とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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能力?




学園都市のとある寮の一室に上条当麻というとある少年がいた。彼は裏世界では全世界的に有名である。
まぁ、彼自身は自覚していないのだが……
そんなことは今は置いておくとしよう。
何故なら、今彼はとっても不思議な現象に直面しているからである。
彼自身、魔術やら、国全体のクーデターやら、第3次世界大戦やら、天使との直接対立やらを経験している。
トンでも少年だが、今の彼が直面していることにはそれら以上にものすごく頭を抱えていた。
起きた時には何ともなかった……いや、異変に気付かなかった。
だが、いつものようにタダ飯同居人の「とうま~、お腹すいた~」という鳴き声にこたえようとしたら
気が付いた、気が付いてしまった。
タダ飯同居人ことインデックスの頭の上に「MLP 4000」と表記されていた。

上条 (あっれ~??、なんだろ、すごくどこかで見たことがある気がする。
    たしか、遊○王とか辺りにMがついてない状態で勝負していたような気が……
    お、俺は青髪ピアスと一緒にいたせいでとうとう中二病に!!いや、もうすぐ高二だから高二病か?)

目の前の問題自体は重大なことかもしれないが、考えていることは全くもってどうでもいい方向に悩みだす上条。
そんな現実逃避な考えに時間をついやしていれば、目の前の暴飲暴食のシスターがお腹を鳴らしながら噛み付いてくるだろうに。

キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ 「MLP 3600 -400」
禁書 「とうま!!私はお腹すいたって言ったんだよ!!!」ガブッ
上条 「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!作ります作りますから、俺を食さないで~~~~!!
    (なんか今、変なお腹の音を聞いた気がしたんですが、つかお腹の音ではなかったような!?……)」

もとい、お腹の鳴る代わりに、これまたどこかで聞いたことのあるような音と共に頭の上の数字が減った。
上条さんや、お前の疑問は正解だよ。{(遠くから優しい目)by天の人}
それからはご飯を作ったり、なんやかんやしたりと過ごしたのだがインデックスは普段道理だった。
さりげない動作で右手を肩に触れたり、頭の上の数字に触れようとしたりしたのだが何の反応もなかった。

上条 (インデックスが普段道理だから魔術の線はなさそうだな……御使堕しとかみたいなのだったら別だけどな
    超能力でもない気がするしなぁ~、こんな能力は聞いたことが無いし)

上条は事態が深刻な状態なのか分からないので、しばらく普段道理に過ごすことにした。


上条はあの後、色々な人と会った。少し買い出しに外へ出かけたのだが、道行く人の頭の上には必ず「MLP ○○○○」が
乗っていたのである。何か違いがあったとすれば数字がまちまちだったことくらいだ。
ちなみに今日は2月14日である。よって、上条にチョコを渡そうと女性の知人が寄ってくるし、話をよくする。
そのおかげで数字の変動する条件がわかった。

上条 (どうやら、心の変動で数字が変わるらしいな。
    うれしかったりなんかしたら増えて、悲しかったりムカついたりしたら減ると
    なんだか、これじゃ読心能力みたいだな。ま、上条さんには右手があるから無理なはずだけどなぁ~)

両手に大量のチョコを抱えて考え事をする上条。

天の声 (殴りて~)
上条 「はっ!今、殺意の混じった声がどこからともなく聞こえた気がした」



数字が何を表わしているのはわかったが、これでは買い物ができないのでチョコは家に置いてきた。
今頃、白い悪魔が口だけ黒くしている頃だろう。
そんな訳で気を取り直してスーパーに向かう。しかし、いつもの公園でいつものようにいつもの少女に声をかけられる。

キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ
美琴 「ちょっと、待ちなさいよアンタ」
上条 「なんだよ、御坂っッ!?」

上条は呼ばれた相手の方を見て戸惑った。相手が違ったとか、レベル5の第3位が何故かキレていたとかではない。
原因は現在の悩みの種の数字の表記のされ方だった。

「MLP 50 +50」
上条 (待て待て待て!!プラスされたのは知り合いに出会った時には、そうなるっていうのはわかったから
    別にツッコム所ではないけども!!プラスされる前が0ってどうよ!?
    何??おれと出会う前にそんなに精神すり減らすことがあったのか!!?)
美琴 「な、何固まってるのよ?」
キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ
「スルーサレナカッタ MLP 150 +100」
上条 「おっおぉ~、なんでもないぞ(あれ?今、御坂の心の声も表記されていたような??
    これじゃまじめに読心能力みたいじゃねえか?つか、スルーされなかったのがそんなにうれしいのか?)

これは余談だが美琴は朝から上条に会いたくて上条に会うまでの時間を憂鬱に感じていたので、こんな数字になっていた。

美琴 「そ、そう、それならいいだけども」
上条 「で?おれに何か用か?」
美琴 「えっ!?その、えと、あの、これをあげようとしたのよ」ゴニョゴニョ

最後らへんは少し声が小さかったが上条には一応聞こえる大きさの声で手を差し出す。
その手にはかわいらしいリボンと紙で包装されたチョコレートの包みがあった。

上条 「ん?俺にくれるのか?」
美琴 「そ、そうよ!勘違いしないでよ!手作りしたのはあんたにだけだけど、ぎ、義理というか……
    その~、そう!前に助けてもらったお礼なんだからね!!」
上条 「別にお礼なんていいのになぁ~。まぁ、くれるのはうれしいしな。ありがとうな」ニコッ
美琴 「べっ別にいいわよ」
キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ
「ウケトッテモラエタウエニ、ヨロコンデモラエタ MLP 1150 +1000」
上条 「(なんか、さっきから増える数字が大きくなってるような?)
    それにしても、手作りってことは包装も自分でやったんだろ?
    すごいなぁ~、お店に出ているのとそんなに変わらないラッピングだぞ。
    (持って帰ったチョコは白いのが食ってるだろうし、今の内に俺も食べておこうかな?)
    御坂、今これ食ってもいいか?」
美琴 「あ、アンタにあげたんだから好きにすればいいでしょ!」
キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ
「ホメラレタ MLP 2650 +1500」
上条 「(なんかもう当たり前のように心の声が表記されてるな~)
    じ、じゃあ、遠慮なくいただくわ」

そう言いながら、リボンをほどき包装紙を一応丁寧にとる。
それでも少し包装紙がクシャッとなってしまうのは不器用な彼の上条クオリティーだろう。
中には一口サイズのトリュフや生チョコ……その他もろもろのチョコが入っていた。
しかも、二段に分かれて。言い忘れたがチョコの入っている箱の大きさは、普通のボックスティッシュぐらいだ。



上条 「おいしそうだけども、メッチャ手間がかかってるな。お前の料理スキルがどれくらいかは知らんが苦労しなかったのか?」
美琴 「アンタの好みがわからなかったから、一通り作ってみたのよ。少ししんどかったけどね」
上条 「じゃあ、一ついただきましょうか。アムッ。ン!!すっごく、おいしいぞ!!!」
美琴 「そ、そう?よかった」
キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ
「オイシイトホメラレタうれしい MLP 7650 +5000」
上条 「(アレ?最後だけ片言な表記になってなかったような?それに、どんだけ喜んでるんだ5000って)
    って!!!のんびりしている場合じゃない!!タイムセールが終わっちまう!!」
天の声 「あれ?始まってしまうじゃなくて、終わってしまう?」
上条 「上条さんはタイムセールの始まるまでにスーパーにたどり着けたことが無いの!!フコウノセイデ……」
天の声 「さいですか」(憐れむ目)
美琴 「誰と話してるの?」
上条 「あれ?誰とだろう?いや、そんなことはどうでもいい!すまんが御坂。俺はスーパーに野暮用があるからこの辺で!!」
美琴 「ちょっと待ってよ。わ、私も行くわよ」
上条 「へっ?」
美琴 「買い物手伝ってあげるわよ。どうせ、タイムセールの他にもお一人様~限りってのもあるんでしょ?」
上条 「ホントか!?いや~、手伝ってもらえるんだったら助かるよ。じゃあ、あまり時間が無いからすまんが急ぐぞ」
美琴 「え、ちょっ////」

そう言って美琴の手をひっぱりながらス-パーに走る。後ろで何か言っていたり、何か鳴っていたりするが今は無視だ。

キュリン、チュリリリリリリリリリ~
上条 (手を握られるのがそんなに嫌なのか?ずっと鳴っているのだが?まぁ、今はそれどころじゃないから我慢してもらおう)

と考えている上条。だが、後ろの少女はその考えとは逆でいてすごいことになっているのだが……


上条はスーパーの前まで来たが後ろの少女の数字が鳴りやまないので嫌がっているのなら放そうとしたのだが
少女の方が放そうとしないのでなんだろうと見てみると数値がハンパないことになっていた。

チュリリリリリリリリリ~
「アイツトテヲニギッテル、アイツトテヲニギッテル、アイツと手を握ってる(×100) MLP 3007650 +毎秒10000」
上条 (おぉ~~~い!俺の予想とは逆に増えてるし!!増え方がハンパないよ!プラス毎秒一万って何!?
    これは喜んでいるのか!?それとも、俺の頭がおかしくなったのか!?)



とりあえず、この数字は自分にしか見えてないのでツッコミたい衝動を抑え込みスーパーに入店。
タイムセールの方は案の定終わっていた。仕方が無いのでお一人様一パックの卵を買ったりと、お一人様~限りの方を攻めた。
その間も美琴は手を放さずにいた。
上条は何度か放そうとしたのだが彼女が放さないのを振りほどくのは気が引けたので現状を維持となった。
上条曰く会計の時は少し恥ずかしかったそうだ。
スーパーを出た後は荷物を上条がすべて持っているのだが、そのおかげで美琴は両手で上条の手を堪能している。
最初はニギニギと感触を楽しんでいたが今は、それに加えてつなぎ方を試行錯誤した結果、恋人つなぎがしっくりきたらしい。
顔は破顔しており、目は幸せそうにトロンとしている。このまま、ほっておけば手に頬ずりでも始めそうである。
ちなみに、数字の方も大変なことになっている。

チュリリリリリリリリリ~
「幸せ~ MLP 21007650 +毎秒20000」
上条 (ツッコンだら負けだ、ツッコンだら負けだ。もう、読心能力説が笑い事じゃなくなってきたな~。
    それにしても、御坂は俺と手をつなぐのが何が嬉しいんだ?まさか、俺のことを……まさかな)

そうしたことを考えているために、ほっとかれている美琴はいつの間にか本当に上条の手に頬ずりをしていた。

チュリリリリリリリリリ~♪
「ふにゃ~(すっごく幸せ~) MLP 22507650 +毎秒50000」
上条 「(なんか、ふにゃ~の通訳もし始めたな)……お~い、御坂。」
美琴 「にゃっ!!」
上条 「いや、「にゃっ!!」じゃなくてあなた様は何をなさっているのでせうか?」
美琴 「いっいや、そのさわり心地を確かめていたというか、感触を確かめていたというか、肌触りを確認していたというか」ゴニョゴニョ

美琴自身、今の今まで無意識の内にニギニギしたり、恋人つなぎをしたり、頬ずりをしていたので
慌てて言い訳をしているのだが、どれもさっきまでやっていた時の願望を述べているだけになってしまった。
こうした言い訳?をしている間も恋人つなぎで手をニギニギしてMLPは毎秒二万で増えている。

上条 「はぁ~。まぁ、放してくれると助かるのだが買った食材もしまわないといけないからな」
美琴 「え、あ、うん」
チュリリリリリリリリリ、ピッ
「手がぁ~ MLP 23107650」
上条 「(返事とは裏腹に心は悲痛な叫びをあげてる……悪いことはしていないはずなのに心が痛い)まぁ、また明日にでも会おうぜ」
美琴 「えっ、うん。また明日……」
キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ
「やることなくなっちゃった。何しようかな……寝よ MLP-477492350 -500000000」

ちなみに、今は午後2時前

上条 「(うおぉぉ~~~~~い!!!なんか俺悪いことしたか!!?なんで、そんなにショックを受けてるの!?!
    五億ってショックでかすぎ!!寝るのだって早いからね!!)……………あぁ~、なんなら俺の部屋来るか?」
美琴 ピクッ、ギュリ~ン 「行く!!!!!!!!!!!」(満面の笑み)
キュリン、チュリリリリリリリリリ、ピッ
「いぃ~~~やっっっほぉぉ~~ MLP 5522507650 +6000000000」
上条 「(心の中じゃだいぶキャラが違うし!!!六十億分も喜ぶってすごいな!?)おっ、お~。じゃあ、いくか」

この後、インデックスがいることに結構なショックを受けた美琴がいたり、インデックスに噛まれて悲鳴を上げる上条がいたり
突然の担任からの夕食の誘いに上条の部屋から飛び出していく白いのがいたり
はたまた、上条の不幸スキルで抱き合った状態になった二人がいたり、泊まりたいと言い出す美琴がいたりしたそうだ。








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