
もともと銃の扱いに長けたガンマンたちが、残弾を気にせずに大量に銃弾を使用すれば戦闘能力が上がるのは当然のことであった。
また、銃撃練習用にも大量の銃弾が使えるため、さらなる技能向上にも影響を与えている。
ただし、これらの装備は軍用に調達したもので在庫数などを厳密に管理されており、国内外問わず市場に流すことは固く禁じられている。


設定原案:音在 誠自
設定文、SS:よんた
イラスト:竿崎 裕樹