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アトレイアを処女のままひたすら犯し続ける小説4」(2007/12/11 (火) 02:05:05) の最新版変更点

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<p> </p> <p>「よう」<br> 「あ……アクト様」<br>  クローゼットの扉を開けると、そこには俺の理想郷があった。<br>  このところ俺は連日王宮に通っている。<br>  もちろん目的はアトレイアの身体と心だ。<br>  異様に感度がよく、俺の性欲を一身に受け止める素質を秘めた魅<br> 惑的な肢体。実に俺好みにコンプレックスと無垢さと少女の本能が<br> 奇跡的な調和を見せているその精神。<br>  両方をじっくりと育み、たっぷりと味わうのだ。<br>  平たくいえば、アトレイアを俺のものにしてやるのだ。<br> 「来てやったぞ。存分に歓迎するがよい」<br>  アトレイアは俺を見止めてはにかむように笑い、ぺこりとお辞儀<br> をした。<br> 「はい……どうぞ、なにもないところですが……ゆっくりしていっ<br> てください」<br>  アトレイアは丁寧におじぎをすると、落ち着いた口調でそう言っ<br> た。 が、その語調は相変わらず暗い。というか前より更に暗い<br> 感じになっていやしないか。そうはさせん。<br> 「ゆっくりしない。アトレイア、今日は外出するぞ」</p> <p> </p> <p>第四話『おっぱいとお口』</p> <p> </p> <p> 計画に変更はない。ただ、シチュエーションが若干変わっただけ<br> だ。<br> 「……外出……?」<br>  俺の言葉をオウム返しにし、アトレイアはしばらく呆けたように<br> 突っ立っていた。やがて気を取り直すと、彼女は下を向いてぼそり<br> と呟いた。<br> 「そ、そうですか……いえ、来ていただけただけでも、とても嬉し<br> く思います……どうか、お気をつけて……」<br> 「何言ってる。お前も一緒に来るんだ。なお拒否権は完全無欠にな<br> い」<br>  わざわざ付け加えなくともいいような気がしたが、こういう場合<br> の決め文句というものがあるのだ。<br>  アトレイアは今度こそ完全に不意を疲れたようで、目をまん丸に<br> 見開き、信じられないとでも言いたげに口をぱくぱくとさせた。<br> 「ゆっくりはしないぞ」<br>  俺はアトレイアの綺麗にメイクされたベッドに寄り、ばふんと腰<br> を下ろした。<br>  上掛けをめくり、中身の毛布を、腕の中でぐるぐる巻きにする。<br> 清潔で染み一つない毛布を顔が近づくと、なんとなく甘い香りがし<br> た。そういえばこれはアトレイアの汗を吸った毛布か。<br>  機会があれば持ち帰ろう。<br> 「よーし」<br>  ロール型の毛布の上に上掛けを被せる。</p> <p> ぱっと見では人間が眠っているように見える。<br>  まあ捲られたりすれば一発でわかるんだが、その時はその時だ。<br> 命まで取られるようなことはあるまい。<br> 「では行くぞ。来るが良い」<br> 「あの?」<br>  アトレイアは俺の目とベッドを交互に見やると、不思議そうに問<br> いかけてきた。<br> 「外出とは……どちらへでしょうか……」<br>  そうして疑問を持つこと自体が、アトレイアが成長している証だ<br> と言えるかもしれない。が、今はどうでもいい。<br> 「外だ」<br>  俺は当たり前のことを繰り返した。<br>  細かく言ってもアトレイアには理解できまい。抽象的なものは抽<br> 象的なまま理解させよう。<br> 「外に?」<br> 「そう、外。『部屋の外にはほとんど出ていない』と言ったな。そ<br> れはいかん。俺が王宮の外の世界の魅力を紹介してやろう」<br>  王宮の薄暗い一室でひたすら淫欲の宴を続けるのもそれはそれで<br> 味があるが、俺はアトレイアにそれ以上のエロスを望む。即ち、彼<br> 女は外の世界を知らねばならない。世界の醜さと美しさを知ったう<br> えで、それでも処女性を保ち続け俺の肉奴隷となるべきだ。<br>  なんでかというと、その方が燃えるからである。主に俺が。<br> 「世界の……魅力?」<br> 「そうだ。この大陸は、世界は、とてつもない魅力に溢れている。<br> 溢れすぎて俺がいくら汲み取っても全く果てが見えないほどだ」<br>  もちろん、魅力とは処女とか処女とか処女とか非処女とかのこと<br> である。</p> <p>「さあ」<br>  アトレイアに手を差し出す。アトレイアは左右に視線を揺らしな<br> がらではあったが、俺の手をいじらしく取ろうとして、手を伸ばした。<br>  二人の手が触れ合う――直前で、俺は差し伸べた手を引っ込めた。<br> 「あっ?」<br>  別にからかったわけではない。ひとつ忘れていたことがあった。<br> 「よっ」<br> 「えっ?」<br>  アトレイアの髪を掻き分けて両手で頭を掴む。<br> 「えっ、えっ! っ!?」<br>  そしてアトレイアの唇に顔を寄せ、躊躇なくキスをした。<br>  何の前触れも準備もない、唐突なキス。唇と唇が触れた瞬間、驚<br> きのためか、アトレイアの体が大きく弾む。<br>  その動きをものともせず、れろれろと唇の内部を嘗め回す。熱く<br> 潤いに満ちたアトレイアの口内を、俺の舌が蹂躙する。何度進入し<br> ても、その口内は瑞々しさに満ちていた。<br> 「ふう」<br> 「んっ!」<br>  まるで俺を歓迎するかのように、アトレイアの舌が小さく動いた<br> 。舌と舌が絡み合い、お互いの唾液が混ざり合って二人の口の間で<br> 溶け合う。<br>  いったん口を少し離し、アトレイアの舌を吸い込むように加える。<br>  待ちかねていたとでも言いたげに、アトレイアの舌が俺の口内で<br> 細かく震えた。<br> 「ん――はぁっ!」<br>  数十秒間、じっくりとアトレイアを堪能したのち、俺は唇を離し<br> た。</p> <p>「はぁ、はぁ……あ、あ、あのっ?」<br>  アトレイアは呼吸を整えつつ、疑問の視線を投げかけてきた。<br>  何でキスしたのか、と聞きたいのだろう。<br> 「言い忘れたが、今日からこの部屋に来るたびにキスしてやること<br> にした」<br>  さっき決めた。キスしたくなったとき、一々アトレイアに断るの<br> は面倒くさくてたまらん。<br>  それに日常生活の中での俺への奉仕こそが、アトレイアの清純さ<br> と淫猥さを同時に育んでいくのだと俺は考える。異常な生活で奉仕<br> するだけでは、後者ばかりが育ってしまう。それは望むところでは<br> ない。アトレイアには、最高のレベルで清純さと淫猥さを両立して<br> もらわなければならんのだ。<br>  今後、どんどん条件付けを増やしてやろう。<br>  例えば、ありがとうと言う度に胸をもむ、というのはどうだろうか。<br>  ふむ。かなりいい感じだな。考えただけで勃起するぞ。<br> 「あの……ど、どうして、ですか? いえ、決して、嫌な訳ではあ<br> りません……が……」<br>  と、肩を上下に揺らしたまま。アトレイアが言った。<br>  その唾液で汚れた唇には、細く白い人差し指が添えられていた。<br> 「お前は俺の肉奴隷だからだ」<br>  俺は迷いなく即答した。今度は使い方を間違っていないと思う。<br>  俺の返答に、アトレイアは頬を真っ赤に染める。いつかと同じ<br> 反応だ。どうやら肉奴隷という言葉に対し、特別な感情を持って<br> いるらしい。<br>  しばらくの間の後、アトレイアのか細い声が俺の耳に入り込んで<br> きた。<br>  いわく、『ありがとうございます』と。<br>  その声は小さく聞き取りづらかったが、純粋な感謝の念を強く感<br> じさせた。それでこそ俺の肉奴隷である。<br>  俺は満足してうんうんと頷くと、アトレイアを手招き、クローゼ<br> ットの扉を開けた。</p> <p> まあそれはそれとして。<br>  今日はおっぱいで楽しむことにした。決定だ。</p> <p>「そこ、出っ張りがあるぞ。気をつけろ」<br> 「……はい……」<br>  スカートを両手で摘みながら、アトレイアが返事をした。<br>  隠し通路を歩く途中、アトレイアはずっと歩きにくそうにしてい<br> た。なんでもない石ころやちょっとした段差にも何度も躓いている。<br> その度に手を差し伸べねばならなかった。<br>  まあアトレイアの服装は貴族然としたドレスのままなのだから、<br> 当然といえば当然だ。<br>  そういえば、いちおう有名人なんだから変装させた方がよかった<br> だろうか……まあ別にいいか。<br>  怪しまれたら適当にごまかせばいいや。名前さえ知られなければ<br> 大丈夫だろう。アトレイアの顔を知っているのは、王宮の限られた<br> 人間だけだし。<br> 「うおっ」<br>  と、ぐい、と後ろから服を引っ張られた。<br>  振り返ると、こけそうになっていたアトレイアが俺に腕を伸ばし<br> ている。ズボンから出たすそを、両手で掴み、支えとしていた。<br> まるで親の助けを求める雛鳥のようだ。<br> 「あ……」<br>  目があうと、途端にアトレイアは手をぱっと離した。<br> 「おい」<br> 「ご、ごめんなさい……あの……えと……」<br>  いい言葉が見つからないらしく、アトレイアの言葉はそこで切れた。<br>  手を腰の前で組み、おどおどと不安げに視線を左右に揺らしている。<br> 「ふむ。まあいい、ここを出るまでなら掴んでてもよいぞ」<br> 「えっ」<br>  驚きの声を発するアトレイアに対し、シャツの裾をズボンから出<br> して差し出す。客観的にみればわけのわからん光景だろうな。<br>  が、アトレイアにとってはそうではなかったらしい。<br>  まるで宝冠を受け取るかのように、うやうやしく両手で裾を掴む。<br> その腕は小刻みに震えていた。恐怖感から来るものではないだろう。<br>  むしろ震えがくるほど感動していると見るのが妥当だ。<br>  それがわからないほど俺は馬鹿ではない。<br> 「では行くぞ。足元に気をつけろ」<br> 「……はい」<br>  アトレイアは、腕の震えとは対照的にリラックスしきった声で、<br> はっきりと言った。そうでなくてはな。</p> <p> 薄暗い通路を出ると、日は既に暮れかけていた。<br>  西の空にそびえ立つ山に太陽の下半分が隠れている。<br> 「これが……外の世界……?」<br> 「そうだ。広いだろう」<br>  王宮は小高い丘の上に建っているので、ロストールの町並みや、<br> 更にその向こうのノーブルの町までを一望にできる。<br>  無論、王宮のテラスからは更に素晴らしい光景を見られるだろう<br> が、ここからの風景もなかなかよいものだ。<br> 「……空気が……違います」<br> 「そりゃそうだ」<br>  くんくんと鼻から空気を吸い込むと、新鮮な若葉の香りが存分に<br> 感じられた。<br>  アトレイアの部屋が、木造家具の独特の香りに包まれていたのと<br> は対照的だ。<br>  躍動感に溢れた新緑の香りと、落ち着いた古木の香り。<br>  さぞ違和感があることだろう。<br> 「さて、街に出るぞ」<br> 「街……ですか」<br> 「うむ」<br>  俺はアトレイアの手を引き、歩き出す。<br>  アトレイアに世界を見せるのだ。<br>  いや、逆か。<br>  世界にアトレイアを見せるのだ。<br>  俺の自慢の肉奴隷であるアトレイアを。</p> <p><br>  街に入ると、アトレイアはきょろきょろと辺りを見回し始めた。<br>  そして、何度も質問を繰り返す。<br>  純粋な好奇心に満ち溢れた質問だ。俺は心を込めて、親切丁寧に<br> 答えてやった。<br> 「あの、あの椅子は何のために?」<br> 「あれは俺が疲れた時に休憩するための椅子だ。酒場が俺専用に<br> 設置している」<br> 「さかば……?」<br>  聞きなれぬ言葉を耳にし、アトレイアは首をかしげた。<br> 「そう、酒場だ。一般的には食べて飲んで歌う楽しい場所だが、<br> あの酒場だけは悪の巣窟だ。近づくんじゃないぞ」<br>  なにしろ俺を出入り禁止にしやがってるからなあのファッキンマ<br> スターめ。ちょっと女を口説いただけだろうに。<br> 「は、はい……?」<br> 「では次ー」</p> <p>「ここがギルドだ」<br> 「おう、アクトじゃないか」<br>  ギルドのカウンターにアトレイアを連れてくると、中の親父が声<br> をかけてきた。<br> 「なんだ、戻ってきてたのか。ディンガルにゃ良い仕事は無かった<br> か?」<br> 「このように、色気の無い親父が色々と余計な世話を焼く場所だ」<br> 「は……はい」<br>  アトレイアは素直に頷くと、椅子を見るのと同じ感情で、親父を<br> 凝視した。あまりお勧めできないな。目が腐る。<br> 「おいおい」<br>  親父があきれたように笑っているが、俺はあえて無視した。<br> 「相変わらずだな。ところでそっちの場違いな別嬪さんは?」<br> 「では次に行こう。ここに長くいると脳が毒される」<br> 「完全無視かよ」</p> <p>「あ……あの……はじめまして、わたし、アトレイアと申します」<br>  あ、名乗るなってのおい。と、止めるまもなくアトレイアはすっと<br> 進み出てお辞儀をした。<br> 「お、おお。こりゃどうも」<br>  親父は丁寧な挨拶に、戸惑いながら返事を返した。<br> 「……で、アトレイア……?」<br>  そして考え込む。まずいな。<br>  日陰の身といえど、かつて渦中にあった王室の人間なのだ。<br>  それなりの情報通であるギルドの親父なら、すぐにその境遇を思い<br> 出せるだろう。<br> 「おい、アクト」<br> 「ストップザ危険発言。喋ったら地獄送りだ」<br> 「……まあ、厄介ごとに関わる気はないが」<br> 「理解が早いな。褒めてつかわす」<br>  と、アトレイアが申し訳なさそうに、俺たちに声をかけてきた。<br> 「あの……? すいません、ご迷惑を、おかけしましたでしょうか……」<br>  親父とのひそひそ話を不安に思ったらしい。あるいは『厄介ごと<br> という単語が耳に入ったのかもしれない。<br> 「いやいや、そんなことはない。こいつが一人で来る方が百万倍<br> 迷惑だ」<br> 「ザ・黙れ。もういい、出るぞアトレイア」<br> 「え? あ、は、はい。し、失礼します」<br> 「また来なよ」<br> 「あ……はい、こちらこそ」<br> 「二度と来るか」<br>  何度も親父に頭を下げるアトレイアを連れて、俺はギルドを出た。<br>  こんなんばっかだな。もっとまともな場所はないものか。</p> <p> ということで、俺は最終目的地にやってきた。<br>  ここならギルドや酒場よりは楽しいことになるはずだ。<br> 「ここが住宅街だ」<br> 「じゅうたくがい?」<br> 「平たく言えば、人間が住む地区だ」<br>  王宮も人間が住む場所ではあるが……。まあその辺の細かいことは説<br> 明しても仕方あるまい。<br>  アトレイアは物珍しそうに辺りを見回している。特に目の前の一軒家<br> が気になっているようで、二階の窓や花壇の植え込みを興味深そうに眺<br> めていた。<br> 「気になるか?」<br> 「はい……こんな、お家は、はじめてです」<br> 「そうか。では中に入るぞ」<br> 「え? よいのですか?」<br> 「いいに決まってるだろ。ここは俺の家だ」<br> 「……アクト様の、お住まい、ですか?」<br> 「昔住んでいた」<br>  この家には長年世話になった。特におばさんにはとても感謝している<br> 。<br>  あの人は俺が、性欲の対象とせずに尊敬申し上げる唯一の人だ。<br>  ま、それはそれとして、今日は部屋を利用させてもらおう。<br>  おばさんはいつもこの時間は働いていて留守の筈だ。もう一人の住人<br> は今頃各地を放浪している。確か聖杯を取り戻すまでロストールに戻れ<br> ないとか言ってたから、まず三年は帰ってくるまい。<br>  ふとアトレイアを見ると、家のドアを食い入るように見つめていた。<br> 「興味があるか?」<br> 「……はい」<br>  アトレイアはやや躊躇しつつも、はっきりと言った。</p> <p>「よし。では招待してやろう」<br>  つかつかと庭を横切り、ポケットから鍵を取り出してドアを開ける。<br>  そこには懐かしい香りが充満していた。戻るのは一年ぶりだ。<br>  狭い玄関に、質素だが機能的な靴箱。頭上に詰まれた食料品の木箱。<br> どれも旅立ったあの日のままだ。まあ一年で変わったら逆に驚くが。<br> 「うーむ。相変わらず狭いな」<br> 「そうですか? とても、落ち着ける家だと……思います……」<br>  落ち着くというか庶民的というか。まあ王宮とはあらゆる意味で違う<br> 環境だということは確かだ。<br> 「ま、いい。部屋で休もう。こっちだ」<br> 「はい」<br>  階段を上がると、正面に俺の部屋がある。<br>  扉を開けると、中には旅立ったその日のままの光景が広がっていた。<br>  おばさんのはからいか、家具類もそのままだ。<br>  部屋の隅にベッド。その横に机と椅子。立てかけた本棚には俺が集め<br> た人間心理や歴史に関するさまざまな蔵書が残っている。なおエロい本<br> は別の場所に保管してあるので安心だ。<br> 「ここが(元)俺の部屋だ」<br> 「この部屋が……?」<br>  アトレイアはこれまで以上に好奇心をそそられたようで、俺の部屋に<br> 入ると目を輝かせて辺りを見回した。<br> 「ここで、アクト様が生活されていた……」<br> 「当たり前だ」<br> 「……」<br>  アトレイアはつかつかとベッドに歩み寄ると、いとおしげにシーツを<br> 撫でた。どうやらよく掃除されているらしく、シーツは俺が寝起きして<br> いたころより格段に綺麗そうだ。<br> 「なんだ? 眠いか」<br> 「あ、いえ……あの……」<br> 「まあどっちでもいい。とりあえず休もう」<br> 「あ、はい……」<br> 「ベッドに座れ」<br>  言ってから、俺は椅子に座った。<br>  アトレイアは俺の言葉に素直に頷き、ベッドに腰を下ろす。<br>  そして俺は立ち上がる。なぜって? 決まってるだろうが。</p> <p>「え? アクト様?」<br>  疑問の声を無視して、アトレイアの正面に立つ。<br>  そして、俺ははじまりの声を口に出した。<br> 「仰向けに転がれ」<br> 「は」<br>  不思議そうに首を傾げるアトレイア。それでも俺の支持に従い、ベッ<br> ドに寝転がる。腕をお腹の上で組み、俺を不思議そうに見上げる。<br>  俺はアトレイアの傍に近寄り、手を合わせて言った。<br> 「ではいただきます」<br> 「あ……えっ!?」<br>  そして、アトレイアのドレスに手をかけた。<br>  そう。今日はアトレイアのおっぱいでたくさんエロいことをするのだ。<br>  理由はありがとうと君が言ったから。完璧な動機だな。<br> 「っ!?」<br>  ドレスの上部がはだけて、アトレイアのおっぱいがぷるんと揺れた。<br> 形が良く、ボリュームのある乳房。程よい大きさの乳輪。自然に出来た<br> 谷間。そして、ピンと起つ乳首。そのどれもが、俺の理想と完全に一致<br> していた。<br> 「う……ああ……」<br> 「おおー。素晴らしい」<br>  思わず感動を声に出す。<br>  俺は欲望のままにアトレイアの胸の谷間に耳を押し付けた。顔の真正<br> 面にぷよぷよとしたふくよかな感触が伝わってきた。思わず手をその側<br> 面にそえると、すべすべしていて、それでいて弾力に満ちた手触りがした。</p> <p>「……う……」<br>  胸の谷間から見上げると、羞恥に耐えるためか、アトレイアは手を目<br> に当てて口をきつくかみ締めていた。全身が緊張していることがよくわ<br> かる。ただ俺が触れている箇所だけが、甘菓子のように柔らかく、安ら<br> ぎに満ちていた。<br> 「アトレイア」<br> 「……」<br> 「アトレイア。目を開けろ」<br>  俺はアトレイアの腕を掴むと、そっとアトレイアの顔から離した。ま<br> ぶたと腕に隠されていたアトレイアの瞳が、ゆっくりと開く。その瞳は<br> 、何かを訴えたげに、俺の顔を映していた。<br> 「アク……ト……さま……」<br>  アトレイアがかすれたソプラノの声で言った。<br> 「そんなに恥ずかしいか」<br> 「……は……は……い……っ」<br> 「なぜだ」<br>  貴族の常として、余人に肌を晒すことに抵抗があるということは理解<br> できる。が、それにしても、アトレイアの羞恥心は度を越している。な<br> ぜだか、その理由に興味が沸いた。たしか風呂に入ったときはここまで<br> 怯えてはいなかったはずだ。<br>  そう、アトレイアは怯えている。何にだ?<br>  自らをさらけ出すことに、だろう。<br> 「わたし……こんなに……こんな……わたし……を……アクト、さま…<br> …!」<br>  自らの肌をさらけ出すことに、怯えているのだ。<br>  アトレイアの詰まった声は断片的で、ほとんど意味を成していないた<br> め、その理由はわからない。ただ、深い深い自己否定の感情だけが、正<br> 確に俺に伝わってきた。<br> 「綺麗だぞ、アトレイア」<br> 「っ!」<br>  その感情を、俺は即座に否定した。自己卑下は嗜虐心をそそられるよ<br> いものではあるのだが、度を越すと悪影響の方が強い。<br>  俺はアトレイアにぐいと頭を近づけると、強い口調でふたたび断言した。</p> <p>「お前は美しいぞ。俺が今まで見たこともないぐらいな」<br> 「……あ」<br> 「誰に何と言われたか知らんが、俺の美的感覚の方が正しいに決まって<br> いる。アトレイアは綺麗だ。もし自分で自分が醜いと思っているのなら、<br> お前の感覚の方が間違っている。さっさと修正しろ」<br>  流れるように口から言葉が紡ぎ出される。アトレイアに関することな<br> らこの十倍は続けられるが、やめておいた。<br>  なぜって、アトレイアの行動に、素晴らしい変化が訪れたからである。<br>  俺が言い終えると、アトレイアの腕がそっと宙に浮き、ぴと、と、そ<br> の白魚のような手が、俺の頬に添えられた。<br>  驚いた。とても驚いた。確か、アトレイアが俺との接触を求めたのは<br> これが初めてだったはずだ。<br> 「……あっ……」<br>  アトレイアも、自らの手の動きを自分でも信じられなかったようで、<br> 視線を何度も手と俺の間で往復させた。<br> 「……っ」<br> 「アトレイア」<br>  名を呼ぶと、アトレイアは腕をぴくりと動かした。<br>  何かの間違いだった。気の迷いだった。そんな言い訳をして、腕を引<br> っ込めるかと思った。少なくともさっきまでのアトレイアであれば、そ<br> うしていたはずだ。<br> 「…………」<br> 「どうした」<br>  が、アトレイアはその手を離さない。それどころか、頬に添えた手を<br> 、指をゆっくりと動かし、俺の頬を撫でる。盲人が対象の存在を確かめ<br> 、形を確認するのと同じように、ゆっくりと肌をなぞっていく。<br> 「……」<br>  アトレイアは俺の顔を真っ直ぐに見つめている。<br>  その口がゆっくりと開き、言葉を紡いだ。<br> 「……お……お願いします……」<br>  涙声だ。しかし、はっきりと強い意志が感じられる。<br> 「続けて……どうか、続けてください……」<br>  アトレイアは言葉を切ると、大きく息を吸い込んで、次の言葉に備え<br> た。<br>  アトレイアの懇願の声は相変わらず震えている。瞳には、ほとんど涙<br> が浮かんで、零れ落ちそうになっている。<br>  だが、アトレイアからは強い決心を伺うことができた。アトレイアは<br> 必死に耐えている。涙を流さず、なんとか自己の意思を表現しようとと<br> てつもない努力を重ねている。<br>  まるで世界から活力を吸収するかのような大きな呼気。<br>  その後、彼女は言った。その手を俺の頬に添えたまま。<br> 「どうか、どうかわたしに触れていてください。お願いします……!」<br>  彼女がいかなる思考の経路を辿り、どういう結論を出したのか。<br>  詮索する気はまったくなかった。結論が出た以上、俺のやることは決<br> まっているからだ。</p> <p> そこまで言うなら、遠慮なく揉んで揉んで揉みまくってやろう。<br>  たわわに実った乳房をわしづかみにすると、アトレイアはぴくんと全<br> 身を反応させたが、それ以上の抵抗はなかった。<br> 「ん……!」<br>  むしろ積極的に俺を受け入れようという意思が、漏れる声から伝わっ<br> てくる。<br> 「あ、う……」<br>  柔らかくそれでいて弾力のあるふくらみを、手のひら全体で掴むと、<br> 指の隙間から肉の一部がはみ出た。そこに唇を近づけ、ちゅぽんと肌を<br> 吸い込む。<br> 「あ、あ、あっ!」<br>  肌への口付けを繰り返し、キスマークを乳房の側部につけた。<br> 「うあ……ん……んっ……」<br>  手を開き、親指と人差し指の間で、下から上へ、押し上げるように乳<br> 房を圧迫する。<br>  吸い付くような肌の感触が、じんわりと手の先端から伝わってきた。<br>  同時にアトレイアの耳にふっと息をふきかける。<br> 「ひゃっ!」<br>  ここからが本番だ。<br>  俺はアトレイアに顔を近づけ、唇を押し付けてキスをした。<br> 「――!」<br>  アトレイアとのキスと言ったら、舌で口内を存分に舐め繰り回すディ<br> ープキスだと相場が決まっている。なぜなら俺がそう教育したからだ。<br>  手加減せずにアトレイアの舌を吸い、唇を噛み、口唇の奥深くを舐め<br> まわし、ちゅぱちゅぱと音を立てて情欲の熱を共有する。<br> 「ん、あ――!」</p> <p><br>  その間も、胸への愛撫はやめない。アトレイアの乳房を横から包み込<br> むように手のひらで多い、圧迫と弛緩をゆるいペースで繰り返す。手の<br> ひらのなかで、アトレイアの魅惑的なバストが自在に形を変えていた。<br> 「ん!」<br>  まだ足りない。俺はいったん唇を離して鼻から息を吸い込むと、アト<br> レイアともう一度唇を重ねた。ぐにぐにとべろを動かすと、アトレイア<br> の唾液が愛液の泉のように粘膜から湧き上がってくる。それを残さず汲<br> み取る。<br> 「……ん……っ……ん、んっ」<br>  アトレイアは俺の意図を理解したらしく、唾液を積極的に俺の口内に<br> 送り込んでくる。<br>  その行為が妙に愛らしい。弾みで、何度も唾液を飲み込んでしまいそ<br> うになった。<br> 「ふぁぁ……」<br>  十数秒後、今度こそ唇を離す。アトレイアの唾液をたっぷりと口に含<br> んだまま、再びおっぱいの近くに顔をやる。<br>  そして、張り詰めたリンゴ色の突起をはむっと噛んだ。<br> 「ひあぁっ!」<br>  唇で突起を圧迫し、コリコリとした感触を楽しみながら、唾液を開放<br> していく。<br>  俺の口から大量の粘液がじゅるじゅると流れ出て、まずアトレイアの<br> 乳頭をぬらりと覆った。次いで、肌色の丘の頂点から、たらりと液体が<br> 垂れて乳房に跡を残し、谷間へと落ちていった。<br> 「んぁ……ん……」</p> <p> 残った唾液をばらまくべく、顔を反対側の乳首に近づける。口を開い<br> て、だらりと唾液を落とす。白く泡立った二人の粘液を、たっぷりとア<br> トレイアの胸にまぶしていく。<br> 「ひあぁっ……あ……」<br>  まず先端に落ちたつばを、唇と鼻で広げていく。<br>  さらさらとした乳色の肌を、ぬらりとした淫靡な粘液によって塗り替<br> えていく。<br> 「ん……ん……っ」<br>  アトレイアの快楽の声に満足しながら、俺は乳首を口で強く吸った。<br> 更にアトレイアに顔を近づけ、おっぱいを頬で圧迫する。<br>  俺の顔がアトレイアの胸乳ににゅむりと埋もれていく。柔らかい感触<br> が首と頬に伝わる。暖かな安心感がアトレイアの胸の奥から、鼓動とと<br> もに伝わってくる。このうえない一体感、そして快感が俺を包んでいた。<br> 「ん……っ……アクト……さま……」<br>  うわごとのようにアトレイアは俺の名前を呼んだ。それに答えるため<br> に、再び先端をちゅぽんと吸い込む。同時に、もう片方の乳首を人差し<br> 指と中指でつまみ、しごき上げるように指を上下させた。<br> 「んあぁっ!」<br>  アトレイアが快感を隠しきれなかったのか、腰を左右に淫猥にくねら<br> せた。<br>  俺は更に動きを早める。何度も何度も、欲望にまかせて乳頭を吸う。<br> 時には強く、時には優しく。おりを見て軽く歯を乳輪に突き立てると、<br> アトレイアは嬌声を一際強く上げた。<br> 「あ、ふあっ、ん、ふぁあっ!」<br>  直後、アトレイアはくたりとへたりこんだ。<br>  軽く達してしまったらしい。</p> <p>「よし……頃合だな」<br>  俺のモノも気持ちよくしてもらおう。<br>  俺はアトレイアの胸から顔を放した。名残惜しいが、更なる段階に進<br> むためだ。<br>  距離を取って見るとアトレイアの形のいい乳房には、俺のキスの跡が<br> ついており、俺にこのうえない征服感を与えてくれる。アトレイアの乳<br> 房は、大量の唾液にまみれていやらしく光っていた。<br> 「よっ」<br>  俺はそれを見て満足すると、ズボンと下着を脱ぎ、ギンギンに張り詰<br> めたペニスを開放した。<br>  アトレイアは最早俺から目を逸らそうとはしない。俺の行為を、ただ<br> 黙って見つめている。多分意味はわかっていないだろう。だが、これか<br> ら何をしようとも、彼女は俺を受け入れるはずだ。<br> 「……あ……」<br>  ベッドに仰向けになったアトレイアをまたいで、腰を腹部の近くに落<br> とす。自然と、ペニスと乳房が触れ合う形になる。<br>  今日はおっぱいにこだわる日なのだ。アトレイアの初パイズリで、い<br> かせてもらおう。<br> 「アクト……さま……」<br>  アトレイアが、声とともに僅かに腕を上げた。まるで救いの手を差し<br> 伸べる聖母のようなその仕草は、きっと俺を受け入れる準備が整ったこ<br> とを意味していた。そういうことにした。<br>  俺は腰を進め、ペニスを乳房の谷間にそっと置く。<br>  唾液のぬめりが俺のペニスを包む。試しにそっと前後に動かしてみる<br> と、アトレイアの熱で温まった粘液が、ペニスを下から<br> 「アトレイア。もっと唾を胸に垂らしてみろ」<br> 「……はい……」<br>  アトレイアは戸惑い無く頷くと、口をもごもごと動かした。<br>  そして首をあげると、なまめかしく唇を開き、胸の谷間に粘液を追加<br> していった。<br>  アトレイアの唾液が、ちょうど俺の尿道口に当たった。</p> <p><br> 「くっ」<br>  敏感な先端に対する刺激に、俺はたまらず声をあげた。<br>  俺は我慢することをやめ、アトレイアの両胸を左右の手で横から寄せ<br> た。我慢汁と唾液で光る亀頭を残して、ペニスがすっぽりと乳房で覆わ<br> れた。<br> 「ん……ん……ぁっ……」<br>  アトレイアは俺の命令を忠実に守り、胸を蹂躙されながらも、唾液を<br> 生み出してはペニスに向かって放出し続けている。素晴らしい肉奴隷っ<br> ぷりだ。成長したなあ。<br> 「そろそろ、強くいくぞ」<br>  俺は宣言し、アトレイアの返答を待たず、身体をゆすり始めた。<br>  腰を前後に動かし、茎と亀頭で谷間のぬめりを堪能する。<br>  腰を前に勢いよく突き出すと、狭く熱い閉塞部に、ペニスをぬるりと<br> 挿入する形となった。白い泡と共に、亀頭部がアトレイアの口先にまで<br> 突き出される。袋がアトレイアの下乳房にぱしんと当たり、その音を引<br> き金とするかのように、アトレイアの唾が亀頭の先端にぽとりと落ちた。<br> 「ん……ぁっ……」<br>  腰を引くと、吸い込まれるような感触がペニスの先端から全身に伝わ<br> ってきた。唾液を潤滑油として、カリ首が乳房に擦られる。合わせて乳<br> 房が亀頭を強く強く包み込んだ。<br> 「アトレイア。いいぞ」<br> 「……」<br>  返事の代わりに、アトレイアは俺に視線を向けた。純真で、無垢で、<br> それでいて淫猥な輝きが、その黒い瞳を満たしていた。<br> 「今度は俺のこれに、キスしてみろ。ただし、歯は立てずに」<br> 「は……はい……」<br>  アトレイアは俺の命令にこくんと頷くと、目を閉じて唇を開けた。そ<br> してゆっくりとあごを引き、ペニスに口付けをすべく、顔を下に向ける。<br> 「おおっ」</p> <p> そして、はむっ、と、いきなり亀頭全体を口に含んだ。<br>  たまらず俺は声を上げた。唾液でいっぱいのアトレイアの口唇に亀頭<br> が触れている。裏筋がアトレイアの舌に当たっており、心地よい暖かさ<br> が俺のペニスに伝わってくる。<br>  くわえろと命令したわけでもないのに。すばらしい。教育の成果だ。<br> 「う……んっんっ!」<br>  ペニスが舌で転がされる。尿道口が先端で細かく突付かれる。裏筋を<br> 対象に舌が舞い踊り、ざらざらとした感触が身震いしそうなほどの快感<br> を与えてくれる。<br> 「ちゅ……ん……」<br>  アトレイアの乳房を両手で強く掴み、こね回す。痛そうなほどにぴん<br> と張った乳頭を指で掠めるように弾くと、アトレイアはかわいく身体を<br> 弾ませて反応を示した。<br> 「んっ! んっ!」<br>  ちゅぱちゅぱと吸われるペニス。アトレイアが俺の精液を吸い上げる<br> べく、一心不乱にペニスに熱いキスを繰り返す。アトレイアの唇が、舌<br> が、亀頭の周りを這い回る。尿道がくすぐられる感覚。じわじわと熱い<br> モノが腰の奥から湧き上がってくる。<br> 「くっ」<br>  俺は乳房を欲望のままに揉みしだいた。腰の動きに合わせて肉を寄せ<br> 、ペニスを圧迫した。先端をぎゅうっと中身を絞り取らんばかりに摘ん<br> だ。<br> 「あ、あ、あ、あ、あっ!!」<br>  アトレイアの身体がぷるぷると震える。俺のペニスを谷間に挟んだま<br> ま、身体全体が左右に小刻みに揺れ、弓なりに反っていく。</p> <p> 俺も、そろそろ限界だ。<br>  一気にスパートをかけるべく、親指で両の乳首を押さえて、乳房をペ<br> ニスに押し付ける。そしてとめどめなく湧き上がってくる欲情のままに、<br> 腰をおっぱいに叩きつける。<br> 「や、あああ! ふあっ! ん……んっ!」<br> 「ッ!?」<br>  と、アトレイアが俺のさきっちょをぺろり、と舐めた。<br>  亀頭が快感でぶるりと震える。<br>  それはきっと、俺の命令を忠実に守り続けた結果だった。<br>  激しい挿送の中でのその優しい快楽は、素晴らしいアクセントとなっ<br> て、俺に精の放出を強制した。<br> 「くっ!」<br>  どくん、とペニスが震える。袋から尿道口までに電撃のような快感が<br> 走る。直後、ペニスの先端から白い液体がびゅくんと宙に吹き出た。<br> 「あっ!?」<br>  精が空中を飛び、アトレイアの顔を、胸を汚していく。ぶるぶると震<br> えがくるほどの快楽を大量の精液という形にして、アトレイアに存分に<br> 叩きつける。<br>  俺は快感を最大限に味わうべく、射精の間にアトレイアの乳首をつま<br> んで強く捻り上げた。するとアトレイアは両の手でシーツを掴み、一際<br> 高い声を上げた。<br> 「あ、あ、あっ、ふああああぁぁぁあ………!」<br>  アトレイアも同時に絶頂に達したようだ。<br>  その身体はどんどん俺の精液で汚されていく。頬をべっとりとした粘<br> 液が伝う。唾液で汚れた唇に、新たに精液が加えられた。額に濃い性の<br> 証がべっとりと張り付いた。</p> <p> ようやく放出を終えた俺は、アトレイアの髪を無意識的に撫でた。<br> 「……あ……」<br>  アトレイアは俺の精液を受け止め終えると、目を細め、上げていた顔<br> をくたりと横にし、ベッドにぐったりと横たわってしまった。<br>  その顔を覗き込むと、既にまぶたが閉じている。<br>  どうやら気を失ったらしい。</p> <p> 意識を失ってしまったアトレイアに、毛布をかける。顔にかかった精液<br> を拭き、アトレイアの髪を撫でながら余韻に浸る。<br>  もう、最後までやってしまってもよかったか?<br> 「いや」<br>  いやいや妥協は禁物だ。お楽しみは最後の最後まで取っておかねば。<br> いざというときは躊躇わないが、今日はこれで終わりだ。<br>  焦っても急いでもいけない。時間はあるのだ。<br>  当初の予定通り、アトレイアの全てを犯しつくしてやるのだ。<br>  俺は決意を新たに固めた。<br>  とりあえずこの場は、アトレイアのさわさわとした髪の感触を楽し<br> むだけで、満足しておいてやろう。</p> <p>(終)</p>

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