「!? いきなり何言ってんのよ! この馬鹿ネコ!!」
アイリーン、ネモを叩く。男主、アイリーンを見る。
「オールも変な事を訊くんじゃないわよ! 全くもう……!」
「はっはっはっ! こんなジジイと仲良くなるより、女と仲良くなった方が良いぞ!」
「えっ! ボク、オールとそんなに親密になってるんだ……」
男主、頭を掻く。
「あはは……何て言って良いか分からないけど、これからもよろしく。オール」
「わぁぁぁ! いきなり何言い出すんだよ、ネモ!?」
「お、オールとそんな仲なら嬉しいけどさ……やっぱり気持ちは自分で……」(小声)
男主、首を傾げる。
「まあそれは置いておいて……オール!!」
エステル、男主に詰め寄る。男主、一歩後ずさる。
「女の子の気持ち、他人から訊くものじゃないよ! 分かった?」
「こ、高貴なエルフ様が人間相手にそんなわけないでしょ!!」
フェティ、男主に詰め寄る。
「オール! 貴方、こんなネコの戯言を信じるものじゃなくってよ! 良いわね!」
「貴方は私の下僕なのよ! それ以上でもそれ以下でもなくってよー!」
「キャッ! 私とオールの仲、熱々だって!」
ユーリスはしゃぐ。男主、悩む仕草を見せる。
「ああ、でもどうしよう。私は魔道アカデミーの生徒、オールは自由な冒険者……」
「抗えない運命が私達の仲を引き裂くのね! どうしよう! キャッ、なかなか良いかも」
「フッ……何時の間にか貴様との間には、強い絆が出来たようだな」
オール、頷く。
「このネコの表現は後で訂正させておく。これからもよろしく頼む」
「おいおい、俺達の仲、とても親密みたいだぜ?」
ゼネテスとオール、互いに項垂れる。
「お互い野郎と親密になる前に、女と1人でも付き合えってこったな」
「まあそう言う意味でも、これからも頼むぜ? オール」
「ふん……義理とは言え、俺達は兄弟だ。親密でも問題はあるまい」
レムオン、ドアの前に移動する。
「オール、訊く事が無いのなら出るぞ。これ以上時間を無駄にするな」
「あららん。見事にあたしの気持ち、ネコちゃんに言い当てられちゃったよ」
カルラ、男主に詰め寄る。男主、驚く。
「何その反応? 傷付くなぁ。こんな良い女が好きだって言ってるのに――」
「逃げるつもり? 無限のソウル。ん~(チュッ)♪」
「……オール、女性の秘めた気持ちを軽々しく訊くものじゃないわよ?」
ザギヴ、男主に詰め寄る。男主、一歩後ずさる。
「訊きたい時は、直接本人に訊きなさいな。今が良い機会よ?」
「本人が眼の前に居るんだから、ね……」
「…………」
オイフェ、ネモに向けて無言で弓を構える。
「オールは外に出てなさい。今からこのネコを仕留めるから」
「ちょ、何する気だよ! この魔人ネモ様を殺す気か!!」
「うるさい! オール、さっさとこの部屋から出て行きなさい!」
オール、やれやれと言った仕草を取る。
「愛、ですか……? この気持ちが」
フレア、首を振る。
「正直よく分かりません。人形の私には理解出来ない物なのかもしれません」
「でも火の神殿に居た頃……貴方が訪れ、去って行く時、引き留めたいと思う時がありました」
男主、フレアに何かを言う。
「同じような物なのですか? 愛と……」
「もしそうなら、私は……」
最終更新:2009年12月22日 20:10