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隣に横たわる少女の黒髪をアンギルダンはそっと撫でた
彼の胸に顔を埋めている少女はくすぐったそうに身をよじる
(まだ…こんなに若いというのにのぅ…)
今年でちょうど20になる彼女の顔は大人の成熟した女人が持つ色気よりも
少女時代特有のあどけなさと可憐さを多分に残していた
埋めていた顔を上げ少女はアンギルダンと視線を交わす
「アンギルダンさん…」
切ない吐息と潤んだ瞳は言葉よりも雄弁に彼女の心を語っていた
溢れだす想いを少女を抱きしめる腕に込め、アンギルダンは少女のしっとりとした唇に
己の唇を重ねた…触れあうお互いの肌は温もりだけをただ伝え合った…


大陸を震撼せしめた闇の者達との戦い、そして竜王との死闘を経て
平和の戻ったバイアシオン大陸でアンギルダンは共に戦った戦友
無限のソウルの持ち主であるノーマとあちこちを旅していた
まだ見ぬ宝や戦いを求め冒険を繰り広げる、明るく朗らかなノーマとの冒険の旅は
穏やかな心をアンギルダンへもたらした、残り少ない自分の人生だ
やがて冒険者としても引退し、他に愛する者が出来たノーマやイークレムンの結婚を見届けたり
小さな孫へ自分の若き日の冒険譚を語る…そんな余生を過ごすのも悪くはないと思えたのだ

しかし…いつからだろうか…共に旅をするノーマの自分を見つめる視線に
血の通った熱い想いを感じるようになったのは…
最初の頃は自分のただの勘違いだと思いこもうとした
いくらなんでも祖父と孫娘というほど年の離れ老いた男に彼女が恋心を抱くなどありえないからだ
まして若く可愛らしい彼女に想いを寄せる男は大勢いたのだから…
アンギルダンがノーマの想いをはっきりと自覚したのはまだ寒さの残る春の初めの頃だった

思わぬほど強さを持った魔物の討伐、ノーマと共に追い詰め致命傷を負わせるまで至ったが
そこでアンギルダンは仕留めるべく振り下ろした斧が魔物を殺すまでいかず
深傷を負うこととなった、まだ10年若い頃の自分なら仕留めることの出来た一撃だったろう…
薄れゆく意識の中、アンギルダンは自分の肉体の衰えに対する諦観よりも
一度とて見たことのないほど取り乱し泣き叫びながら自分の名を呼び続けるノーマへ
言葉にできぬまま謝らずにはいられなかった…
今まで出会った仲間達、愛する者らの顔が走馬灯のように流れていき
アンギルダンは意識を失った…


次に目覚めた時、初めて目に入ったのは真っ白な天井だった
首を回せば隣に医者と思しき男とノーマがいた
助かったのが奇跡だという医者に涙を流しているノーマ…どうやら自分は黄泉の国から
追い返されてしまったらしい…
しばらくは絶対安静にと医者が告げて少しの間席を離れるとノーマと二人きりになる
助かった安堵で泣きじゃくる彼女が落ち着くまでアンギルダンは待った
やがて落ち着きを取り戻したノーマは恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべ
悲しそうに微笑むともう後悔はしたくない…とだけ言う
何をとアンギルダンが問い返す前に柔らかで暖かな感触が唇を襲い、そのまま頬を寄せると
はっきりとノーマは自分の中の思慕の念をアンギルダンへと伝えた
戸惑いとやはりそうじゃったのか…という思い、そして自分でもわからぬ…心に湧く微かな感情
彼女の頬を伝う涙を拭えぬままアンギルダンは今度は己の方から彼女と口づけを交わした…

それから一年、アンギルダンとノーマはとある山林に一軒家を構え暮らしている

「ン…ンフゥ…ハァ……ァ!…アンギルダンさんッ!」
「んっ、おっ……むぅっ……んむっ!…ノ、ノーマ……」
同じベッドの上で二つの影がひとつに重なり合う
アンギルダンの巨体に組み敷かれノーマは激しく唇を貪られている
…ピチャッ…クチュ…チチュ……
二つの舌が絡み合い唾液を混ぜ合わせ啜り上げる音が部屋の中に響き渡る
老雄と若き娘の口から溢れだす熱い吐息はまぎれもなく二人の興奮の高まりを表していた
ナメクジのような舌が自分の口の中に侵入し口内を我がモノのように侵略していくのを
ノーマは胸を昂ぶらせ喜んで招き入れていく
普段では思慮深く落ち着いた包容力を持ち合わせているアンギルダンが
夜においては肉欲を露わにし肉体をしゃぶり尽くそうと獣へと変わる…
一緒に暮らし始めて愛しい男の別の雄としての一面を見たノーマは
自分の心に静かな愉悦が走るのが分かった
お互いに糸一つ纏っていない裸である、年老いても失われずにいる屈強な肉体に柔らかな女の体
触れ合う肌と淫らに絡む舌の熱さに
アンギルダンもノーマも欲望を縛り付ける理性をドロドロに溶かしていく
「はふっ、んァ…チュッ、チュッ、チュッ…はぁ~っ…ん……」
「いい声じゃ……もっと聞かせてくれんか、お主の声を…」
両の手でノーマの頬を包み込むとアンギルダンはいっそう力を込めて唇にむしゃぶりつく
「はっ!ああんっ!!……い…いい…ン……ふぁっ!!……」
年を重ね老いた男に似つかわしくない情熱的なキスは、それゆえに
若娘の心と体を容易く燃え上がらせた、焼けるような官能の火にあぶられノーマは体をくねらせる
自分の肉体の下で悶える女体にアンギルダンは興奮を募らせていく
まだ汚れを知らぬ少女だった肉体に悦びを与え、『女』へと変えていったのはアンギルダンだ
(はぁっ…はぁっ……可愛らしい娘じゃ…こんなに耐えきれんように悶えて……)
「ああぁ…あ…アンギルダンさん…私、熱くて…もう体が溶けそう…」
「ははっ!ならば溶けたお主を…わしが一滴残さず腹に収めてしまうぞ」
唾液の糸を引いて、アンギルダンが唇を離すと分厚い舌が今度はノーマの顔を襲った
「あんっ!駄目ったらアンギルダンさんっ…あっ…」
犬のように舌を這わせノーマの両頬を唾液で濡らしていく
無論アンギルダンは悪ふざけでやっているのだが舐められている本人は
皮膚を這いずり回る舌の感触に吐息を荒げた
ヒルの如き軟体生物のネットリとした温もりにぐっと体中から汗が浮かび上がる
「はんっ…アンギルダンさん…もう…そのへんで…」
「ふふっ、許せノーマよ、お主の喘ぎ声があんまりにかわいいもんじゃからのぅ」
「…もうっ!…」
くったくなく笑ってすませるアンギルダンにノーマはふくれ面で顔を背ける
背けた途端露わになった首筋にアンギルダンは逃さず吸いついた

「ひゃっ!、も、もう…本当に…後で怒りますからね…」
吸いついたまま首を縦に動かす老男はそのまま強く唇を吸い上げ
自分の所有物だという証を体へと刻みつけていく
チュパ!チュパっ!っときつく吸い上げては離すキスの音が部屋を満たす
少女の白い肌に咲いた幾つもの紅い花は男の唾液に濡れて艶やかに咲き誇っている
「ああっ、こんなにたくさん…跡がついちゃった…」
「綺麗じゃぞ?お主の肌に美しい花が咲いたようじゃ…」
「詩的な言い方しても花どころか虫に刺されたようにしか見えませんッ!」
「ふっ、そうか?」
そうです…と返すノーマに苦笑し、アンギルダンは愛撫を再開した
たわわに実った二つの乳房を、皺の刻まれた両手が揉みしだいていく
「何度揉んでもお主のものは柔らかいの…まるで餅じゃ…」
「んんっ、あっ、はぁはぁ……や、優しくしてくださいね…」
「もちろんじゃよ」
きゅっと力を込めれば、乳は喜ぶように揺れ動いた
赤黒い欲望に従いアンギルダンは乳房に快楽を与えるべく行動を開始する
コリコリとした乳首を弄び摘まみ上げてみれば
ノーマは耐えきれぬように熱くこもったうめき声を漏らした
体から噴き出た汗が彼女の全身を覆う、アンギルダンの鼻が嗅いだのは
情欲に塗れた牝の体臭だった、一匹のオスとして彼自身も心が焼け焦がれるのが分かる
乳房を掴み、左右へと揺らしてはノーマの女としての反応を喜んだ
ブルブルと震える乳肉はまるで食えば甘やかな味が広がるプリンのよう…
「それにしても厭らしい乳じゃな…一体誰がこんな風に育てたのやら」
「ふぁっ!わ、分かってるくせにっ…はぁっ…あ…
恥ずかしいから、そんなに見つめないでください…」
ゆっくりと熟れた果肉をこねくり回す、その二つの谷間に顔を埋めて
アンギルダンは思いっきり乳房の匂いを嗅いだ
鼻孔へと広がるのは上気した汗の匂いとつきたての餅肉の甘い香り
吐息が自分の敏感の場所をくすぐるのが興奮するのか
ノーマはビクっと体を震えさせる
掌の中でグニュグニュと形を変える乳房は粘土のような柔らかさ…
「ふぅむ…随分と興奮しているようじゃな…胸の鼓動が
激しく高鳴っているのが聞こえるわい、それに乳首もこんなに硬くなって…」
「やっ!やめっッ!!んふぅぅ~!!あうっ!!…んんっ!」
硬くしこった乳首の先端を指で優しく押しつぶす
あまりに強い刺激に息も絶え絶えにノーマは体をヒクつかせる
抗議のこもった眼でアンギルダンをにらみつけるが涙に潤んだ瞳では
それも男を歓ばせる為のスパイスにしかならない
「感じてるんじゃな…ノーマ…気持ちよくて苦しくて仕方がないようじゃ…」
「そんなこと…ないっ!!…あふっ!!」

アンギルダンは乳房を揉む手に力を込めた
「さぁ、次はどうされたいか?言ってみるがいい、なんでも応えてやるぞい」
「い、嫌です…そんなの、言えません…恥ずかしいです…」
「そうか、じゃあ今夜はこれで終いとしよう、さて寝ようかの」
身を起こして自分から離れていこうとするアンギルダンに慌ててノーマはしがみ付き
かすれた声でぽつりと呟いた
「卑怯です、そんなの…私が断れないの…あなたは知ってるのに…」
「それでは言ってくれ、お主の口から聞きたいんじゃよ…」
羞恥に体を震わせ、顔を真っ赤にしながら自棄になって彼女は観念した
「私の……おっぱい…吸ってください、私がおかしくなるくらい…強く…おっぱいを…」
甘く潤んだ声でそれだけ言うと彼女は恥ずかしさで死にそうなほど紅くなった
アンギルダンはというとこれまたノーマの震える懇願に胸を滾らせる
「ああ、嫌というほど吸ってやるぞ、お主が満足するまでな」
胸に顔を埋めるとアンギルダンは勢いを付けて乳首を吸い上げる
悦びに震える桜色の頂きは左右交互に愛撫を受けその色合いを赤く染めていく
あきるほど吸いついた後は舌を使ってころころと先端を転がすのが常だった
「んむぅぅ~~、はぁはぁ……良いか?ノーマ…
お主が気持ち良ければいいほどわしの心は歓びで溢れかえるぞ」
「く、くふぅっ!あっ…いいです、アンギルダンさんの舌使い、すごく…気持ち良い」
熱病に浮かされた心でノーマは歓びで応える
そう、ときおり意地悪のようなことをするけれどアンギルダンはいつだって
彼女の心も肉体も満たす為に努力や情熱を惜しまない男だった
彼の内に燃える情熱や愛情を感じて改めてノーマはこの男に愛しさが込み上げてくる
乳房全体にアンギルダンの涎が塗りたくられ、ノーマは胸で息をする
視線を下に向けてみればそこには牡の侵略を受け、支配の証で濡れ光る乳肉が震えていた
愛しい男の体液で濡れる自分の肉体を見て、ノーマはじゅんと女陰から愛液を漏らす
体から溢れた愛液を感じ取ったのか、アンギルダンは指を伸ばしてそれを確かめた
引き戻した自分の指に大量の淫液が絡みついてるのを見て彼はいやらしく笑う
「ぐっしょりと濡れておるな、そんなに感じてくれたのか…男冥利に尽きるぞ…」
「当たり前でしょう…だって私…アンギルダンさんのこと…大好きだから」
若干の照れをみせながらもノーマははっきりと告げた
アンギルダン自身も照れたように頭をかくとニッと笑いかけた
「それでは第二ラウンドとゆくぞ…ふふっ、たっぷりよがってもらおうかの」
ベッドのすぐ近くに置いてある袋からアンギルダンはあるものを取り出す
太く長い棒状の物体は男の肉根をかたどった張り型である
すでに男として不能であるアンギルダンの代わりにその棒は
ノーマの処女を奪い『女』としての悦びを教え込んだ元であった
張り型を見たノーマの息が少しだけ荒くなる
アンギルダンは無言でそれを下の唇へと寄せて彼女へと目配せをした
「さぁ、入れるぞ…恥ずかしがる必要なぞない…わしの前では全てをさらけ出してくれ」
「はい……アンギルダンさん……」
うなずくノーマを見届けアンギルダンは腕を動かすとズっと木棒を秘裂へと潜らせた

「うっ!!あああああああアアアアアァァァッーーーッ!!!」
かん高い叫びが二人の愛の巣の中に響き渡った
大きな叫び声もアンギルダンにとっては愛する彼女が漏らしたもの
それは美しい音色となって彼の耳の奥へ木霊する
グニュリッ!…クチュッ!……チュボッ!!……
老雄は黙々と張り型を女陰へと出入りさせていた、引き抜いてみれば愛液が掻き出され
押し込めて見れば同じように愛液が溢れだしていく
張り型をベットリと汚す体液はトロトロに溶けてイヤらしく糸を引いていた
彼女の下に敷いてあるシーツには水溜りのようにぐっしょりと広がり
ノーマが感じている快楽が尋常ならざるものであることを物語っている
指ですくって口に含んでみる、酸味の感じさせる液体はそれでいて
甘酸っぱいとろみに満ちていてノーマに快感を与えるひまにアンギルダンは
舌を這わせて淫花から零れおちた蜂蜜を啜り飲んだ
木棒の挿入を受けているノーマはやがてこらえ切れなくなったのか
思うさま自分の快感を言葉で表現し、体をくねらせて気持ちのいい場所へと
張り型を導く、そこにもはやノーマとしての人間の尊厳はなかった
理性をかなぐり捨て獣へと戻ってしまった一匹のメスがいるだけである
「はあんッ!いいのっ!!硬いおちんちんの棒が私の中で動いててっ!!
変になっちゃうっ!あっ!あっ!あんっ!ひィィィんッ!!」
「綺麗じゃ…ノーマ…お主は今、美の女神の化身のように美しい…」
そうだ、この可愛らしい少女と牝獣の一面を合わせ持つ彼女が彼は愛おしくてたまらない…
ノーマが絶頂への高みに昇り始めたことを察したアンギルダンは
一気にラストスパートへと畳みかける
出し入れを止め彼女の膣のもっとも感じる場所に木棒を停止する、それからブルブルと
高速に動かしバイブのように振動させた
ノーマの頭を沸騰させ、一瞬で絶頂へと押し上げる魔法の動きである
効果はほんの数秒で現れた、彼女の肉欲に染まった瞳は更なる悦びを与えられ
彼女の魂は遥か深く奈落へと落下していく…生暖かな闇がノーマを包み込む
「はァっ!……アぁっ!…がっ!!もう…わたし…壊れっ!……
んんんんっっ!!!あっ!!あっ!!あヒぃぃぃぃっっッーーー!!!」
ひと際強い刺激が肉体を襲いノーマは体を跳ね上がらす
ぶしゅっ!!と音を立てて女陰から洪水が起きたように秘蜜が吹き零れた
五体を投げ出しビクッビクッと膣をヒクつかせ虚ろな表情で宙を見るノーマ
どうやら既に気を失っているようである
張り型を引き抜くとドバッと愛液があふれ出てきた、ぱっくりと広げられた
膣内は今だに生き物のように収縮し快楽を求めて震えていた
木棒の処理を済ませ、アンギルダンは気を失ったノーマを
優しく抱きよせ腕の中に迎え入れる
彼女が絶頂を迎え果てる、たとえ自分は快感を得ることができなくとも
それだけでアンギルダンの心は至福に包まれ、胸が暖かくなった
(ただ…お主の悦ぶ顔を見れるだけでいい…それで十分わしは満足じゃ…)
目を閉じれば安らかな眠気に誘われてアンギルダンは眠りに落ちた

意識が目覚めたきっかけは下半身に感じた奇妙な生暖かい感触のせいである
ふとした違和感に目が覚めれば腕に抱いたノーマがいない
違和感の元へと目を向ければそこにはアンギルダンの陰茎を
銜えて奉仕する彼女の姿があった、一心不乱に舌を這わせ血を巡らせようとする
だが若かりし頃多くの女の膣を貫きよがらせた肉茎も
この年になるとまであってはどれほど刺激を与えられようが
オスとしての役割をこなすことは出来なくなっていた
「ノーマ…もうよい…わしのもんはもう使い物にはならんのじゃよ…」
聞こえているはずのアンギルダンの声を無視してノーマは口淫を続ける
力を無くしている状態のままでも十分大きい肉棒であった
ひとたび活力を取り戻せばそれは女達を虜にせずにはいられないだろう
しかしノーマの努力も虚しく男根は力なく垂れたまま快楽に
勃起することもなく、沈黙を保ったままである…
「無理じゃノーマ…離してくれんか、このままではお主が辛いじゃろう?」
それでも彼女はしゃぶることをやめない、見かねたアンギルダンが
力づくで陰茎から口を離させるとぽろぽろと涙を流し始めた
「ノ、ノーマッ!?なにも泣くほどではなかろう?
わしはお主が無理をしてまで気持ちよくなりたいとは思わんぞ…
それにどうして急にこんなことをした?理由を話してはくれんか…」
ノーマははらはらと涙をこぼしながらゆっくりと頷いた
「私は…悲しかったんです…私はあれほどあなたに気持ち良くしてもらって
快楽を貰っておきながら、私自身はアンギルダンさんに
ただの一度だって悦びを与えたことなどなかったから…それで…」
「あんなことをしたわけじゃな……ノーマよ、わしの喜びはお主と同じじゃよ
好きな女子が目の前で気持ち良さそうにしてくれているんじゃ
たとえ快楽を得ることは出来んでも心は嬉しい…それだけでは駄目なのか?…」
ノーマは暗く、顔を伏せた
「アンギルダンさん…私も、女です…好きな人の男の象徴を
自分の体へ受け入れて共に高みへと昇りつめたい…
そう思う私は浅ましくて汚らわしい女でしょうか?…」
心の中に無念さが溢れかえるアンギルダンであった
アンギルダンとて枯れてしまったとはいえ男だ
愛しい女の膣を自分の肉棒で満たし愛を交わし合いたい
しかしそれは所詮は叶わぬ願いだ、想いを巡らすだけ無駄な…
そんなことをせずとも自分は快楽がなくても満たされる
なればそれでいいのではないか?肉の交わりはなくとも心さえ繋がっていれば…
逆に心の交じり合うことのないセックスなど不毛な肉の擦り合い以外の何物でもない
アンギルダンはそっとノーマの頬の涙を拭いとる、二人の視線が交差する
「ノーマ…今日はアミラルにでもいかんか?いろんな物を買って美味いもんを食って
そうすれば少しぐらいは気晴らしにでもなるじゃろうて…」
アミラルとは今自分達の住んでいる家から一番近い所にある都市である
うつむいたノーマの頭を撫でて彼女が首を立てに振るまで辛抱強くアンギルダンは待った

「ふぅ~、たらふく食ったのう、もう満腹じゃ」
「はい、お魚の料理…とても美味しかったです」
昼も過ぎたころアンギルダンとノーマの二人はアミラルの町中を歩いていた
ちょうど昼ご飯を済ませてきたばかりである
海に近い場所にある都市だけあって海産物の料理は舌を巻くほどに美味い
腹もふくれてノーマも少しは気が紛れたのだろう
それから二人は食糧など買い歩いたりアミラルの街並みを眺めて時を過ごした
日も傾きかけたころ、海王の像の前に座りながら一息を付ける
「そろそろ帰るとするかの?」
「そうですね、日も沈みかけてきましたし……あのアンギルダンさん…」
「なんじゃ?」
「あの…ありがとうございます…私の勝手な好意の押し付けで困らせてしまったのに…」
「気にするでない、今日は楽しかったしの、結果的に来てよかったと思っとる
それに好意の押し付けなどとは思わん、わしは…嬉しかったぞ」
「アンギルダンさん……」
彼女の頬が赤く染まったのは夕焼けのせいか果たしてそれとも…
ノーマが恥ずかしげに立ちあがるとアンギルダンへと手を伸ばした
その手を確かに捕まえてアンギルダンも彼女の隣に立つ
そのまま温もりで暖かい手を繋いだまま帰ろうとする二人に声が掛けられた
「もしもし……そこのロリコンのお爺さんと枯れ専の娘さん…」
二人が振り返るとそこにはいつのまにかやら怪しげな老婆が座っていた
老婆の座っている床布には幾つもの品々が飾られている、露天商なのだろうか?
「だ・れ・が・ロリコンじゃ!初対面の人間に対して随分と失礼なばあさんじゃな」
「枯れ専なのは否定できません…ですが確かに失礼な方ですね…」
「まぁまぁそう怒らずに見ていってくだされ、私が世界を周り集めた二つとない宝ですぞ
きっとお二方の心にかなう品が必ず見つかるはずでしょう…」
老婆に言われて視線を品に移してみればどれもこれも胡散臭いものばかりである
ビンに詰められた胎児だの異臭漂う匣に金色の髑髏、真っ黒な聖母像…
どうみても二つとない宝というよりは不幸をもたらす呪いのアイテムに違いない…
(胡散臭いことこのうえないです……
家のお財布を預かる者として悪徳商法に引っかかるわけにはいきません……)
適当に相手をして早く帰ろう、そう思ったノーマだったがとある商品に目が止まった
純銀のリングに小さな紅い宝石をあしらった二つの指輪である
「お婆さん…その指輪はなんですか?」
「おお、娘さんお目が高いですのぅ、それは遥か昔に運命神ファナティックが作り上げたと
いわれている願いを叶えることのできる指輪ですわ…」
「願いを叶えるじゃと?」
アンギルダンの言葉に老婆は静かに頷いた

「この指輪、聖邪の区別なく持つものの願いを聞き入れ叶えることができる指輪なのですよ
これで幸福になった者もいれば不幸な一生を送った者もいる…
なにしろこの指輪は本人すら知らぬ無意識の願いさえ叶えてしまうのじゃ
しかし持つものがささやかなる幸福を真に願う者ならば、指輪も悲劇を生む事はないでしょう」
馬鹿馬鹿しいと思ったアンギルダンだったがノーマは真剣に悩んでいるようだった
「ノーマ、まさか買うつもりなのか…」
「いえ、今はまだ……でもささやかなる幸福を願うことを…私は…」
数分悩んだすえ、それ買いますとだけノーマは言った
「はいはい、二つセットで大特価3000ギアですよ…」
「むぅ…安物じゃし仕方あるまい」
「ごめんなさい…アンギルダンさん…」
「いや、いいんじゃ、まぁ二人お揃いの物を持つのもいいことじゃろう」
譲り渡された指輪の片方をアンギルダンに渡すとノーマは自分の薬指に嵌めた

家へと帰りながらアンギルダンは指輪を何度も見直していた
「本当にこの指輪、効き目があるのかのう?願いを叶えてくれるだの
大層なご利益があるわりには随分と安い品物じゃったしなぁ」
「わかりません、でもたとえ眉唾もので効果がなくてもペアリングっていい物ですよ
それに指輪からはなんの闇の気も感じられませんし」
「まぁそうじゃの、ふふッ、まるで結婚指輪みたいじゃな」
二人の指にはまる二つの指輪、あの老婆に薄気味悪さを感じてはいたが
どうか願いが叶いますようにと思う二人であった



奇妙な老婆に出会ってから何週間か過ぎたころ
あの時買った願いをかなえるという純銀のリングは
今だアンギルダンもノーマの願いも叶えてはいない、しかし二人の指に光るリングは
夫婦の証のような気がしてノーマなどは時々見つめては嬉しそうに微笑むのだった
初めはこの指輪にも不安を感じることがあったアンギルダンだったが
今では買ってよかったような気もする

目覚めのいい朝を迎えたアンギルダンはなにやら美味そうな匂いに惹かれて起きた
「ふぅ~、いい匂いがするの、今日の朝食はなにかな?」
「あ、おはようございます!ふふ、トーストに卵焼きみたいな
軽いものですよ、そんなにいい匂いがしました?」
「ふっ、お主の作ってくれたものならなんでも美味く思えるわい」
アンギルダンのキザなセリフに笑って見せるノーマ
二人で席に着くと朝食を始める、冒険者であった頃のようにスリルや高揚感
勝利の喜びを感じる生活ではなかったが、穏やかで心安らかな暮しであった
このまま死ぬまでノーマと共にいるのも悪くないと思う
そんなささやかな幸せを感じる日々だった

しかしイークレムンにノーマと恋仲であることを言うことは出来なかった…
ただでさえノーマとイークレムンは昔から交流のある親しい友人なのである
今でも戦友として彼女と過ごしているのは伝えてあるが
五十も歳の離れた娘と恋愛関係にあるとは口が裂けても言えない…
言ったらあの優しげな眼でなんといわれるか想像するのも恐ろしい…
「あの、どうしたんですか?アンギルダンさん…顔色が良くないようですが
焼き加減が悪かったとか…お口に合いませんでしたか?」
トーストを口にはさみながら青ざめるアンギルダンを心配したのか
ノーマが顔を覗き込んでくる
「い、いや…違うんじゃよ、お主の焼いたパンはまったくもって美味い!
特に焼き加減が絶妙でカリカリとした食感にバターの匂いが
まったくもって美しいハーモニーを奏でておる!うむ!絶品じゃっ!」
「そ、そうですか…なにを焦ってらっしゃるのかよくわかりませんが…
美味しかったようなら良かったです、あ、今度手作りのジャムにも挑戦しますね」
「ああ…楽しみに待っておるよ…」

人で溢れたアミラルの町をアンギルダンは奔走する
食料の備蓄が減ってきたので二人で買いに行こうとノーマが言うのを断り一人で来たからだ
米や野菜に肉などを買い求め、疲れてベンチに座った時は1時を回っていた
(ふぅ~、随分と時間がかかっちまったわい、二人でやっていた買い物が
一人になるだけでこんなに大変になるとはのう…ノーマにはその方が効率がいいと
大口を叩いたというのに情けない…どれ…あとはパンだけか…)
よっこいしょと重い腰を上げて立ちあがりアンギルダンはパン屋へと歩いた

店の中にはちょうどパン屋の店員であるフェルムがいる
これまで何度もノーマと共にこの店に買いに来ており彼女とは顔見知りだ
「あら、アンギルダンさんッ、いらっしゃいっ、今日はノーマさんと一緒じゃないんですか?」
「ああ、ノーマには家で留守番をしてもらっててな、今日はわし一人で買い物じゃよ」
「お一人でですか…それじゃ大変ですね、まぁゆっくり見てってください」
メモに書かれてある通りの物をアンギルダンは物色していく
棚に並べられているパンはどれも美味そうで食欲をそそる
しかし必要最低限の金しか持ってこなかった為、余分なパンを買うことは出来そうにない…
(残念じゃな、こんなに美味そうだというのに、もう少し金を持ってくるべきじゃった)
パンを選んでいる時、ふといつのまにか店員娘であるフェルムを視界が捉えていた
もとはロストールの酒場の看板娘だった彼女はひょんなことから
ここのパン屋の若旦那に見初められ、最初は嫌々ながらだったものの
交際を重ねついには結婚を経て、アミラルにまで嫁いでくることとなった

去年、待望の男の子を産んだという話も聞いている、確かにフェルムの纏う雰囲気は
年が近いにも関わらずノーマよりもずっと大人で以前あった年相応の子供っぽさはなりを潜めている
母親となった者だけが持つ母性が内側から滲み出ていた、きっと今幸せでいっぱいなのだろう…
子宝に恵まれ、まだ若い夫と愛を育んでいる、少し羨ましさを覚えた
よく見ればフェルムはとても綺麗な女である、可愛らしさと大人の女の美しさの狭間を
行き来している容姿は、男なら淡い恋情を、女なら羨望を抱かずにはいられないだろう
アンギルダンの胸に熱く黒い塊が込み上げているのを指に嵌められた指輪は敏感に感じ取っていた
メモ通りのパンを集めアンギルダンは会計を済ませる
「はい、全部合わせて1200ギアになります」
「むぅ、ちょっとまっててくれ」
懐の財布からちょうどぴったりの金を集めるとアンギルダンはそれを差し出した
代金を受け取ろうとしたフェルムだったが二人の手が重なった途端ビリっと
電流のようなものが体中を走り、胸を貫く…驚いた拍子にお金を受けそびれてしまい
同じように驚いたアンギルダンが床へと硬貨をばら撒いてしまった
「あっ!す、すまぬッ!!」
「い、いえ…私の方こそ…不注意でした…」
あわてて床にかがんで拾い集めたお金をアンギルダンはフェルムではなく台へと置いた
「それでは…すまなかった…フェルム殿…」
「あ、待って…アンギルダンさん」
逃げるようにしてその場から立ち去るアンギルダン…
(わ、わしの身体は…いったい…何が起こったんじゃ…)
いったいどうしたというのだろう、アンギルダンの股の下にぶら下がっている漢の象徴は
フェルムと指が触れあった瞬間、火が付いたように熱く屹立し始めたのだった
長い月日の間、なんの反応もしなかった肉槍に血が通い出し、鼓動を刻み始める
アンギルダンは焦っていた、今こうして町を歩いている時も男根は収まらず
今すぐにでも自らを受け入れる肉の鞘を探し求めて猛り狂っていた
(速く…速く家に帰らねば…そうだ…これは悪いことなどではない…
ようやく、ノーマを本当の意味で男として可愛がることができる…子供だって作れるじゃろう…)
だがアンギルダンの脳裏に浮かぶのは毎夜飽きるほど見たノーマの裸ではなく
つい今しがた会ったフェルムの裸体だった…想像の中でフェルムは厭らしく尻を振り自分を誘っている
それを振り払うかのようにアンギルダンは足を速め家へと帰ろうとした…