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「それで―


封印を守る巫女としての役目は潰え、その千里眼の殆どを閉ざし、
一介の、しかし、最強の冒険者の伴侶となった風の巫女、エア。
彼女は常に風の台座にあり続ける為に、魔力によって食事も、排便も、就寝も、加齢も、出産も、その全てを補ってきた。
しかし、彼女はその役目を終えたことにより、それらを人並みに行うようになっていた。

宿をとり、酒場で食事を摂り、時に吟遊詩人の唄に耳を傾け、時に酒に酔う。
そんな、冒険者として充実した毎日を送っていた。
そうしたある日、一つの冒険に区切りをつけ、伴侶の冒険者と食卓を囲っている時、エアは少し神妙な口調で上記の言の葉を紡いだ。

「それで、そなたは何時になったらわらわを孕ませるつもりだ?」

その時、伴侶の冒険者の口に何も入っていなかった事は、非常に運が良かった。
とは言え周囲の客は噴飯していたが。

「何を慌てておる。わらわは魔法ではなく、自然に従った術(すべ)で子を成すと言ったであろう。
 子を成すための伴侶はそなた以外におるまいよ。
 …まさか、そなた以外の男にわらわの身体を触れさせるつもりか?」

そういう問題ではなかろう。
魔力によって加齢を操作してきた彼女の肉体は、それを止めた今は歳相応のものとなり、
現在はリルビーの成体と同様の見た目程度にしかなっていない。
いくら孕ませることが出来ようとも、子を成すには彼女の身体はあまりに幼い。
伴侶の冒険者に小児性愛の気はな…いや、少ししかない。
とまあ、流石に幼い娘を犯すわけにはいかないと、彼女に説明する伴侶の冒険者。

「…ふむ、そうか…」

と、それ以上にエアがその話題は振っては来ない事は、
酒場の親仁が食い逃げに気付かない程の、その場の空気の微妙さを終わらせ、酒場の経営危機を回避させる程であった。

さて、酒場での食事を終え、既に予約していた宿に戻る二人。
次の冒険の予定はなく、少し休養を取るつもりである。
つまり、する事といえば、今夜は就寝するだけである。
ちょっとした雑談と共に、いそいそと寝巻きに着替え、ベッドに入る二人。
ここまでは何時もの光景。

ベッドから出る気配がする。
就寝前の手洗いか…、と思った矢先の腹への重み。
グフッと言う呻きと共に、視線を上げるとそこには上気した元風の巫女の顔があった。
暗い中でも分かるほどに赤く染まった顔。
まさか、これは…貞操の危機!?
などとふざけた嗜好が脳裏を過(よ)ぎるが、直後の唇の感触が思考を白く染める。
…いや、ピンクに染める。

「ふむ、こういう行為は知るのと行うのとでは違うものなのだな。」

ペロリと舌なめずり。そんなはしたない行為はしちゃいけません!
プツプツと寝巻きのボタンを外していく、元風の巫女。
その肌は白く、とても美しく、煽情的。
…煽情的?おいおい、俺は小児性愛者じゃない!

…ゴメン、やっぱ小児性愛者だわ。

ムクムクと起き上がる冒険者の陰茎。
見下ろす視線は熱を孕み、目許は潤み、淫靡さを湛えている。

「そなたが…」

しばしの沈黙の後、口を開くエア。

「こ、こういう事に限って、そなたが臆病なのでな、代わりにわらわが勇気を出す。あ、ありがたく思え。」

理性を飛ばすに充分なその台詞は、冒険者を飢えた狼にする…ことなく、エアを抱きしめさせていた。

「な、何を…」

震える肩、声。
想いに応えない事がエアを追い詰めてしまった、その事を理解した冒険者。
謝ることも、慰めることも、ましてや諌めることもせずただ抱きしめる。
震えが治まったころ、抱擁を解き、その美しい瞳をまっすぐと見つめ、そうしてキスをした。
最初の口付け以上に淫靡さを孕んだそれは、今度はエアの思考を蕩けさせる。
唇を離すと、どちらともなく、口付けをまた強請(ねだ)り、唾液でベトベトになりながらも止める事はない。

その内、冒険者はエアの身体を弄(まさぐ)り始める。
恐る恐る、しかし、しっかりと。
口付けながらの愛撫は思考どころか身体まで蕩けさせそうで、怖い。でも愛しい、もっとして欲しい。
未発達の胸、子を産むには無理のあるであろう尻、すらりとした背、絹糸の様な髪の毛。
その内、エアも伴侶の身体を弄る。
そうして、唇を離ししばし見詰め合う二人。

クシュッ


毛布もかけずに絡み合った為か、くしゃみをするエア。
ふと少し冷静になり、苦笑い。


ハックションッ


寒気を覚えたのは伴侶の冒険者も同様で、大きくくしゃみをしてしまう。
双方のマヌケさに、二人とも笑いあう。

しばらく笑いあった後、酒場でのあの神妙な面持ちになるエア。



「わらわを抱いてくれるか?」


「よろこんで」


よろこんで、とは言ったものの、何の準備もなく入るほど甘くはない、と童貞の知識をフルに引き出し、
エアに前戯する伴侶の冒険者。
未発達な乳房を揉み、乳首を啄(つい)ばみ、首筋に腹の括(くび)れに舌を這わせ、陰部を弄(いじ)り舐める。
決して巧いとは言えないであろう、その前戯。
しかし、エアとしてはくすぐったいだけでもなく、とても心地好い。


そろそろ…と、陰茎を宛がう。
緊張。


グヌッ


と言う感触。
狭い膣腔は充分な湿り気を保ち、且つ、締め付ける。
亀頭への刺激はくすぐったいやら、気持ち良いやらで、腰を引きそうになる。

「…初めての痛さとは…ン…こういうものか…」

エアの一言で快楽から一機に引き戻される、伴侶の冒険者。
彼女も初めてなのに、自分は何を…

「ふふ…気にするでない。…そなたが思うほどの痛みではない。それに…」

一呼吸置き…いや、呼吸を整え、

「それに……思ったよりも快楽の方が強い…。」

頬を更に赤く染め、呟くように言うエア。
その言葉は伴侶の冒険者を一瞬で惚けさせ、そして…


ビュッ


ウアッ!という呻きと共に、放たれる精。
絞られるかのように出るソレは、エアの膣を奔(はし)り、子宮へと流れ込む。

朝。
息絶え絶えな二人。
ソレも当然。この二人、あれからずっっと犯りっぱなし。部屋には臭いが相当に籠もっている。
舌を絡ませ、腰を動かし、手は双方の身体を這い、突きつ突かれつ…。


「ンッ…むぅ…複雑な気分だ…」

舌を離し、エアが言葉を紡ぐ。
何がです?と問い返す伴侶の冒険者。

「…ウクッ…そなたの子を孕む…ふぅ…その女子(おんなご)をこの胎に宿すという事がな…」

へっ?いや、それあのどういう…

「ん?…ふぁ…ま、まあわらわの娘なのだ…ゥアッ…そなたに恋煩い…ンフゥ…そなたに抱かれ…アッ…そなたの子を孕むのも仕方あるまい。
 …これが…ハンッ…他所の女なら許せぬが…ハァハァ…な…!」


恐ろしい冗談…恐らく冗談ではないのであろうが…
と、とにかく、その文言を聞きながら、伴侶の冒険者は十数度目となる精を元風の巫女の胎に放つのであった。


ああ、それから、わらわの娘が孕むのは、わらわよりも幼い歳でだぞ。



え…




おしまい。