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常春を思わせる陽気と、港で働く男達の熱気を適度に保つ、心地よい潮風。
ここはエルズ。
天地千年を見通す風の巫女、エアが治める、四方を大海原に囲まれた港街である。
そんな穏やかな気候の中、無限のソウルを持つもの───シルヴィは、病の床に臥せっていた。
なんのことはない、単なる風邪である。
宿の一室のドアが小さく開く音がして、シルヴィがまだ駆け出しの頃から共に旅を続けているコーンスの少年が、コップ1杯の水と乳鉢を持ってそっと入ってきた。

「あ、起きてたんだ。だいじょうぶ?シルヴィ。薬、持ってきたよ」
「う、うん……迷惑かけてごめんね、ナッジ」

シルヴィは弱々しく微笑む。そんな健気な彼女に、ナッジは胸に熱いものを感じた。
一緒に旅をするようになって、もう、かなりの月日が経つ。その間に、色々な事があった。
親友の仇も討つ事が出来たし(結局見逃したけど)、力の意味もなんとなく分かってきた。
それも全て、シルヴィがずっとそばに居てくれたからこそ。
ナッジの心の中では、仲間以上の想いが少しずつ、だが確実に育っていた。

「なんで船から落っこちたりしたのさ?いくら気候がいいからって、風邪ひくの当たり前だよ。」
そんな気持ちを払拭するように、ナッジは平静とした表情を装ってシルヴィの枕元に腰掛け、乳鉢の中の粉末をかき混ぜつつ尋ねる。
「あは…ゴメン。飛んでいった帽子を取ろうとして…ドジっちゃった。あ、でも、平気だよ?ちゃんと明日は予定通り、エア様の所行くから。
 その為に来たんだし、きっと明日には熱もさがっ………ハックション!」
「ほら、ちゃんと寝てなくちゃダメだよ。予定は延ばせばいいんだから」
こういう少女なのだ。無論、飛んでいった帽子だって、見も知らぬ人のもの。
他人のために、簡単に自分を犠牲にする。その強さに、ナッジは憧れにも似た気持ちを抱いていた。

 

「でも…」
「いいから。……予定より、シルヴィの身体のほうが大事………だし………」
顔を赤らめながら言うナッジに、シルヴィも布団を口元まで上げながら小さく、ありがと、と呟いた。
その潤んだ瞳と、熱で紅潮した頬を横目で見ながら、ナッジの心拍数は否応無く上がっていく。

──ダメダメ。こんな時に、やましい気持ちを起こすなんて。
ふるふると首を振って自分の心に言い聞かせながら、ナッジは薬を取り分ける。
「あ、そうそう、この薬はね。僕たちコーンスに伝わる秘伝の薬なんだ。
 すっごく良く効くんだよ。僕も熱出したときには良くおじいちゃんに作ってもらって………」
照れ隠しのためか、どうでもいいことばかり口に出してしまう。そんな彼に、シルヴィは丁寧に相槌を打っている。
それでも何とか準備を終え、ナッジはシルヴィの上体を抱え起こした。
瞬間、ふわりとシルヴィの香りが漂い、同時に熱で艶めいた肌に触れた事も手伝って、ナッジの中心部には一瞬で血が集まってきた。

「わっ、ちょ、ちょっと作り方うろ覚えだったけど、効くはずだから!安心して!」
慌てて手を離し、ベッドの縁にしゃがみこむような形でなんとか誤魔化す。
「うん…ありがと、ナッジ」
シルヴィは微笑んで、こくりと秘伝の薬を嚥下した。
「あ、何だか元気になってきた気がする。身体が暖かいし、効きそう」
そう言いながら、シルヴィは再びベッドにもぐりこむ。そして、片手だけをそっとシーツの端から出して、ナッジの袖口を握った。
「ね、もしナッジが良かったら、少しここに居てくれないかなぁ。話してたほうが、楽みたい」
「え、あ、うん。その方が楽なんだね。僕で良かったら、ここにいるよ」
シルヴィに笑顔で応え、ナッジは深呼吸して、中央に集まった血を分散させるように努力した。
だが、上気した頬や潤んだ瞳、しっとりとした胸元が視界に入るたびに、またじわじわと大きくなってきてしまう。

 

──何やってるんだ、僕。熱で苦しんでいる仲間を見て、欲情してるなんて。
1時間ほど他愛ないおしゃべりを続けながら、だんだん自己嫌悪に陥ってきた頃、ナッジはシルヴィの様子が少しおかしい事に気付いた。
先程よりも息が荒い。顔もほてっている気がする。うっすらと汗ばんだ身体は、熱のはけ口を求め、呼吸に合わせて胸元を上下させているようだ。

「シルヴィ、大丈夫?苦しそう…だけど」
「あ、うん……何か、ちょっと…おかしい、かな」
シルヴィが申し訳なさそうに小声で言った。ナッジはさっと青ざめる。
反射的に右の掌をシルヴィの額に当てると、そこは尋常ではない程熱を持っていた。
「ご、ごめん……!僕の薬のせいで………!!」
自分の作った薬で、シルヴィの容態を悪化させてしまった。それに気付いて、一瞬にしてやましい気持ちどころでは無くなる。
「あの、さっきの薬って、解熱剤だよね?」
確認するように問うシルヴィに、申し訳なさでいっぱいになる。どう見ても、下がるどころか、明らかにシルヴィの熱は上昇しているのだ。
「ほんとにごめん、僕……僕の責任だ……。
 あの、ちゃんと治るまで、僕 つきっきりで看病するから。ごめん、シルヴィ………!」
罪悪感と情けなさで、泣きそうになる。せめて、夜も寝ずに看病しなくては。
ナッジは、力無く右手をシルヴィの額から下ろそうとした。だがその手は、熱くなったシルヴィ自身の手で繋ぎ止められる。


「いいよ……わざとじゃないって、わかってるから………。それより………」
熱っぽい声で囁かれ、ナッジの思考回路は一旦停止した。動きを止めたナッジの手を、シルヴィの下がぺろりと舐める。

くちゅ…… ぷちゅ………

いやらしい音を立てて、シルヴィはナッジの指先を1本1本舐めあげる。
「シ、シル……ヴィ………?」
しばらく呆然とされるがままになっていたナッジだったが、なんとかそれだけ絞り出すように口に出すと、ハッとしたようにシルヴィはナッジの右手を離した。

「ナッジ………ご、ごめん。私……やっぱり少し、おかしいみたい。
 悪いんだけど、あの、ひとりにしてくれるかな………。」
熱に浮かされたような表情で言うシルヴィ。だが、ナッジとしては、ここで放っておくわけにもいかない。
「どうして?僕のせいだよ。僕に看病………」
「お願い!ひとりにして………っ……」
ナッジの言葉を遮って、シルヴィは懇願する。
それを聞いて、ナッジは一瞬ためらいを見せたが、それ以上何も言う事が出来ず、小さく頷いて、部屋を後にするしか無かった。


「はぁ……。どうしてだろう……。シルヴィに、イイとこ見せたかったのに………。」
シルヴィの部屋を追い出されたナッジは、しかし自分の部屋に戻る気も起きず、ずるずるとシルヴィの部屋の扉の前に座り込んだ。
こうなったら、もしシルヴィが自分を呼んだ時、すぐに駆けつけられるよう、ここで一晩過ごしてやる。
そう、男らしいのか男らしくないのか分からない決心を胸に抱き、ナッジは額を膝にあてて息を吐いた。

──シルヴィ、苦しいのかな………。
そう考えると、じんわり涙が浮かんでくる。しかし、泣くわけにはいかない。辛いのは、シルヴィなのだから。
激しい自己嫌悪に苛まれつつ、ナッジは顔を上げ、シルヴィの部屋の扉に寄りかかった。

……んっ、……ぁん………イヤ………

「!!?」
僅かに聞こえてきた声に、ナッジは慌てて身を起こす。
混乱した頭で少し考え、早鐘を打つような胸を落ち着かせながら、もう一度扉に耳を寄せる。
「はぁ……はぁ……あんっ………」
今度はしっかり聞こえた。紛れもなくシルヴィの声だ。しかも、普通の声ではない。
──シルヴィ、苦しんでる………!?
あんなに声を挙げるほど、悪化させてしまったという罪悪感で、いてもたってもいられなくなり、ナッジは立ち上がり、ドアノブに手をかけた。
──でも、もし、眠っていた場合は?ただ、夢を見ているだけかもしれない。起こしてしまったら、かわいそうかもしれない。
そう思い直し、シルヴィに気が付かれないようにそっと、僅かな隙間を開けて、部屋の中を覗く。

「…………!」
シルヴィは、眠っていなかった。
だが、自らのしている行為に夢中で、ナッジがドアを開けた事に気付いていないだけだ。


「やっ、あん、ダメっ………どうして………んっ、こんな………」
シルヴィは、小さく声を漏らしながら、右手で自らの秘所をまさぐっていた。
掛けていたシーツはほとんど床に落ち、身体を隠す洋服も、胸元を大きくはだけ、その役目をほとんど果たしてはいない。
シルヴィは、無意識のように左手を胸元に移動させ、身体の線の割りに大きな胸を、荒々しく揉みしだく。
ナッジは、その昔、祖父が薬の作り方を教えてくれた時の事を思い出していた。

(──ナッジ、良くお聞き。このお薬は、確かに良く効くけれども、分量を間違ってはいけないよ。副作用があるからね)
(──ふくさよーって、どんなの?おじいちゃん)
(──ううん、簡単に言うと、元気になりすぎてしまうんだよ。お前には少し早いかのう)

当時のナッジは、元気になりすぎる事の何がいけないのか理解できなかった。
よって、その副作用に関する認識も、曖昧なものだった。
だが、今やナッジは、すっかりその事を理解した。つまり、こういう事だったのだ。

──媚薬……!!

そんなものをシルヴィに飲ませてしまったという罪悪感はあったが、今はそれより、目の前の光景から目が離せなかった。


「あっあっ、ダメぇ………」
シルヴィの嬌声と交じり合って、秘所から溢れ出す愛液が奏でる、ぐちゃぐちゃとした音。
そして、自らその細い指で、淫らな蜜壷を激しくかきまわすその姿に、ナッジの牡は完全に屹立していた。

「あんっ……!!」
左手が、シルヴィの乳首を捕えたようだ。
すでにそこは尖りきって、刺激を待つようにそそり立っていた。喘ぎ声が一際大きくなる。
同時に、秘所に伸びた右手も、すぐ下の無限の泉から粘液をすくっては、ぽっちりと顔を出した肉芽の頂上に塗りたくる。
十分にヌメリ切った肉芽を人差し指と親指の腹でつまみ、ぐりぐりと弄り回す。

シルヴィの身体が、びくびくと大きく跳ねた。絶頂が近いようだ。
その顔は上気し、荒い息遣いは止むことが無い。
左手で乳首を押しつぶすようにもてあそび、右手の人差し指で狂ったようにハイピッチで肉芽を叩くようになぶる。

「あぁ…………っ!!」

ナッジの目の前で、シルヴィは電流が流れたように背中を弓なりにそらし、秘所から愛液を溢れさせながら果てた。


はぁ、はぁ………

荒い息をつきながら、シルヴィはベッドに崩れ落ちる。
ナッジは、自身を完全に直立させながらも、瞬間、迷った。

──このまま、何も見なかったことにしたほうがいいのか?

そうすれば、そう、ナッジが黙っていれば、今までの関係が続けられるだろう。
シルヴィは、決して自分の弱さを人に見せようとしない。
こんな痴態が見られていたと知ったら、きっとナッジの前から永遠に姿を消してしまう。
そんな、予感がした。
ナッジの中心で張り詰めたそれは、彼を鼓舞するかのように、盛んに強度を増している。
それでも。

──自分の部屋に戻ろう。僕は………何も見なかった。

シルヴィを失いたくは無かった。ナッジはシルヴィに気付かれないよう、そっとドアを閉めようとした。
その時、涙声で発したシルヴィの声が、ナッジの耳に届いた。

「これだけじゃ………おさまんないよぉ………
 助けて、ナッジ………!」

理性が飛んだ。
もちろん、シルヴィは、そこに居るナッジに向けて言ったわけでは無い。ナッジもそれは気付いていた。
だが、ナッジの身体は意思に反して、シルヴィの部屋に足を踏み入れていた。

 


「……シルヴィ」
「!!!」
ナッジは、声がひっくり返らないよう注意しながら、絞り出すように、まだ惚けている彼女の名を呼ぶ。
シルヴィは、文字通り飛び上がった。火照った顔が、一瞬にして青ざめる。

「……ナッ………ジ」
数秒の間、シルヴィは信じられないというように、ただ呆然と侵入者に顔を向けていた。
そんなシルヴィから目を逸らす事無く、ナッジは後ろ手にドアを閉める。
カチャ、と錠の閉まる音で、シルヴィは突然我に返り、はっとしたように両手で自らの肩を抱く。
「あ、あの、……たし、……わたし………」
言葉にならない声を小さく発しながら、慌てて乱れた衣服を整え、シーツを直そうとするが、あまりの恥ずかしさで指先が震え、いつまで経ってもうまくいかない。
顔色はみるみる真っ赤に染まってゆき、大きな瞳には涙が溢れる。
ナッジは、そんな彼女にゆっくりと近づいていった。

「やだぁ……来ないで!…見ないでぇ………!」
泣き声の入り混じった声で小さく叫ぶと、シルヴィは手元にあった枕を力任せにナッジに向かって投げつけた。
ぼすっ、と乾いた音がして、羽毛が数枚、風に舞う。
ナッジは一瞬ためらいを見せたが、唇を噛みしめるとまた歩き出し、震えて身体を縮こめるシルヴィにそっと近づくと、目の前に座り込んだ。


「シルヴィ、泣かないで……。君は、何も悪いことはしてない」
そう言って、ゆっくりとシルヴィの頬に左手を寄せた。
触れる寸前、シルヴィはびくっと身体を震わせたが、ナッジが親指で優しく頬をなでると、大粒の涙がぽろりとこぼれた。
「私のからだ………っ…、おかしくなっちゃった…の………」
それだけ言うと、シルヴィは顔を隠すように、ナッジの胸に額を押し付けた。嗚咽するたびに、シルヴィの小さな背中が震える。
シルヴィが少しでも動くたび、形の良い胸がナッジの下腹部のあたりに触れて、彼の思考能力を泡立たせる。
ナッジはもう、自らの中にありありと浮かぶ男としての本能に、逆らう事は出来なかった。

「ごめん、シルヴィ!!」
そう口にすると同時に、ナッジは柔らかなベッドの上に、シルヴィを押し倒した。
驚きで声も出ないシルヴィの両手を、左手一本で押さえ付け、覆い被さる。
無我夢中でシルヴィの白い首筋に顔を近づけ、鎖骨の辺りから耳の後ろまで一気に舐め上げた。
「ひゃぁ………っ……」
羞恥心により一旦は冷めた身体は、薬の効果か、それだけで先程までの熱を反射的に呼び戻す。
それに気付いたナッジは、片手で器用にシルヴィのはだけた衣服を脱がしつつ、そのまま耳や首筋を一心不乱に責め立てていった。
耳に優しく息を吹きかけ、舌で蹂躙する。鎖骨のくぼみを円を描くように舐めていたと思うと、不意打ちで首筋に軽く歯を立ててみたりもした。
そんな1つ1つの行為に従順に反応する、熱を帯びた過敏すぎる身体。
静かな部屋に、ふたりの吐息と、ぴちゃぴちゃという淫らな音だけが響いている。


ナッジはそっと、押さえていた両手を離した。
少し身体を持ち上げて、愛しい少女を見下ろす。
生まれたままの姿のシルヴィの身体はピンク色に上気し、うっすらと汗をにじませていた。
鎖骨から首筋にかけては、ナッジの唾液であやしく濡れ光り、淫猥さを一層強調させているようだ。
瞳を閉じて声を殺し、だが堪え切れずに熱い息を吐く少女を見つめながら、ナッジは空いた左手で滑らかな髪をなでる。

しばらくその感触を楽しんだ後、ナッジはゆっくりと、震える乳房へ手を伸ばした。
途端に、弛緩していたシルヴィの身体に緊張が走る。
「シルヴィ………だいじょうぶだから」
安心させるように耳元で囁き、その柔らかなふくらみを左手で包み込む。
それは、ナッジが想像していたものよりもずっと暖かく、柔らかく、手に吸い付いてくるかのようにしっとりとしていた。
その先端はすっかり立ち上がっており、ナッジが指先でコリコリと触れるたびに、痺れるような快感を生み出す。
ナッジはシルヴィの首筋に点々と赤い跡を残しながら、だんだんと舌先を胸元に移動していった。
その、ぴくぴくと切なげに震える乳首の先端を、しばし指先で弄んだ後、ナッジはおもむろに、それを口に含む。
びく、と大きくシルヴィの身体が跳ねる。
「や……ダメ、ナッジ………」

シルヴィの懇願を無視して、ナッジは勢い良く、口に含んだままの乳首を舌先で勢い良く弄り回した。
舌の全面を使って大きく撫で回すように舐め、また、吸いながら舌先で先端に円を描くように舐めまくる。
「ふゃぁぁん………!!」
薬によって敏感になっている性感帯にいきなり激しく刺激を与えられ、シルヴィの身体はびくびくと波打つ。
同時に、開いている方の乳首も、指先でクリクリとしごかれ、電流のような快感に、彼女の頭の中は真っ白になっていった。
「あ、あ、あっん………!」
シルヴィの嬌声を間近に聞きながら、ナッジも、自身がそろそろ我慢の限界に近づいて来ていることを自覚する。
次の段階へ進もうと、秘所に向かって手を伸ばした。

 

ここから先は、ナッジにとっては完全に未知の領域であった。
眠れない夜、シルヴィのそこを貫く妄想をして自分を慰めた事はあっても、実際に体験するのは、いや、見る事さえ初めてだ。
湧き上がる興奮を抑えきれず、ナッジは急ぎ手を進め、太股の付け根に触れる。

──濡れてる……!

そこは、先程の自慰で溢れていた以上に、蜜壷で収まりきらない愛液で、ヌルヌルといやらしくぬめっていた。
──こんなに濡れるんだ……。これなら………。
これから起こる事への期待に、ナッジの胸は高鳴る。
シルヴィを驚かさないようにそうっと手を進めてゆき、秘所の入り口まで指を伸ばす。
入り口を、愛液をぬりたくるように撫でると、シルヴィの身体が羞恥に揺れた。
声を出さぬよう、両の拳を口に当てているのに気付き、たまらなく愛しくなる。

更に指を進めようとしたところで、だが、そこで突然、シルヴィの手がナッジを制した。
「ナッジ……もういいの……。もう、やめて………」
予想外の出来事に、ナッジは一瞬あっけにとられ、まじまじとシルヴィを見つめた。
──どうして。こんなになってるのに。ここでやめたら、シルヴィだって辛いでしょ?
自分勝手な考えが、頭の中をぐるぐると回るが、うまく言葉にする事ができない。
少しの間の後、シルヴィが震える声で、絞り出すように言った。
「おねがい……もう、これ以上、みじめにしない……で……」


気付けば、シルヴィは両手で顔を覆っている。どうやら、泣いているようだ。
「どうしたの、シルヴィ。嫌だった?痛かった?」
うろたえるナッジの問いに、シルヴィは首を振って答える。
「だったら、どうして。シルヴィが悪いんじゃないんだよ?僕の薬のせいで、こうなったんだ。だから………」
「だから?責任取って、えっちしてくれるの?」
涙を浮かべた大きな瞳が、ナッジを正面から見据える。凛としたその表情に、ナッジは息を飲んだ。
「私、そんなのイヤ。自分の責任だから、…だから……抱くだなんて、そんなの……いやだよぉ………。」
最後のほうは、涙でかすれて、ほとんど声にならなかった。

「シルヴィ………」
──傷つけてしまった。自分が、ちゃんと言葉にしなかったから。
ナッジはゆっくり上方に移動すると、手の甲で瞳を覆い、息を殺して泣いているシルヴィを見つめた。
「ごめん……。ちゃんと…言ってなかったよね。」
そっと、髪を撫でる。
「そのままでいいから、聞いて欲しい。
 僕は、君が好きだよ。ずっとずっと、ずっと好きだった。
 だから、抱きたい。シルヴィの、全てが欲しい。
 ………ダメ……かな……?」


しばしの沈黙。
シルヴィは、うさぎのように赤くなった瞳を向けた。
頬が、かすかに朱に染まっている。涙のせいでは無い。
ナッジは、自分の角が当たらないよう首を傾げながら、そっと顔を近づける。シルヴィが瞳を閉じた。

一瞬の間の後、どちらからともなく、ふたりの唇は静かに重なった。
それと同時に、ナッジの右手の中指がとろりとした愛液をすくい、シルヴィの秘所に進入を開始する。
シルヴィはびくんと身体を震わせたが、溢れる愛液と薬の効果で、痛みより快感が勝っているようだ。
中指の腹にあたる内部がひくつき、ナッジの指を不規則に締め上げる。
ナッジは更に口付けを深くしつつ、親指でシルヴィの陰核にさわさわと触れた。
「はぁっ………」
シルヴィは堪えきれずに顔を離し、熱い息をついた。
そんなひとつひとつの動作が扇情的で、ナッジの牡はこれ以上ない程張り詰めてゆく。
ナッジは、おもむろに人差し指も、溢れる泉へと滑り込ませた。

じゅぷ………

いやらしい音が響き、シルヴィの秘所は何なく2本の指を飲み込んでゆく。
ゆっくりと出し入れしながら、親指で尖った肉芽をぐりぐりと撫で回した。
「ひゃ……あぁぁんっ!!」
声を我慢する暇もなく、シルヴィは高く嬌声をあげる。
「シルヴィ、かわいい」
ナッジがにこりと笑いながら、左手で乳首をつまみあげた。シルヴィの身体がまた跳ねる。
「はっ、や、ナッジ、ずるい」
快感にとぎれとぎれになりつつ、シルヴィは懇願するように言った。
「私ばっかり脱いでて、ずるい」
そう言うが早いか、シルヴィはナッジのローブに両手をかけ、不器用ながらもするするとその衣を解いていった。

 

 

竜殺しという通り名にはとても似合わない細い指先が、ナッジの下半身を覆うローブの一点に触れる。
「………あっ」
そこがこれ以上ないほど隆起している事に気付き、シルヴィは頬を染めた。
熱いそこに触れながら、ちらりと瞳を上げて目の前の少年を見ると、彼は恥ずかしそうに目をそらす。
その表情に悪戯心を刺激されたシルヴィは、ローブの上からそのそそり立つ牡を撫で始めた。

始めはやわやわと右手で触れているだけであったが、だんだんと左手もそれに加勢し、両手で包み込むようにして撫で上げる。
その慣れない不規則な動きが更に興奮を呼び起こし、ナッジの息は荒くなる。
左手で根元を押さえ、右手で上下に激しくしごく。
その後ろにある袋を揉み解しながら、先端部分を優しくひっかく。

「あ……シルヴィっ」
裏筋の部分を親指の腹でこすられ、ナッジは無意識に声をあげた。
一瞬の後にそれに気付き、あわてて口を手で抑える。シルヴィは満足気に微笑んだ。
「ナッジ、ローブの先が濡れてきてるよ?」
その言葉を証明するかのように、猛りきった先端が触れている部分は、薄緑から深緑に変化していた。
「…~~仕方ないじゃないかっ」
唇を尖らせるナッジを見て、シルヴィはよしよしと彼の髪を撫でた。
そして、ナッジの下半身を覆っていた残りのローブを全て取り去る。

 

外はすっかり暗くなり、空には静かな光を放つ星々が浮かんでいた。
カーテンのすきまから注ぐ月光のみを灯りにして、薄闇の中でふたりは生まれたままの姿になる。

再びくちづけを交わしながら、ナッジはシルヴィをそっと寝台に横たえた。
そのまま舌を、首筋から乳首へと移動させていく。
シルヴィの身体がびくりとはね、我慢できないと言うかのようにふとももをすり合わせた。

ナッジは少女の両足をそっと開かせると、更なる刺激を求めて濡れ光るそこに、自らの欲望の証をあてがう。
溢れる愛液によって先端がすべり、いまやはっきりとその姿を現した少女の肉芽とこすれた。
途端に少女から甘い嬌声があがる。
「これが気持ちイイの?」
意地悪くそう問いかけながら、ナッジはぐりぐりと互いの性感帯を擦り付けあった。
張り詰めた大きな陰柱によって、小さな陰核は思うさまぐにぐにと形を変える。
「あっ、あっ、あっ」
快感の集中する陰核に強く与えられる刺激に、シルヴィは声を抑える事が出来ない。
シルヴィの肉芽はヌルヌルとした愛液を纏ってそそり立ち、ナッジの亀頭をまるで舌でチロチロと舐めさするかのような刺激を与える。
もう、限界だった。

「入れて………いい?」
ナッジの問いに、シルヴィは紅をさしたような顔でこくりと頷く。
それが合図となり、ナッジは少女のふとももをしっかりと押さえながら、狙い定めて身体を進めた。


「い、痛ぁ……っ!」
シルヴィが悲鳴を上げた。
いくら冒険者として痛みに慣れているといっても、これは全く違う種類の痛みであった。
身体が無理矢理押し広げられるような痛み。シルヴィはシーツを掴む。
「シルヴィ………」
「だ、大丈夫。んっ、でも、少しだけ、このままで………」
心配そうに見下ろす少年に、シルヴィは気丈にも笑顔を作ってみせた。
人間と比べて背の高いコーンスは、その男性器も比例して大きめである。
小柄な少女は、巨大な侵入者を何とか受け入れようと小刻みに息をついた。

ナッジはそっと上半身を下げ、シルヴィに顔を寄せる。
「つらかったら、やめてもいいよ。シルヴィが嫌がる事は、したくないんだ」
囁くように告げた。
シルヴィは涙目でナッジを見上げ、爪の先が白くなるほど強く掴んでいたシーツからそっと手を離す。
そのまま両手をナッジの背中に回し、ふるふると首を振った。
「やめないで………」
ナッジははっとして、腕の中の愛しい少女を見つめる。
カーテンが風に揺れ、流れる青白い光がシルヴィの身体を照らした。

「お願い、私を、ナッジで めちゃくちゃに、して………?」

震える声でそう告げられると、もう、止める事は出来なかった。
ナッジは少女に覆い被さるようにして、唇を、舌を、激しくむさぼる。
同時に、勢いよく腰を進めた。ナッジの顔の下で、シルヴィがかすかにうめく。
根元まで埋め込まれた陰柱を揉み込むように、シルヴィの内部が収縮を繰り返す。
身体の中心に直接与えられる快感に、ナッジは軽い絶頂感を迎えそうになるが、何とか堪えた。

 

シルヴィの身体から力が抜けるまで、ナッジはしばらくそのままで居た。
一刻も早く腰を動かしたい衝動に駆られるが、シルヴィの負担が少しでも減るまで、その身体を抱きしめて待つ。
荒く息をつく少女を見下ろしながら、これは夢ではないかという感覚が一瞬頭の中をよぎる。
だが、繋がった部分からじんじんと響いてくる快感は、確かに現実のものであった。

きつい内部の煽動によって呼び起こされた射精感を深呼吸でやり過ごし、落ち着いてきたシルヴィにそっと声をかける。
「動いても……いいかな?」
その言葉に恥ずかしそうに顔を赤らめ、少女は小さく頷いた。
汗で張り付いた前髪と、誘惑するように潤んだ瞳に、ナッジの心の枷は音を立てて弾けとんだ。

少女の頭の横に両手を着いて、思い切り腰を引く。
「ひゃぁ……っ!!」
一気に無くなった圧迫感に、シルヴィは息を飲む。
抜けそうな程に強く引いた次の瞬間、再び勢いよく最奥まで打ち付けた。
「ぁくっ…!!」
じゅぷりという淫らな音が響き、少女の泉から溢れた愛液がシーツを濡らす。
びちゃ、ぐちゃ、ずちゅっ……
ナッジの動きに合わせて、シルヴィの細い身体はびくびくと波打った。
始めはまだ痛みがあるのか、僅かに眉を寄せていたが、だんだんとその表情に快感の色が見えてくる。
「あ、あ、あっ、あっ、」
一度覚えた蜜の味を逃すまいと、シルヴィの膣内は貪欲にナッジの中心を締め上げ、振動させた


「…シルヴィ……気持ちイイ……」
やわやわとしめつけられ、時折きゅっときつく引き締められ、ナッジは素直に快感を口に出した。
何か言っていないと、すぐにでも絶頂を迎えてしまいそうであった。
不規則にぴくぴくとしまる膣内に肉棒を弄り回され、想像以上の快感に目の前がチカチカする。
腰の動きを意思の力で止める事など、もう不可能であった。

「あぁ、んゃッ……ひやぁぁっ!!」
ずっちゅ、ぐちゃ、ぬちゅっ……

静かな部屋に、濡れた肌が合わさる音と、高い嬌声が響き渡る。

先端の部分のみを中に残して引き抜き、また奥まで突き上げる。
その一往復ごとに、暖かくせまい肉壁に激しくしごかれ、しびれるような快感が下腹部から生まれて弾けた。
単純な前後運動だけでなく、ぐりぐりとこすりつけるように腰を動かすと、おもしろいように反応が変わる。
その反応から、賢い少年はシルヴィの感じる部分を的確に学んでいった。
向きを、深さを、速さを変え、何度も何度も強く打ち付ける。
シルヴィは歓喜に染まった淫らな表情を隠す事も出来ず、ただ素直に嬌声をあげた。

最奥まで貫いた時、亀頭のあたる面にざらざらとした突起がある事に気付き、そこを重点的に攻める。
数え切れない指先で肉棒の先を嬲られるような感覚が走り、一度は抑えた射精感がぐっと頭をもたげてきた。
同時にシルヴィの声もどんどん切羽詰ったものへと変化してくる。
「あ、ダメ、そこっ、ナッジ……あぁっ!!」
真っ白なシーツの上で、びくんと魚のようにシルヴィの身体がはねた。
絶頂が近いようだ。


それに気付いたナッジは身体を起こし、シルヴィの両足を大きく左右に広げ、身体を引いた。
張り詰めた野蛮な肉棒に貫かれ、快感の涙を溢れさせている濡れそぼった秘所が丸見えになる。
「あっ、ヤダ、見ないでっ、あ、はっ……!!」
シルヴィは涙目で懇願するが、その恥じらいの表情と淫らな秘所のギャップは、ナッジの中心を更に張り詰めさせた。

そのまま激しく突き入れると、出入りする肉棒にからみつく肉壁と、その上でひくひくとしこり立つ陰核が、刺激を求めて切なげに震える。
ナッジは右手の指先で、ぬめった入り口を左右に広げ、顔を出した肉の真珠を親指と人差し指でぐりぐりと撫でさすった。
「やぁぁっっ!!」
電流のような快感が走りぬけ、シルヴィの膣は収縮を繰り返した。
その揉み上げるような動きに、ナッジも限界点が見えてくる。

「シルヴィ……ん、いくよっ」
絞り出すような声に、シルヴィはただこくこくと頷いて応える。
シーツを握り締めていた細い腕が、ナッジの背中に絡んだ。
陰核をいじる指の動きを早め、腰を奥へ奥へというように速く、強く突き入れる。
何度目かの突き上げの時、シルヴィは蚊の鳴くような声で告げた。
「あ、ナッジ、私、もう、いっちゃ………!!」
そこまで言うと、シルヴィの白い身体がびくびくと波打ち、ナッジ自身を包み込んだ肉壁が激しく痙攣する。
その動きに併せて、ナッジの肉棒からも渦のような快感が生まれ、出口を求めて身体中を駆け巡る。
張り詰めた肉棒が少女の中で収縮を繰り返し、あまりの快感に我を忘れそうになる。


──出る…っ!!
射精の瞬間に生まれる絶頂感が全身をしびれさせる。
だが、ほんの僅かに残った理性が、中で出す事をためらわせた。
慌てて絡みつく膣内から自身を引き抜く。
その瞬間、入り口が肉棒を力強くしごきあげる感覚が走り、ナッジは腰を震わせて果てた。
快感の証である白い液体が堰を切ったようにあふれ出し、シルヴィの紅潮した身体にびちゃびちゃとふりかかる。
若いナッジの精液は、少女の顔から下腹部の辺りまでまんべんなく飛び散り、注がれていた。
白い粘液にまみれたシルヴィの姿は月光に照らされ、それはこの上なく淫らな光景であった。

しばし絶頂の余韻にひたっていたナッジであったが、はっと我に返ると、自らの精液によって汚された身体を見て青ざめた。
「ご、ご、ごめんっ!!き、気持ち良すぎて………あのその」
意味不明な言い訳をしながら、おろおろと枕元のティッシュを数枚引き抜き、甲斐甲斐しくその白い液体を拭き取る。
そんな仲間の少年を見て、シルヴィはぼんやりと残る快感の中で、くすりと微笑んだ。
何となくけだるい身体を、肘を使って起こし、申し訳無さそうにうつむく少年の顔を覗き込む。
その頬を細い両手で優しく包み、驚くナッジの唇に、自らの唇を静かに重ねた。
数秒して顔を離すと、目の前には真っ赤になったコーンスの少年が映る。
「……ありがと、ナッジ」
ゆっくりと、言葉を選ぶ。
口に出してから、薬を飲む前にも同じ台詞を告げていた事をぼんやりと思い出す。
だが、その時よりも、お互いの間に流れる空気が暖かいという事に、ふたりとも気付いていた。

 

「あーっ、何だか運動したら元気になっちゃった!」
「うん、汗をかくと熱も下がるっていうからね」
うーんと声を上げて猫のように伸びをするシルヴィの隣に寝転び、ナッジは柔らかく微笑む。
シルヴィはシーツの中でくるりと反転し、いたずらそうな目をナッジに向けた。
「違うよ。きっと、ナッジの薬が効いたんだよ」
人差し指を立ててきっぱりと言うシルヴィに、ナッジは複雑な気持ちになる。
「あはは、ありがと。でも、次は薬無しでも……いいよね?」
愛しい少女から目を逸らさず告げる。森のおりこうさんは、自分がまた、少し強くなった気がした。
その言葉に頬を真っ赤に染め、少女は小さくばか、と呟き、そして、頷いた。

「と、ところでっ!熱も下がったし、明日は予定通りエア様に会いにいこうねっ!」
シルヴィは、照れ隠しに明るい声を出した。
いつものようにすぐ同意が得られると期待したのだが、予想に反してナッジはそれに答えず、曖昧な笑顔を浮かべている。
「どしたの、ナッジ?」
きょとんと問いかけるシルヴィに向かって、ナッジは困ったように、ぼそぼそと呟いた。
「うーん、あのさ、エア様って、天地千年を見通すって言うでしょ。実際、会ってないのに僕らの事知ってたし。
 だから、もしかして、これも……見られてたりして………」
後半に向かうにつれて、声が小さくなる。
シルヴィはそれを聞いて、始めは理解できない様子であったが、数秒後、漫画のように湯気を噴き出して紅くなる。

──いいものを見せてもらったぞ、無限の魂よ。
ほんの少し笑みを含んだ声が、風に乗ってどこからか聞こえた気がした。

優しく涼やかな風が、カーテンを揺らして通り過ぎる。
月はどこまでも明るく、ふたりを照らしていた。