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おぬしをわざわざ呼び出したのはほかでもない。
そうじゃ、近々わしと、そのう・・・、結婚することになっとる
水の巫女についてのことじゃ。
まあ、いわゆるできちゃったなんとかいうやつになるんじゃがの、
ちと問題があることが最近わかっての・・・。

その問題はこのまま、わしの腹の中におさめたまま、と心に決めたのじゃが、
それも正直しんどくてのう・・・。
無限のソウルと見込んでのことじゃ、たのむ!
老い先短いわしの秘密を・・・、おぬし、引き受けてはくれぬか?
なに、腹の子の父になってくれというのではない。
このちとまずい秘密を、おぬしだけに知っておいて欲しいのじゃ。

あれはわしがまだ、冒険者として諸国をへめぐっておった頃のことじゃ。
アキュリュースの臨時傭兵募集というのがあっての、なかなか報酬が良かったのもあって、
しばらく引き受けることにしたんじゃ。
神殿周りの警護にあたっておったわしは、神殿の奥庭で水も滴るような
いいおなごに出会うての。
わしはすぐさま押し倒してものにしたんじゃ。
次の日も同じ場所におったんで、次の日もいただいた。
そうやってしばらくの間、逢瀬を楽しんだんじゃが、
急に決まった仕事のおかげで、そのおなごに何も知らせずに
わしはアキュリュースを去らねばならなくなった。

それ以後、そのおなごの名も知らぬまま、縁なく会えずじまいであった。
そのこと自体、ぬしとアキュリュースを訪れるまですっかり失念しておった。
無性にそのおなごのことが思い出されて、矢も盾もたまらず、
そのおなごと出会うた神殿の奥庭にしのんでいったのじゃ。
するとまさにそのおなごに面差しのよう似た娘がおるではないか。
わしはまたもやすぐさま押し倒してものにしたんじゃ。
ぬしが、ここを拠点として仕事をしておったので、此度は長い付き合いと
なった。
そのうちに、その娘の母御の話が出ての。
まあ、あのおなごの娘であろうというのはおおよそ見当はついておったがな。
問題はその次の話じゃった。

母御はその娘が幼き頃に亡くなったそうなのじゃが、父の形見として
貝細工の耳飾りをその娘に与えたというのじゃ。
よく見ればそれは、わしが短い逢瀬の合間に、かのおなごに贈ったものじゃった。
娘の歳をきいてみると、計算も合う・・・。
呆然とするわしに、娘はにこりと笑んで子が出来たとゆうたのじゃ。

まあ、そういうことじゃ・・・。

あと、どれだけの命か分からぬが、過ちの責任はとらねばならぬ。
わしに万一のことがあれば、あとのことは頼む。
そうか、頼まれてくれるか。
ん?どうした?
何をそんなに急いで・・・、どこへ行くんじゃ?
おーい。
行ってしもた・・・。

奇跡の巻き返しをはかるため、水の巫女のもとへと向かった無限の魂が
思いを遂げることが出来たかどうかは、また別のお話。