音をたてながら廊下を走ってきたユーリスが、レイルースが寝ている部屋に飛び込んできた。彼女はにやっと笑い、後ろ手で鍵をかけると、おもむろに寝台に近寄っていった。「レイルース!起きて。良い物ごちそうしてあげるから。」「…なんだよ、まだ陽も出てねぇぞ…。」「これ飲んで、お願い!」ねぼけまなこをこすりながら、コップにそそがれた無色の液体を、ぐいっとやる。水のようだが、喉越しになんともいえない生臭さがあった。「ごちそう…って、これがか?」「そう。私が考案した新しい魔法薬。」「なに~~~~~~~~~~~~~~~っ!俺を殺す気かっ。」「えっ?えっと…た、たぶん、大丈夫。そんなに細かいことにこだわってちゃダメよ。ほら、とりあえず即効性の毒はないとわかったわけだし。」「な~にが『たぶん、大丈夫』だ!」レイルースは芥子をなめたような強面で、頭を抱えた。かぜをひいた友人にマヒ薬を飲ましたり、新しい魔法の実験で魔道アカデミーの校舎を半壊させた、ユーリス印の新薬をうっかり飲むなど、自殺行為もいいところだ。だが、ユーリスとつるみながらも、出来る限り身辺を平和に保つには、一歩ゆずる事が重要なため、とっさにそのクセが出てしまったのだ!ああ、なんという無情!この一歩ゆずる精神が、彼をむりやり人生の墓場にひったてていこうとは。――「これはね。ハヤスの葉とかヤンバイ草とかを煮込んで作ってみた、安価で強力な魔力回復薬なの。これを売り出して、儲けて、アカデミーに復帰しよっかなー、なんて。」「馬鹿になる葉っぱと、幻覚をみる草と、最凶の女魔道士ユーリスか、ドリームコラボレーションだな。勘弁しろ。」ユーリスの話を聞いているうちに、薬が体全体に染み渡ってくるのをレイルースは感じた。それとともに徐々に頭の中が白い光で満たされていく。すると突然視界がまっくらになり、レイルースの意識はそこで完全にトンでしまった。
薬を熱心に自画自賛していたユーリスは、ふと胸や腰、そして太腿にからみつくような視線に気がついた。演説をやめて、視線を辿ってみると、金槌頭で普段ニコリともしないレイルースの顔が、狐つきが落ちたように、キョトンとなっていたのである。そればかりか、ユーリスと目が合うと、にたぁと好色そうに笑ったのだ。目じりをさげて、よだれをながさんばかり、といったほうが正確な表情であった。「ああ、また大失敗しちゃった…?ひょっとしてばっくれた方がいいかも。」「ユーリス。お前さぁ。淡雪みたいに白くて、みずみずしくて、細いけど出るトコは出てて…よく見れば、なんつーかさ、スキそうな身体をしてるよなぁ。」「……………。」「……………。」沈黙。明らかにヤバい。「レイルース様……さようなら!」「まぁ、待て。」扉めがけて逃げ出そうとしたユーリスが、足首をひっつかまれて床にひっくり返った。そのユーリスをゆっくりと寝台の上へ引きずりこみながら、「いただきます!」「あぁぁ~ん。私かなりカッコわるいかも~!」全身に妖気をまとわせ、レイルースは舌なめずりしながらユーリスのおとがいに指をかけ、乱暴に唇を重ねて唾液を流しこんだ。唾液には例の薬が多分に混ざっているようで、生臭いものにユーリスの口腔が犯されていく。
徐々にユーリスの目がトロンとなって、力が抜けてきたのを見ると、レイルースはその両腕を寝台の脚に縛り付けて、磔にしてしまった。そして仰向けのユーリスの着衣を下着ごとびりびりと引き裂いた。スカートまで破り捨てると、小振りだが形のいい乳房がこぼれ、かわいらしいドロワーズも、レイルースの前にあらわになった。レイルースは弛緩しきった笑みを浮かべ、馬乗りになると、まずは縛られた腕を握り、揉んだ。細い手首から肘、二の腕、脇と、たっぷりと少女の柔肌を蹂躙しながら下っていく。 肩を撫であげ、うなじをさする。小さな刺激を与えながら乳房へ目標を移していった。ユーリスの身をくねせながらの切なげな吐息に、レイルースは喉をごくりと鳴らしながら、すぐに乳首をいじるような真似はせず、じっくりとその乳暈に指をやった。かすかにこね、堪能する。きれいな突起はみるみる固くなってきた、指の間から飛び出した小さな乳首を音を立ててついばむ。男の指が蠢くたび、手のひらの下でふくらみが刻一刻と形を変えていく。ユーリスが目がうるませ、喘ぎを漏らしながら顔を上向いた。雪白の裸形はさくら色に染まり、火のように熱くなっていた。しばらく乳房を揉みしだき弄んで遊んでいたが、ユーリスの身体に火がついたのを見計らって、白いかぼちゃパンツに手をかけ、力任せに膝までひきおろした。無駄な贅肉のない下腹部を撫で回すと、そこは充分に潤っていた。ほっそりとした白い肉の谷間に、一輪の淫花が花開いている。ぬめらかな花びらが収斂するところでは、膣口が物欲しげにひくついていた。レイルースはユーリスの太腿を抱えて、秘裂の眺めを愉しみながら、全身をまさぐり至る所にキスの雨を降らせ、さらなる愛撫を加えていった。
つけねと下着の間に体を入れ足首を肩に担いだ。腿のあたりにかぼちゃが絡まり、白いオーバーニーソックスに包まれたユーリスの両足も、軽く拘束されているような感じだ。ユーリスは消えいるように言った。「私をごちそうするなんて…言ってなかったのに…。」「じゃあ、ここでやめていいか?」「…してください…(訳:もしかして、玉のこし成功かも☆)」滑る花芯に、男根を何度か擦りつけて焦らすと、挿入を開始した。折り曲げられたユーリスへ、ほぼ垂直にレイルースの劣情が突き刺さる。殆ど抵抗もなく、レイルースの剛直はユーリスの中に埋没していく。ユーリスの中はねっとりとしていて、柔らかく包み込みながらも、強い締め付けを感じさせている。引き抜こうとすると、絞り上げてくる。たまらずレイルースは、奥へ奥へと杭を打ちつけるかのように、激しく剛直をねじりこんだ。「ああ、凄い。こ、壊れちゃう。もう、だめっだめっ!壊されちゃう…だめ。だめ…!(訳:ある意味大成功かも!ぜったい売れるわ。私だめになっちゃう♪)」腰を大きく動かされるたびに、ユーリスは大きな喘ぎ声をあげ、泣きながら面を左右に降りだした。自らも腰を振って、更なる快感を得ようとする。息も絶え絶えに許しを乞うが、レイルースは逆に動きの激しさを強めた。レイルースに限界が訪れた。解き放たれると、熱い白濁液はいっぺんに、ユーリスの中へ注がれて行った。同時に肉襞で野太い男根を喰いしめながら、ひときわ大きな絶叫に近い声を部屋いっぱい響かせ、ユーリスも恥も外聞も無くなまめいた。「あん、あぁっ、あぁぁぁぁぁっ!(訳:あ~~っ、もう、ウハウハですっ!)」
――朝。爽やかな光が、窓から差し込んでいる。その気持ちいい光を受けながら、唖然、暗然、慄然たるレイルースが外を眺めていた。レイルースは、風に漂う柔らかい雲の上にフワフワのっているのような、甘美な心地がして目を覚ました。だが、いざ意識を取り戻せば、既に快楽に溺れきって寝息をたてているユーリスの、乳房に顔をうめながら腰をカクカク浮動させ、交わっていたのである!その驚愕たるや、歴戦の勇であるレイルースが、我を忘れる程だった。そして、ばっと飛びのいてあたりを見れば、鍵がしまった扉、縛られたユーリスと散らかるびりびりに破かれた服やら下着である。「一歩をゆずることは百歩をゆずることだと、ボンガさんが言ってたけど、ほんとなんだなぁ。」人事のように呟きながら、呆けたように窓から外を眺める無限のソウルの背には、深い深い人生の憂愁が漂っていた。
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