対訳
訳者より
- 「三文オペラ」は1928年に初演されたブレヒト/ヴァイルのコンビでは一番有名な作品となります。中でもオープニング・ナンバーの「どすのマックの大道歌(モリタート)」あるいは「匕首マッキー」は「マック・ザ・ナイフ」のタイトルで、ジャズのスタンダードナンバーとして知られているので、「三文オペラ」を知らない人でも、「マック・ザ・ナイフ」のメロディーは知っている人が多いのではないでしょうか。
- 「三文オペラ」はタイトルにこそ「オペラ」とは書かれていますが、ブレヒト自体は「歌付き音楽芝居」と呼んでおり、「魔笛」のような台詞の間に歌が入るジンクシュピールに属する物と言った方がよいかも知れません。実際、「三文オペラ」の録音で「全曲盤」と称される物のほとんどは台詞のほとんどがカットされて、オペラの盤と言うよりはミュージカルの全曲盤と同じような扱いになっていたりします。ブレヒトの大家である岩淵達治先生は「三文オペラはミュージカルではない」と言い切っていますが、広義のミュージカルと言っていいのかも知れません。
- 今回の訳出テキストのベースはLondonから出ている
ジョン・モーセリ盤
の歌詞カードがベースで、それに若干、ロッテ・レーニャがジェニー役で歌っている
ブリュックナー・リュックベルク盤
から歌詞を補った形になっています。
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三文オペラとは
- 三文オペラの94%は元気玉で出来ています。
- 三文オペラの6%は微妙さで出来ています。
最終更新:2024年05月31日 20:05