ロストールとカルラ率いるディンガル軍との間には壮絶な争いが続いていた。戦場ではーおそらく魔法によるものであろうー焼けた肉のにおいがたちこめ、人の形をとどめていない、無数の死体が転がっていた。
ロストール軍兵士にとってその光景は死神による死の宣告のようにとれた。
だが連夜に及び、その陣営では貴族達は享楽にふけっていたのである。ー女達に自分を‘慰めて’もらう形で。
それは、ゼネテスも例外でなかった。彼にとっては女と酒は欠かせないものらしい。
ゼネテスの部屋で一人の女が横たわっている。おそらく先ほどの‘薬’が効いているのであろう。彼女、ルーティはゼネテスの副官であった。副官としての役目は補佐をするだけでない、上司を慰安するのも彼女の仕事だった。
ゼネテスはしばらく彼女を視姦したあと、口移しでその薬をまた飲ませる。女はその薬を無意識に飲み干す。のどに冷たいものが流れていくのにきづき、急速に覚醒をはじめる。
「・・ゼネ・テス・・」「ようやくお目覚めか?」女は寝起きのせいか、いつもより力が入らない。ゼネテスはそれを良しとして、体をねじ伏せ口内をより深く犯していく。舌だけでなく、唾液も女の口の奥へ奥へと流し込む。長い間口腔を楽しんだあと、ゼネテスは彼女から離れた。
女は羞恥心からか、抵抗をこころみる。しかし、ゼネテスはそれを許さない。彼女の上に馬乗りになり、再度深い口付けをする。
「あ・・・・はぁ・・・はっ・・」女は呼吸が整わないのかそれとも既に感じてしまっているのか、ゼネテスを切なげな眼差しで見上げながら胸を上下させていた。
「ずいぶんと淫乱だよな、お前さんも」「・・・お互い様よ」「どうやら薬が効いてきたみたいだな・・・体、熱いだろう?」そう囁き、彼女の耳を舐めまわす。「ひゃ・・?!や、やめて・・・んん、あぁ!だから媚薬なんて・・ああ!!」
「さて、今日は何をしてもらおうか?そういえば、一度女の自慰を見てみたかったんだよな。見せてくれ、ルーティ」「・・・・っ!!そんなこと、出来る訳・・」「返事は?」「...了解しました、閣下...」
そう言うと女は自ら秘所に手を差し伸べる。元々全裸姿であったため、その部分からは大量の愛液が流れていることがわかる。既にそのトロトロとした液は、シーツに大きな染みを作っていた。
ルーティは躊躇いながらそこに指を入れる。彼女にとって、この行為は始めての事ではない。今までと違うのは上司が見ているということ。こんなにも卑猥な行為をしている自分を。だが、彼女にはひとかけらの理性も残っていなかった。
「あん・・・・うっ、くふぅ・・」入っている指は一本なのに、厳しく締め上げる。「はっ・・・はっ、はっ、ああぁああ」次第に指の抜き差しは速くなる。その指は、いやらしく濡れて光っており、いまでは指から手首あたりまでたれていた。
「こら、一人でイくなよ」思わずゼネテスは彼女の指を止める。
「俺への奉仕を忘れるな」
そう言うと、ゼネテスは彼女を跪かせその前に仁王立ちする。「これを可愛がってくれ、お前さんの口で」おそらく女の自慰で反応したのだろう、下着の上からもそれは隆々しく自らを主張していた。女は躊躇わず下着を取り、男根にむしゃぶりつく。
ルーティの舌使いは素晴らしいものがあった。奥へ咥え込み、時には口から離し先をペロペロと舐める。両手は男の袋を刺激していた。
「くっ・・・相変わらず上手い、な。誰、から習ったん、だっ?」女は答える代わりに、ペニスを吸い上げ甘噛みする。「もっと、大事にあつ、かえ・・・よっ・・」頭を押さえぐっと腰を押し込み、より一層の奉仕を求めた。
「んん・・・っ、ん・・・ううっ」涙目で何かを訴えてくるルーティ。「・・・・ほしいの、か?」女は顎を縦に振った。
ゼネテスは満足げに微笑むと女に深いキスをする。彼女の口を開かせより濃厚なキスを求め、しがみつかせるように腰に手を回し抱き寄せる。
「ん・・・ふぅ・・」女の体から力が抜けていくのを感じる。その隙を逃すゼネテスではない。すかさず、柔らかな内股を撫で上げた。そして滾々と湧き出ている泉の周りを撫で回す。
「ふぁ・・・!やっ、やっあ!・・や、ん・・!」秘所に触られてはいないのにそれだけで感じきってしまい、淫らに腰をよじる。もっと続けて、とねだるように豊満な胸を男の体に押し付け、背中に爪を立てた。
彼女の淫らな反応に苦笑し、今度は胸に吸い付いた。かすかに果実に当たる歯の感触に面白いくらい体を痙攣させる。血が出るくらい強く噛み付いてみても、全て快楽にしかならないようだ。それどころか、腰をくねらせ更なる刺激を求めている。
ー薬の効果がこれほどとは。
ふと、思いついたかのように周りを見渡す。ドロドロしたゲル状の薬が入っている小瓶を見つけ、その薬を女の膣内に丹念に擦り込んでみる。既に洪水状態であるそこは、ゲルを瞬く間に吸収していく。何度も同じ行為を繰り返しながら、全体にくまなく塗りこんでいった。
まさか媚薬を膣内にも使われるとは思っていなかった女にはひとたまりもない。ただでさえ敏感な体であったが、薬の効果か、体のあらゆる部分全てが性感帯へと作り変えられていく。
ルーティは既に限界に達していた。今まで経験したことが無い快楽に耐え切れず泣きじゃくり、抱きついた男の体に強く爪を立てる。
ーこの状態から解放してほしい・・・!
「どうした・・・?言いたいことあんなら、言ってみな」「下、さいっ・・・お願いです・・・閣下っ・・!」
その言葉に口付けで合図をし、ゼネテスはゆっくりと女に覆いかぶさった。
「・・・・力抜いてろよ・・・」足を左右に広げ、先程から同じように解放を望んでいた自身をゆっくりと内部に侵入させる。
「あん、ふぁ・・・・・んん!・・・あ、っく!」洸惚とした表情浮かべているルーティ。中はあつく潤っていて、男をキツク締め上げる。女の膣は少し変わっておりヌルヌルとしているが所々で突起物があって、これが男根に更に刺激を与える。
「・・っ、‘天は、二物(にぶつ)を与えず’というがあれは嘘、だなっ、お前は無限のソウルだけじゃなく、・・・こんなに素晴らしい名器を持ってる・・・っ、だろっ?」
「んんっ!・・・・ああ・・っ!」「もう少し、力抜くんだ・・」
女の耳元で甘く囁く。うっとりとした表情をみせる女の顔からは、苦痛の色は見て取れない。一度、軽く突き上げるとルーティの体が反射的に跳ねる。
「閣下・・・・っ、も、もっと・・!」ゼネテスの腰を優しく愛撫しながら、女は淫乱にねだる。その言葉を聞いて気を良くしたゼネテスは激しく腰を動かし始めた。「ああ・・・っ!!やっ、やっ、・・・・あぁんっ・・!」激しい突き上げに翻弄され、女は慌ててしがみついている腕に力を込める。それと同時に、男とより深くつながる様に自らも腰を動かし始めた。
「・・っ、ここ、いいんだろっ・・・?」「あああっ!!・・・だめぇ!や、やぁ・・・・ふぁんっ!」女の性感帯を正確に突き上げる。徐々に激しくなる動きと共に己の快楽も高まってゆき、女は背に爪を立てた。限界が近いと感じ取ったゼネテスは、激しく口づけ片手で花芽を探ってみる。
「んふっ・・・っ!・・・んあ・・・っんん・・!!」強引に口を塞いだまま、深々と最奥を突き上げる。「んんー・・・・・・・・っ!!!」女の絞り上げるようなきつい締め付けに、ゼネテスも耐え切れず女の中に自分の精を放出する。ドクドクと熱いものを注ぎこんだ男は自ら意識を手放した・・・・
翌朝。
ゼネテスが目を覚ますと、隣に副官の姿はなかった。綺麗に身は清められており、ちゃんと寝具を身につけている。
「閣下、起きて下さい。そろそろ軍議の時間です」そう言って、天幕の外から顔を出すルーティ。「・・・あ、悪りい。今行くわ」「早くお願いしますね」態度はどことなくそっけない。
でもゼネテスは気づいていた。彼女の顔がほんのり色づいていたことを・・・。
ー・・・また今夜も可愛がってやるよ、副官さん。
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