「レムオンに妹だと?」レムオンの領地であるノーブルを治めていた代官ボルボラが事故死したのち、レムオンの妹が新たにノーブル伯となり治めることになった話は瞬く間にロストール中の噂となった。タルテュバの耳にもその話は伝わってきた。
従兄弟であるレムオンの妹となれば、その女もまた従兄弟となる。「くそっ!くそっ!くそっ!!しかも騎士の地位まで叙勲されただと!?」タルテュバは苛立ち爪を噛む。指に生えている爪はいずれも深くまで削られており不揃いだった。
リューガ家の当主であるレムオンの兄弟が義理であれ増えたとなるとますます自分が当主となる機会が遠のいていく。そうなると、ティアナへの求婚が難しくなる。
ままならない自分の境遇を呪っては、湧き上がる怒りのままに周りを破壊しつくす。「くそっ!くそぉぉぉ!!」部屋の中をめちゃくちゃにするタルテュバを止めることができず、従者の男はその矛先が自分に向かないようにするのが精一杯だった。「おい!スラムに行くぞ!!何人か着いて来い」「はっ、はいっ!」タルテュバは気に食わないことがあると体格のいいならず者を数人連れてはスラムへ行き権力を盾に住人達に乱暴をはたらいていた。
門を潜り王宮へと続く大通りに出る。タルテュバばすぐ近くにあるレムオン邸を呪いを込めて睨むとスラム街へと歩いていった。
「…ん?」貴族の邸宅が揃うこの通りに似つかわしくない格好をした女の姿に気がつく。上半身を鎧で覆い、腰には剣を携えている。しかし、短い衣からはすらりとした足が剥き出しになっており艶かしかった。女はこの場所に慣れていないのかキョロキョロしながら歩いている。あたりまえだ、ここは貴族ばかりが住む場所でそれ以外の人間が堂々と歩いていることは少ないのだ。「おい、女っ!」「…え?」タルテュバは女に声をかける。女はタルテュバを先頭に何人もの男を連れて歩いているので警戒した顔をする。「ここは貴族の屋敷がある場所だぞ! お前のようなみすぼらしい格好をした者が何ゆえここを歩いている?」卑下た笑みを浮かべながら、女に問う。「何ゆえって……え、と。あ、私レムオン邸に行く所で…」「レムオン邸だと…? レムオンはお前のような者が門をくぐることを許しているというのか?」女は言葉を詰まらせると困惑した表情を浮かべながら何かを考え出した。
この女、格好から察するに冒険者だな。なぜ、レムオンの所へ行こうとするんだ?
女を眺めていたテルテュバは腰にぶら下げられている盾の存在に気がつく。騎士の叙勲式の時に与えられるシールドだった。
女が騎士になることができないロストールで、今現在、騎士の盾を持っているのはただ一人。
「ノーブル伯…」タルテュバの呟いた言葉に女ははっと顔をあげ反応を示した。
こいつが…、この女がノーブル伯…レムオンの妹なのか!?
貴族の女の格好ではないが、整った顔立ちで可愛らしかった。格好だけの騎士だと思っていたので、まさか本当に戦士の様な姿をしているとは考えてはいなかった。しかし、その腰に下げている盾が間違いなく騎士であり、ノーブル伯であることを示していた。「くくく、お前がレムオンの妹とやらか…」「…なぜ、それを?」「馬鹿か?お前のその盾を見ればわかる。ロストールじゃ女は騎士になれないかならなぁ! 女でありながら騎士が許されているのは…ノーブル伯だけなんだよ!」「…あなたは誰?」女の問にいっそう耳障りな笑い声を上げる。「ひひひっ!俺様か?俺様はお前の従兄弟。 タルテュバ・リューガさ!」「リューガ…!」女は驚いたらしく目を見開いてタルテュバの方を見た。「いろいろ噂は聞いてる。義理の妹だそうだな」「え…、ええ」女は言葉を詰まらせながら答える。「ああ…そうだ」タルテュバは空中に視線を移し、にいっと口を広げた。「せっかく、会ったんだ。俺様の家に招待しよう。 なぁに…義理とはいえ従兄弟同士なんだ。遠慮はするな」タルテュバのその申し出に従者の男たちの方が驚いた。
豪華な家具の揃う部屋に通されたエレは落ち着かない様子で、屋敷の主を待った。
まさか、あんな男が従兄弟だとは思わなかったなぁ…。レムオンやエストとは顔の作りが全く違うわ。
最初に出された紅茶をすするぐらいしかやる事のないエレは少しずつ口を付けながら、すっかり飲み干していた。
「待たせたな」前触れも無く扉が開く。着替えでもしているのかと思えば衣装はそのまま。自分を待たせたこの長い時間は一体なんだったのだろうと考える。「さて…、従兄弟とはいえ初めて会う者同士だ。 いろいろと話そうじゃないか」「はぁ…」エレは気の無い返事をする。いろいろと言われても何を話していいものか。自分は今、しょうがなく貴族の真似をしているだけであって本物の貴族ではない。貴族の常識は持ち合わせていないので、レムオンに人前ではあまり喋るなと言われていた。
「そういえば名前を聞いていなかったな。名前は?」「エレです」これぐらいならば問題なく答えられる。「レムオンも酷い奴だ。 ノーブル伯となった妹をちっともリューガ家の席で紹介しない」「あはは…。えーと、私はずっと田舎の方に下がっていて あまり礼儀作法とか詳しくないもので…。レムオン兄さんは私が 大勢の前で恥をかかない様にと気を使ってくれているのです」とりあえず、思い浮かんだ言葉を口に出して誤魔化す。「…ふんっ。それにしても作法を勉強しているようには見えんがな。 まぁ、騎士の位を貰ったくらいだ。たいそう腕がたつんだろう」「ええ。私は剣を振り回している方が好きで」「ははっ、勇ましいな。 ならば俺様の部下もお前にかかれば一捻りだろうな」パチンとタルテュバが指を鳴らすと、ぞろぞろと部屋の中に男達が入ってきた。いずれもガラの悪そうな者ばかりであった。「…これはどういうことで?」途端に険しい表情になるエレ。キッとタルテュバを睨んだ。「そう恐い顔をするな。なに、面白いことを思いついたんでな。 少し付き合ってもらおうかと思ってな」部屋の中に入ってきた男達はエレを逃がすまいと囲うように並んだ。
4人か…。幸い、部屋は広いし襲ってきても剣は振れる。こいつってば何考えてんのよ?
「…ああ、ところでエレ。体の調子は大丈夫か?」「体…?」不可解な言葉に顔をしかめる。こんな時に一体なぜ?そう思った瞬間、自分の体がおかしい事に気がついた。「っ……あ」目頭が熱くなりじんわりと涙が浮かび視界がぼやける。体はピリピリと刺激が走り、軽く麻痺しているようだった。
まさか毒を盛られたのか?自分の身に起こっていることにエレは恐怖した。一応とはいえリューガ家の当主であるレムオンの妹なのだ。権力争いで命を狙われたとしてもおかしくはない。「死にはしない。そういう薬じゃないからな」目の前に座っていたタルテュバはニヤニヤしながらエレの飲み干した紅茶のカップの淵を指でなぞった。
死なない…?じゃあ、なぜ…?疑問は次々と浮かんでくるが、何一つ口から言葉は出なかった。
「おい、お前達。服を脱がせ」「はいっ!」エレを取り囲んでいた男たちはタルテュバの命令に従いエレを包んでいた鎧を剥がし、服をも奪い去った。痺れた体では抵抗することができずエレはされるがままだった。
次にされるであろう行為がはっきりと頭の中に浮かんだエレは焦点の定まらぬ瞳でタルテュバを探した。「俺様は優しい男だからな。従兄弟を酷い目に遭わすわけないだろう。 気持ちよくしてやるだけさ」最初に会った時の様な耳障りな笑い声を立てながらタルテュバは男たちに何か指示を出し始めた。エレは麻痺した体とは別に、奥底から熱いものがこみあげてくるのを感じた。「ふっ……ぅぅ」
や…だ…、なにこれ…おかし…い…。頭がぼうっとする…。
「お前に使ったのは惚れ薬さ。薬を使った相手を意のままにできるってな。 まぁ、簡単に言えば媚薬だ。本番に使う前にお前で試しておこうと思ってナァ…」タルテュバの言葉が頭の中に響く。媚薬…。その卑猥な意味合いを含む言葉を聞いただけでエレの体は熱く火照ってきた。裸のままで男達の前に晒しだされたエレにタルテュバは近づくと形のいい胸を鷲掴みにした。
「ひぃっ…!」タルテュバに胸を触れられエレはひきつった声を漏らした。胸の感触は手頃な大きさで心地よい柔らかさだった。「いい形をしているな。さすが、鍛えているだけある」そのまま胸の形が変わるほど強く揉みまわす。「んっ……んんっ!」エレの顔は薬のせいか、羞恥のせいかだんだんと赤く上気していった。次にただ揉むのを止め、頂点にある突起を指で挟む。柔らかかった突起は数回強く摘むと段々と硬さを増していった。「ああっ…んっ!」「ふんっ。薬の効果は抜群の様だな」刺激に翻弄されるまいとエレはキュッと唇を噛んで耐える。タルテュバがエレにする行為を見て、周りの男たちから段々と荒い息が漏れ始めた。「おい、お前ら。いつまで見ている。 さっさと出て行け!」「は、はい!」テルテュバの怒声に男たちはしぶしぶ部屋を出て行った。「ったく、クズどもは気がきかない!」力任せにエレの胸をつねる。「痛っ…!」強い痛みにぼうっとした思考に刺激が走る。「お前もクズだっ!何がレムオンの妹だっ!! 俺様の邪魔ばかりしやがって」「あぐっ!!」タルテュバは乳房に強く噛み付く。きれいな乳房には歯型がくっきりと残り血がにじんでいた。エレは身に覚えのないことへの責めに戸惑った。「今日は本物の貴族ってやつをたっぷり教えてやるからなァ」エレを見下ろすテルテュバの目には狂気が宿っているようにみえた。テルテュバはひとしきり胸を弄ると、視線を下の方へと移した。「ふぅん…見ろよ。こんなに汁を垂らしてやがる」「えっ…?」テルテュバはエレの割れ目からあふれ出した蜜をすくうと胸に塗りたくった。
「…!」「ほら、こんなに。まだまだ溢れてくるぞ」タルテュバは次々と蜜を溢れさせる秘所に指を添えると割れ目にそって軽くなぞらせたり刺激を与えていった。「ふぁぁっ……」軽い刺激に奥底から快感がじんわりと溢れ出し、蜜は濁流のようにあふれ出した。「ちょっと触っただけでこうだ。レムオンの妹君はいやらしいな」責めの言葉にエレはますます顔を赤くするが、嫌だと思う反面タルテュバにもっと刺激を与えてもらいたいと思い始めていた。「…ひあっっ!!」「おおっと、指を2本も軽く飲み込んじまった」タルテュバのごつごつとした指がエレの膣中へと簡単に沈んでいってしまった。指の動きに合わせてグチュグチュと卑猥な音が部屋の中に響く。テルテュバの愛撫は決して上手いわけではないが、薬の効果も相まって膣中で動く指は確実に快感を与えていた。「いやぁぁぁ…ぁっ」潤んだ瞳からは涙が、喘ぎを声を出す口からは唾液が垂れていた。思考は快感に犯され、与えられる快楽をより深く感じようと身をよじる。タルテュバはそのエレの乱れように満足げな笑みを浮かべながら手淫を続けた。「おいおい、凄いな。手がヌルヌルになったぞ」膣中で暴れるのを止めると、エレの愛液でべっとりと濡れた手を舐めた。「十分気持ちよくしてやったんだ、次はお前が奉仕する番だろう」タルテュバのいやらしく笑う口からは荒い息が漏れ、すでに布越しでも硬く存在を主張している己の分身を取り出した。エレはぼうっとする意識のまま、タルテュバの動きを見つめていた。
ああ、あんなに大きくなって…。先っぽから何か液体が出てる…。
最初に感じていた怒りや羞恥心などすでに吹き飛びエレはただ、快楽を与えられるのを待つ雌と化していた。
取り出した一物をエレの入り口に添えるとぐっと力を込めた。「ぁぁんっ…!」異物が挿入され、膣内が擦られた快感で大きく喘ぐ。エレの膣中は手淫によってドロドロになっており、難なくテルテュバの侵入を許した。タルテュバは挿入をすると共に激しく腰を動かし、グチャグチャと派手な水音と、愛液が飛び散った。「うぁっ…!はぁっ…!んんっ…!」テルテュバがエレの最奥へ到達し強く打ち付ける度に、一層大きな喘ぎ声を上げる。「どっ…どうだ!気持ちいいか?」「ああんっ!!」律動的に喘ぐ声に邪魔されてエレは答える事ができない変わりに瞳をうるませ、かすかにコクンと頷いた。「よっ…よし…!もっと突っ込んでやるからなっ…」片足を持ち上げより深く密着し、そのまま揺れる様に腰を動かす。激しい挿入は無いが、膣中で深く繋がったまま振動が伝わってくる。「あっ…もっ…もっと!もっ…とお願いっ…!」それでは物足りないとエレが懇願してくる。タルテュバはそれに応え、再度激しく腰を振る。それに合わせてエレも腰をくねらせる。 グチャッ…グチャッ…またも水音が響く。「ははっ…お前はいやらしい女だなっ……!」「うぁぁ…もっとぉぉ…もっとぉぉ…!」タルテュバの首に腕を回し体を密着させる。「そっ…そこっ…!気持ちひぃよぉ…っ!!」タルテュバがある一点を攻めた時に一段と甘い声を上げてよがる。そこに何かを感じたタルテュバは、その一点にさらに激しい打ちつけを行う。「あっ…あっ・・・ああああああ!!」段々と大きくなっていく喘ぎ声。エレの快感は頂点へと高まっていた。「ひっ…ひゃああああああっ!いぐっ!いっちゃうよぉぉぉぉっ!!!」体を弧を描くようにのけ反らせると絶頂を迎えた。
「あぅっ・・・あっ…」断続的に押し寄せる快感にエレの膣中は規則的に収縮を続ける。「くぉっ…おっ・・・俺様もいきそうだ…」絶頂によってさらに強く締め付けてくる膣中にテルテュバの分身も射精の時が近くなっていた。腰を振る動きが一層、激しくなる。「くそぉぉっ…くそぉぉぉっ…!!」訪れた絶頂によって痙攣しているエレをタルテュバは己で激しく攻めたてる。肉と肉がぶつかりあう度にパンパンと音がする。その音がさらに淫欲をそそり、快楽を導き出す。「あぐっ…そっ…んなにされたら…またぁっ!!」「うぉぉぉっ!出るぞっ!出るっ!!」タルテュバは獣の様な咆哮をあげながらエレの膣中に白濁液を注ぎ込んだ。「うぁ…なっ…なんか出てるよぉっ…」タルテュバは精子を搾り出し、すべて注ぎ込むように何度も何度もエレの最奥へと分身を打ち付ける。「うっ…くぅぅっ……!」その射精の振動のせいで、エレは二度目の絶頂を迎えた。またも膣はきつく収縮し、ドロドロと湧き出てくるテルテュバの精液を搾り取り膣中へと導いた。
ふんっ…レムオンの妹もなかなかいいじゃないか。俺様がティアナと結婚したあかつきにはコイツを側室にしてやるのもいいな…。
プルプルと震えるエレに、射精の疲労を抱え倒れこむタルテュバ。未だ結合されたままの淫部からは白い粘液がトロトロと溢れ出していた。
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