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「レムオン×金髪ミイス主」(2007/12/14 (金) 19:51:41) の最新版変更点
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<p>─「おまえを、愛している。」─</p>
<p>リューガの変の後、ふたりきりで、宿をとった。<br>
「…よいのか?」<br>
背を向けてベランダにたつ少女に、少しだけ、とまどい気味にレムオンは問いかけた。<br>
…返事はない。<br>
彼女に近寄り、後ろからそっと抱き締める。<br>
「…本当によいのだな?」声を落とし、耳もとでささやくように再び問うと、彼女はわずかにうなづいた。<br>
小柄な身体を抱き締め、彼女の金髪に頬を寄せた。<br>
そこからは襟元がみえる。レムオン自身がつけ、彼女の血を奪った牙の傷跡が。<br>
その傷跡に唇を這わせると、瞬間、彼女の身体がビクリと跳ねた。<br>
「すまない。」あの事件のトラウマに触れたようで反射的に謝ってしまう。<br>
しかし彼女は少しためらうと、レムオンに正面から向かい合った。<br>
レムオンの手をとり、彼の指を自らのくびもとの傷跡に触れさせ、その次にそっと唇に触れさせた。<br>
「間接キス…ですね?」ちょっと恥ずかしげに義妹は、ふわりと笑った。</p>
<p><br>
「まったく、おまえという奴は……。」<br>
どうして、こうもたやすく、私の心の中に入ってくるのだ。<br>
ほんの少し天を仰いだもと冷血の公子は、義理の妹だった少女の顎に手を添え上を向かせた。<br>
すぐ間近にお互いの顔がある。<br>
「愛している。」ささやくように告げる。<br>
「その言葉を、もう一度、聞きたかった。 まるで夢か、幻のように、信じられなくて…。」<br>
切なげに目を細める彼女の唇にキスを落とした。<br>
ついばむように何度も。何度も。額に、瞼に、頬に。<br>
身体が熱を帯びてきて、手に触れる肌はしっとりと吸い付くようだ。<br>
彼女の吐く吐息も、熱く、甘く、艶をおびてきている。<br>
レムオンは少しかがむと、彼女の背と膝裏に手を差し入れ抱え上げた。<br>
「フフ。意外というか、やはり、というべきか。軽いものだな。」<br>
少し、ふくれたように見える彼女に、からかうように言い添えた。<br>
「ほめたのだ。」</p>
<p><br>
まだ無言の抗議の視線をくれ続ける義妹を、寝台の上に横たわらせる。<br>
自分は枕元に腰掛、彼女の顔を覗きこんだ。<br>
その金髪をいとおしげにすきながら<br>
「…もし…嫌になったら、言うがいい。それがはやい程、欲望は止められる。傷つけずに、すむ。」<br>
ランプの光を逆光に浴びて、表情の見えにくいレムオンだが<br>
彼女にはレムオンこそ、その自身の言葉で傷ついているようにみえた。<br>
ダルケニスだから。愛し合い、生まれてくる子供はダルケニスとなる。<br>
愛する者ともども、迫害を受ける対象となる。<br>
拒まれても、仕方のないことなのだとレムオンの冷静な部分が、諦めている。<br>
「そんなこと、たぶん、しません。お願いです。これ以上、私に誘わせないでください。…恥ずかしいんですから…。」<br>
「…そ、そうか。…とにかく、そう決めたのだ。…泣き言を聞くなら、はやい方がいい。」<br>
先程よりやや無器用に額にキスをすると、フと笑ったようにみえた。<br>
レムオンは紅い貴族服を脱いで、誰も使っていない寝台の上に投げ出した。</p>
<p><br>
「ノーブル伯は自ら脱ぐほうが、お好みか? それとも脱がされるほうが、お好きかな?」<br>
ノーブル女伯は、耳やくびまで真っ赤になって、そっぽをむいた。<br>
「意地悪をいっているわけではない。わたしもこういったことに<br>
慣れていのではないしな。…あの男と違って。」<br>
『あの男』を思い出したのか、そこだけ言葉の響きが苦くなった。<br>
「…『ま、なるようになる』…か…。」<br>
レムオンはそっぽを向いた彼女の顔に手をそえ、息が詰まるくらいの深い深いキスをした。<br>
かさねた口から、レムオンは舌を差し入れる。彼女は恐る恐るそれを受け入れた。<br>
唇を舌を嘗める。縮こまっていた舌を探り当て、絡ませ、強く吸った。<br>
息が上がる。肌に触れる体温が熱く、しっとりと湿る。<br>
ほどなくして、ふたりぶんの唾液を彼女の喉元が、こくん、と飲み下した。</p>
<p> </p>
<p>名残惜しげに口元に残る唾液を嘗めとり、唇離す。<br>
彼女の白い頬は上気して妖しく、その瞳は潤んで彼を見つめる。<br>
それが男心そそるとは露ほどにも知らずに。<br>
少しずつ少しずつ、しかし確実に、冷血の公子と呼ばれた男から、理性を奪い取っていく。<br>
レムオンは義妹のクロース服を脱がせはじめる。チョッキを、スカートを。下着を。<br>
ごく、ごくわずかにレムオンの腕が震えていた。<br>
ノーブル女伯はランプの下、その白い裸身を愛する男の眼に惜しげもなくさらした。<br>
「ほう、…美しいな。」思わずためいきがもれる。<br>
『意外』に豊かで形のよい双胸。桜の蕾のような頂き。腰。<br>
触れるとしっとりと手に吸いつき、弾むような弾力が気持ちよい。<br>
軽く揉むと彼女の口から、聞いた事もない甘い吐息がもれた。<br>
両の手でそっと、そっと宝物のように慈しむように肌に触れ、彼女の全身の感触を楽しむ。<br>
その微妙な、くすぐったいような感触に彼女は身体をかたくし、<br>
羞恥や刺激に耐えようとして、眉根を僅かに寄せていた。</p>
<p><br>
「…どうする? 今なら止められる。この先は、無理だ。」<br>
彼女は羞恥と刺激で真っ赤になりながら、くびをふった。「止めないで、きて、ください。義兄さま、」<br>
「そうか。…だが、『義兄さま』は、もういい。…おまえは、わたしの『花嫁』になるのだからな。」<br>
潤んだ瞳を笑みのカタチに変えて、彼女はこくりとうなずいた。<br>
それにうなずきを返し、レムオンは寝台に背を向けて、絹のブラウスやズボンを脱ぐ。<br>
その予想外に広い肩幅や、ランプにも映える長いダルケニス特有の銀髪の姿を彼女は、美しい、と感じた。<br>
視線が合う。魅了される。この人しか、欲しくない、と思う。<br>
互いを求めて腕を伸ばす。指が絡まる。引き寄せされる。生まれたままの姿で、肌を重ねる。<br>
再び深いキスを交わし、ベッドに倒れ込む。<br>
互いを強く感じるように、足を絡ませながら。<br>
レムオンの激しいキスは胸元や乳房、腹へと移り、柔らかな金色の繁みへと降りていった。</p>
<p><br>
「…あぁっ…ッ!」羞恥に彼女の身体が反り、跳ね、その途端、彼女はふとももを固く閉じてしまった。<br>
「かわいいな、おまえは。だがもう、泣き言も、拒絶も聞かん。<br>
それにもう、止めるつもりも、もうない。」<br>
レムオンはわずかに、嗜虐めいた笑みを浮かべた。<br>
かまわず手を背中に回し、尻の割れ目を指でさすり刺激する。<br>
「…はぅっ…っ!」<br>
刺激にゆるんだ、ふとももの間にひざを差し入れ、身体を滑り込ませる。<br>
片足を腕で固定し、大きく、開かせた。<br>
金色のけぶりの中、スリットとその奥の秘所が、レムオンの前に露になる。<br>
ひくひく、と生き物のように、淫らな美しさで、男を誘っていた。<br>
そこにレムオンの男性自身を、埋め込むのだ。はやく。<br>
「…ぁ、あま、り、みない、で……。」<br>
彼女はそんな己の恥じらいの声が、痴態が、いきづかいが、<br>
レムオンの下腹を、いっそう熱くすることなど知らない。<br>
理性を呼び戻し、指でスリットと秘所を何度も何度も、なで上げる。</p>
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レムオンの指先に、金色の繁みの中のスリットにはマメのような感触が、<br>
秘所からは染み出してきた液体が、ピチャピチャと絡んだ。<br>
液体のからんだ指でマメを捜し当てる。触れただけで、彼女の背が弓のように反る。それをコロコロとさする。<br>
「…っッ…、あっ、ぁっッ…!はぁ、…、おねがぃっ、ダメ、…ダメ、イヤぁッ…!」<br>
それまで極力声を堪え、冷静でいようとしていた彼女の口から、懇願めいたあえぎがでる。<br>
レムオンは、少なからず驚いた。<br>
神官家系出身の清楚に育てられた彼女が、感じて、『よがって』いる。<br>
いとおしい。もっと。もっと、狂わせたい。おれの事しか、考えられないくらいに…。<br>
さらに激しさを増し、強弱をつけた指の動きに<br>
「…ひぁ…っ…っ!! …はぁ…っ…」<br>
その言葉と共に、彼女の身体がピンと張り、震え、脱力した。<br>
「……ん、ノーブル伯? 行儀が悪いぞ。」<br>
それだけではなく、ごく僅かに失禁し、それがシーツを染めていた。</p>
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はあはあと荒い息の下から、彼女は元義兄を恨みがましい目で見た。<br>
「…ですから、どうなる、か、自分でもわからなかったので、ヤメテください、と…。」<br>
「…次からは善処しよう。」レムオンは苦笑し、彼女の手をとり、くちづけた。「加減を覚えねばならんな。」<br>
彼女の息が少しだけおさまるのを待つ。<br>
本当なら痛いほどに張り詰めたものを、なだめるのは辛いのだが。<br>
「…もう、つらくはないか?」「…は、ぃ…。」 <br>
元義妹は、ふたたび求められているのを感じとり、頬を染める。<br>
「今度は少し、痛いぞ。」<br>
肌を合わせる彼女の身体の心地よさに、なかば恍惚としながらも、<br>
容赦なく愛撫の指を秘所にすべらせた。<br>
くちゅくちゅ、と彼女自身が滴らせた液体の音がする。<br>
指を奥深くに差し込むと、彼女が苦痛の声をあげた。<br>
「大丈夫だ…。体から力を抜いて。」これなどは、まだ序の口ですらない。<br>
腰を浮かさせて、胸や乳房にキスを降らせて安心させつつ、秘所をゆっくり念入りに、こね回しはじめた。</p>
<p><br>
しばらくすると彼女自身の体液が潤滑油となり、指も2本入れられるように、こなれてきた。<br>
「…そろそろ、ゆくぞ。」身体も正面から向かい合い、レムオンは己の男性自身を<br>
恥ずかし気ではあるが、大きくエムの字に足を開いた、彼女の秘所に当てがう。<br>
金色のけぶりの中に、己の張りつめて猛るモノを挿し入れる。先端が入った。<br>
「…くっ。」「あ、つっ…、義兄さまっ、義兄さま、いたぃ…。」<br>
レムオンの声は、彼女の中の熱さと心地良さと、乙女ゆえの強い締めつけのため。<br>
元義妹の声は侵入してくる、巨大なモノに対する痛み。<br>
義兄さまと呼ぶなと、釘をさされたことも痛みで吹き飛び、涙を浮かべ必死で耐えている。<br>
「…ゆくぞ…っ…くっ。」<br>
レムオンは彼女の呼吸に合わせ、締めつけが緩くなる一瞬をついて、その処女を奪いとった。<br>
「……。」レムオンが愛しい名前を、ささやく様に、呼ぶ。<br>
「…義兄さまっ、レム、義兄さま…っ。」</p>
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レムオンに秘所を強引に突かれ、その痛みにぽろぽろと涙を流している彼女の顔を真下に捉える。<br>
罪悪感が胸に刺さる。おれは、おまえを泣かせてばかりいるような気がする。<br>
顔を寄せて、唇で涙をすくいとる。<br>
彼女の腕が伸びて、彼の銀髪の頭を抱えこんだ。<br>
彼女はついばむようなキスをすると、あのすべてを許したような、ふわりとした微笑みをみせた。<br>
『義兄様の、好きに、して、ください。』ゆっくりとした唇の動きだけで、そう伝えた。<br>
限りなく優しい笑みを浮かべつつも、冷たい物言いで返してしまう。<br>
「言っただろう? 泣き言も、もう聞かんとな。<br>
覚悟するのだな。今夜は、果てるまで、おまえを抱く。」<br>
そう言いながらも、ゆるゆると、気遣いながら、腰を動かす。</p>
<p>理性が痺れてゆく。欲情に流されてゆく、体の中の獣が目覚める。<br>
互いの手を握る。強く、離れないよう、感じ合えるよう。<br>
触れあう肌、胸と胸はじっとりとして淫靡。<br>
淫らな水音。<br>
軋むベッドに、乱れ混じる、金の髪と銀の髪。</p>
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獣のように、荒くせつない吐息。<br>
ささやくように、叫ぶように、名前を呼びかわす、ふたりの声。</p>
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夜の闇に、月がセリューンだけが、<br>
彼の従者が、新たなる花嫁を迎えた、その夜をみていた。</p>
<p> </p>
<p>終わり。</p>
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