第3場
(ジークムント、ジークリンデ)
(ジークムント、ジークリンデ)
(ジークムントひとり。すっかり夜になってしまい、室内はかまどの弱い炎によって、かろうじて照らされている。ジークムントは炎の近くの寝床に腰を下ろし、心は激しく興奮しつつも、黙り込んで前方を見つめている)
<ジークムント>
父さんが話していた剣・・・
最大の危機に直面したときに見つかる剣。
今ぼくは丸腰で敵の家にいて、
復讐のかたに取られて、ここにとどまっている・・・。
美しく気高い女性をぼくは見た。
心は歓喜と不安におののいている。
あの女性は、ぼくの心にあこがれを呼び覚まし、
甘い魔法でぼくを引き寄せる・・・
なのに、よりによってその女性を、ぼくを無力と嘲笑うあの男が
自分の意のままとしているなんて!
ヴェルゼよ!ヴェルゼ!あなたの剣はどこにあるのだ?
強き剣。
嵐の中で振るう剣。
その剣は、ぼくの胸の中から現れないのか?
この荒れ狂う心の思いが剣とはならないのか?
(急にかまどの火がはじけ、噴き出す炎から現れるどぎつい光が、突然トネリコの幹の一点を照らし出す。前にジークリンデが目で示していたその場所に、剣のつかが刺さっているのがはっきりと見える)
父さんが話していた剣・・・
最大の危機に直面したときに見つかる剣。
今ぼくは丸腰で敵の家にいて、
復讐のかたに取られて、ここにとどまっている・・・。
美しく気高い女性をぼくは見た。
心は歓喜と不安におののいている。
あの女性は、ぼくの心にあこがれを呼び覚まし、
甘い魔法でぼくを引き寄せる・・・
なのに、よりによってその女性を、ぼくを無力と嘲笑うあの男が
自分の意のままとしているなんて!
ヴェルゼよ!ヴェルゼ!あなたの剣はどこにあるのだ?
強き剣。
嵐の中で振るう剣。
その剣は、ぼくの胸の中から現れないのか?
この荒れ狂う心の思いが剣とはならないのか?
(急にかまどの火がはじけ、噴き出す炎から現れるどぎつい光が、突然トネリコの幹の一点を照らし出す。前にジークリンデが目で示していたその場所に、剣のつかが刺さっているのがはっきりと見える)
あそこでちらちらしている赤い光はなんだ?
トネリコの木から、どうしてあんな光が?
目が見えない人にも届くほどの輝き・・・
楽しく笑いかけるような眼差し・・・
ああ、なんと心を気高く燃やす光だ!
もしかしたら、これは
あの花のような女性が去った時、
部屋に残していった眼差しの光だろうか?
(この時から、かまどの火は次第に弱まっていく)
夜の闇が目を覆ったとき、
あの女性の眼差しがぼくに触れ、
ぼくは、ぬくもりと光をこの手にした。
あの人の輝きは、太陽のように燦々と輝いて、
ぼくを頭上から光で満たし、
山の向こうに沈んでいった。
(一瞬、炎の残照が弱く映える)
去って行ってからも、もう一度、
あの人の光は夕映えのように輝き、
古いトネリコの木さえも
金色に燃えた。
だが、今や花はしぼみ、光は消え、
夜の闇が目を覆っている。
炎はもはや光を失い、この胸の奥に残るだけ・・・。
トネリコの木から、どうしてあんな光が?
目が見えない人にも届くほどの輝き・・・
楽しく笑いかけるような眼差し・・・
ああ、なんと心を気高く燃やす光だ!
もしかしたら、これは
あの花のような女性が去った時、
部屋に残していった眼差しの光だろうか?
(この時から、かまどの火は次第に弱まっていく)
夜の闇が目を覆ったとき、
あの女性の眼差しがぼくに触れ、
ぼくは、ぬくもりと光をこの手にした。
あの人の輝きは、太陽のように燦々と輝いて、
ぼくを頭上から光で満たし、
山の向こうに沈んでいった。
(一瞬、炎の残照が弱く映える)
去って行ってからも、もう一度、
あの人の光は夕映えのように輝き、
古いトネリコの木さえも
金色に燃えた。
だが、今や花はしぼみ、光は消え、
夜の闇が目を覆っている。
炎はもはや光を失い、この胸の奥に残るだけ・・・。
(炎はすっかり消えてしまい、闇夜になる。隣の部屋の扉が静かに開くと、白い服を身にまとったジークリンデが現れ、音を立てずに、急いでかまどの方へと歩み寄る)
<ジークリンデ>
お客様・・・寝ておいでですか?
お客様・・・寝ておいでですか?
<ジークムント>
(嬉しい不意打ちに飛び起きながら)
ここに来られるとは・・・どなたです?
(嬉しい不意打ちに飛び起きながら)
ここに来られるとは・・・どなたです?
<ジークリンデ>
(いわくありげにあわただしく)
私です・・・聞いてください!
フンディングはぐっすり寝ています。
私が眠り薬を与えたのです。
今夜あなたが幸運を手にしますように!
(いわくありげにあわただしく)
私です・・・聞いてください!
フンディングはぐっすり寝ています。
私が眠り薬を与えたのです。
今夜あなたが幸運を手にしますように!
<ジークムント>
(興奮して話をさえぎる)
あなたが来てくれただけで十分幸運ですよ!
(興奮して話をさえぎる)
あなたが来てくれただけで十分幸運ですよ!
<ジークリンデ>
武器のありかを教えます・・・
ああ、もしあなたが手に入れれば!
最高の勇士とお呼びしますわ・・・
最強の人にのみ与えられる武器なのですから。
さあ・・・私の言うことをよく聞いてください!
一族の男たちが、この部屋に集まって
フンディングの婚礼を祝っていました。
強盗たちが人目もはばからず贈り物とした娘を
フンディングは妻としたのです。
彼らが酒盛りをしている間、私は悲しく座っていたのですが、
そのとき、見知らぬ人が入ってきました。
それは、青い衣装を身にまとった白髪の老人で、
帽子を目深にかぶって、
片目を隠していました。
ですが、残りの目の光だけでも男たち全員を不安にさせ、
恐れおののかせるのに十分でしたが、
その瞳は、なぜか私にだけは、
甘い憧れにみちた悲しみと、
涙と慰めとを同時に与えてくれるようでした。
老人は私を見つめたあと、男たちをじろりと見やると、
一振りの剣を手につかみ、
トネリコの幹に、
つかまで深く突き刺しました。
これを幹から引き抜くことができる者にこそ
この剣はふさわしいのだと言い残して・・・。
しかし、並み居る男たちが、どんなに頑張っても、
誰も手に入れることはできませんでした。
男たちが何人も出たり入ったりして、
最強と自負する者たちが剣を引き抜こうとしましたが、
誰一人、報われることはありませんでした。
剣は、何事もなかったように、幹に突き刺さったままなのです・・・。
ですが・・・いま私にはわかりました。
悲しんでいる私に会いにきてくれたあの人が誰だったのか。
誰のために剣を木に刺したのか。
ああ・・・私は今ここで友に会いたいのです・・・
哀れな私のために、遠い国からやってくる友に。
そうすれば、ずっと苦しみ悩んできたことが、
辱められた心の痛みが、
すべて甘美な復讐へと変わるのです!
失ったものを再びつかみ、
なくして泣いていたものを、この手に取り戻したいのです。
神聖な友を見つけ、
その勇士をこの手に抱きたいのです!
武器のありかを教えます・・・
ああ、もしあなたが手に入れれば!
最高の勇士とお呼びしますわ・・・
最強の人にのみ与えられる武器なのですから。
さあ・・・私の言うことをよく聞いてください!
一族の男たちが、この部屋に集まって
フンディングの婚礼を祝っていました。
強盗たちが人目もはばからず贈り物とした娘を
フンディングは妻としたのです。
彼らが酒盛りをしている間、私は悲しく座っていたのですが、
そのとき、見知らぬ人が入ってきました。
それは、青い衣装を身にまとった白髪の老人で、
帽子を目深にかぶって、
片目を隠していました。
ですが、残りの目の光だけでも男たち全員を不安にさせ、
恐れおののかせるのに十分でしたが、
その瞳は、なぜか私にだけは、
甘い憧れにみちた悲しみと、
涙と慰めとを同時に与えてくれるようでした。
老人は私を見つめたあと、男たちをじろりと見やると、
一振りの剣を手につかみ、
トネリコの幹に、
つかまで深く突き刺しました。
これを幹から引き抜くことができる者にこそ
この剣はふさわしいのだと言い残して・・・。
しかし、並み居る男たちが、どんなに頑張っても、
誰も手に入れることはできませんでした。
男たちが何人も出たり入ったりして、
最強と自負する者たちが剣を引き抜こうとしましたが、
誰一人、報われることはありませんでした。
剣は、何事もなかったように、幹に突き刺さったままなのです・・・。
ですが・・・いま私にはわかりました。
悲しんでいる私に会いにきてくれたあの人が誰だったのか。
誰のために剣を木に刺したのか。
ああ・・・私は今ここで友に会いたいのです・・・
哀れな私のために、遠い国からやってくる友に。
そうすれば、ずっと苦しみ悩んできたことが、
辱められた心の痛みが、
すべて甘美な復讐へと変わるのです!
失ったものを再びつかみ、
なくして泣いていたものを、この手に取り戻したいのです。
神聖な友を見つけ、
その勇士をこの手に抱きたいのです!
<ジークムント>
(燃えるような情熱でジークリンデを抱きしめながら)
その友は、今あなたを抱いていますよ・・・
武器と妻とを与えられる友は!
あなたという素晴らしい女性を妻にしようとの誓いが
私の胸に熱く燃えています。
かつて憧れたものは、あなたの中にあり、
かつて失ったものを、あなたの中に見つけたのです!
あなたが苦しむとき
私もまた心を痛め、
私が嘲られるとき、あなたもともに傷つくのです・・・
なんと喜ばしい復讐が微笑みかけてくるのでしょう!
私はいま聖なる歓びに満ちて高らかに笑い、
気高いあなたをこの手に抱きしめ、
あなたの胸の鼓動を感じているのです!
(燃えるような情熱でジークリンデを抱きしめながら)
その友は、今あなたを抱いていますよ・・・
武器と妻とを与えられる友は!
あなたという素晴らしい女性を妻にしようとの誓いが
私の胸に熱く燃えています。
かつて憧れたものは、あなたの中にあり、
かつて失ったものを、あなたの中に見つけたのです!
あなたが苦しむとき
私もまた心を痛め、
私が嘲られるとき、あなたもともに傷つくのです・・・
なんと喜ばしい復讐が微笑みかけてくるのでしょう!
私はいま聖なる歓びに満ちて高らかに笑い、
気高いあなたをこの手に抱きしめ、
あなたの胸の鼓動を感じているのです!
(大きな扉が突然バタンと開く)
<ジークリンデ>
(驚いてすくみあがり、身をもぎ離す)
えっ、誰なの?誰が来たの?
(驚いてすくみあがり、身をもぎ離す)
えっ、誰なの?誰が来たの?
(扉は広く開け放たれ、屋外には素晴らしい春の夜が広がっている。満月の光が上から射し込み、明るい光で二人を照らすと、二人は突然、互いの姿を一点の曇りもなく認め合う)
<ジークムント>
(静かに感動しながら)
いいえ、誰も・・・。ですが一人だけ来た者がいます。
ご覧なさい。この部屋に射し込む春の微笑みを!
(ジークムントは、力強くやさしくジークリンデを寝床に引き寄せ、ジークリンデは彼の隣に腰をおろす。月明かりは神々しさを増していく)
(静かに感動しながら)
いいえ、誰も・・・。ですが一人だけ来た者がいます。
ご覧なさい。この部屋に射し込む春の微笑みを!
(ジークムントは、力強くやさしくジークリンデを寝床に引き寄せ、ジークリンデは彼の隣に腰をおろす。月明かりは神々しさを増していく)
冬の嵐は、
歓びの月の前に消え去った。
春はおだやかに光りかがやき、
やわらかな風に乗りながら、軽やかに愛らしく
奇蹟を織りなしながら揺れていく。
森と野原に息を吹きかけ、
まなこを見開いて笑いかける。
甘い小鳥の歌を歌い、
心地よい香りを放つ。
温かな血のぬくもりで、よろこびの花を咲かせ、
力を与えて新芽を吹かせる。
優美な力で、この世をつかさどり、
冬も嵐も、その強い力の前には消え去る。
春の一撃の前には、
ぼくらを春から引き離していた
どんな頑丈な扉も開かずにはいられなかった・・・。
春は、その妹である愛のもとに舞い込みましたが、
愛こそが、春を誘ったのです・・・
ぼくたちの心の奥深くにあったものが、
いまはじめて光を浴びて微笑んでいるのです。
春という兄が、愛という妹を花嫁とし、
二人を離れ離れにしていたものは打ち砕かれました。
若者は、歓喜とともに結ばれ、
春と愛とは一つになったのです!
歓びの月の前に消え去った。
春はおだやかに光りかがやき、
やわらかな風に乗りながら、軽やかに愛らしく
奇蹟を織りなしながら揺れていく。
森と野原に息を吹きかけ、
まなこを見開いて笑いかける。
甘い小鳥の歌を歌い、
心地よい香りを放つ。
温かな血のぬくもりで、よろこびの花を咲かせ、
力を与えて新芽を吹かせる。
優美な力で、この世をつかさどり、
冬も嵐も、その強い力の前には消え去る。
春の一撃の前には、
ぼくらを春から引き離していた
どんな頑丈な扉も開かずにはいられなかった・・・。
春は、その妹である愛のもとに舞い込みましたが、
愛こそが、春を誘ったのです・・・
ぼくたちの心の奥深くにあったものが、
いまはじめて光を浴びて微笑んでいるのです。
春という兄が、愛という妹を花嫁とし、
二人を離れ離れにしていたものは打ち砕かれました。
若者は、歓喜とともに結ばれ、
春と愛とは一つになったのです!
<ジークリンデ>
あなたこそ春・・・私は待っていた・・・
凍りつくような冬の間じゅうずっと。
心は聖なるおののきとともに、あなたを受け入れた・・・
あなたの瞳がはじめて私に向けられたとき。
今までは、すべてが見知らぬことばかりで、
身近には悲しいことしかなかった。
何が起こっても、
私にはわからないことだらけだった。
でも、はっきりとわかったの・・・あなたのことは。
私があなたを見つめたとき、
あなたはもう私のものだった。
心の奥深くに秘めていた私自身が
朝の陽ざしのようにまぶしく浮かび上がり・・・
ああ・・・鳴りわたる響きとなって、私の耳に届いたの。
見知らぬものばかりの凍てつく荒野で、
私がはじめて友を見い出したとき。
あなたこそ春・・・私は待っていた・・・
凍りつくような冬の間じゅうずっと。
心は聖なるおののきとともに、あなたを受け入れた・・・
あなたの瞳がはじめて私に向けられたとき。
今までは、すべてが見知らぬことばかりで、
身近には悲しいことしかなかった。
何が起こっても、
私にはわからないことだらけだった。
でも、はっきりとわかったの・・・あなたのことは。
私があなたを見つめたとき、
あなたはもう私のものだった。
心の奥深くに秘めていた私自身が
朝の陽ざしのようにまぶしく浮かび上がり・・・
ああ・・・鳴りわたる響きとなって、私の耳に届いたの。
見知らぬものばかりの凍てつく荒野で、
私がはじめて友を見い出したとき。
(ジークリンデは我を失ったようにジークムントの首に腕を巻きつけ、近くから彼の顔を見つめる)
<ジークムント>
(心を奪われたように)
ああ・・・甘い歓び!
すばらしいひと!
(心を奪われたように)
ああ・・・甘い歓び!
すばらしいひと!
<ジークリンデ>
(まじかにジークムントの目を見つめる)
ああ・・・もっと近くに行かせて・・・
気高い光をはっきり見たいの・・・
あなたの顔と瞳から現れ出る
五感を甘く酔わせる光を。
(まじかにジークムントの目を見つめる)
ああ・・・もっと近くに行かせて・・・
気高い光をはっきり見たいの・・・
あなたの顔と瞳から現れ出る
五感を甘く酔わせる光を。
<ジークムント>
春の月光を浴びて輝きながら
あなたの髪は気高く波打っている。
私を惹きつけるものの正体が今はっきりとしました。
私は、美を目の前にする歓びに浸っているのですから。
春の月光を浴びて輝きながら
あなたの髪は気高く波打っている。
私を惹きつけるものの正体が今はっきりとしました。
私は、美を目の前にする歓びに浸っているのですから。
<ジークリンデ>
(ジークムントの額から髪をかきあげ、驚きを込めて彼の顔をしげしげと見つめる)
あなたの額はなんと広く、
いくつもの血管がこめかみに集まっていることでしょう!
歓びのあまり、ふるえがとまらない!
奇蹟のような声が私の記憶を呼び起こす・・・
今日はじめて目にしたはずのこの人は、
もうすでに会ったことのある人だ・・・と!
(ジークムントの額から髪をかきあげ、驚きを込めて彼の顔をしげしげと見つめる)
あなたの額はなんと広く、
いくつもの血管がこめかみに集まっていることでしょう!
歓びのあまり、ふるえがとまらない!
奇蹟のような声が私の記憶を呼び起こす・・・
今日はじめて目にしたはずのこの人は、
もうすでに会ったことのある人だ・・・と!
<ジークムント>
私にも、愛の夢が思い起こさせるのです・・・
熱い憧れとともに、かつて私があなたの姿を見ていたことを!
私にも、愛の夢が思い起こさせるのです・・・
熱い憧れとともに、かつて私があなたの姿を見ていたことを!
<ジークリンデ>
いつか小川に映した自分の姿・・・
それを今また見ています。
そのとき川面に浮かび上がった私自身の姿・・・
それが今目の前にいるあなたなのです!
いつか小川に映した自分の姿・・・
それを今また見ています。
そのとき川面に浮かび上がった私自身の姿・・・
それが今目の前にいるあなたなのです!
<ジークムント>
あなたこそ
私が胸に秘めていた姿。
あなたこそ
私が胸に秘めていた姿。
<ジークリンデ>
(急いで視線をそらしながら)
ねえ、静かに!声を聞かせて・・・
まるで、子供の頃に
聞いたような響きだわ。
(いらだって)
いいえ、そんなはずは!このまえ聞いただけだわ・・・
私の声が
森にこだましたあのとき・・・
(急いで視線をそらしながら)
ねえ、静かに!声を聞かせて・・・
まるで、子供の頃に
聞いたような響きだわ。
(いらだって)
いいえ、そんなはずは!このまえ聞いただけだわ・・・
私の声が
森にこだましたあのとき・・・
<ジークムント>
ああ・・・なんと美しい音・・・
私がいま聞いている声!
ああ・・・なんと美しい音・・・
私がいま聞いている声!
<ジークリンデ>
(再びジークムントの瞳をのぞきこんで)
あなたの目に燃える炎を見るのも初めてじゃないわ・・・
これは、あの老人が私を親しげに見つめ、
悲しんでいた私を慰めてくれた時に見た眼差し。
そのおかげで、私はあの老人の子だと気付いた・・・。
もう少しで名前で呼びかけそうなところだった!
(ジークリンデはいったん話をやめ、そのあと小声で続ける)
あなたの名前は本当にヴェーヴァルトなの?
(再びジークムントの瞳をのぞきこんで)
あなたの目に燃える炎を見るのも初めてじゃないわ・・・
これは、あの老人が私を親しげに見つめ、
悲しんでいた私を慰めてくれた時に見た眼差し。
そのおかげで、私はあの老人の子だと気付いた・・・。
もう少しで名前で呼びかけそうなところだった!
(ジークリンデはいったん話をやめ、そのあと小声で続ける)
あなたの名前は本当にヴェーヴァルトなの?
<ジークムント>
あなたの愛をうけたからには、もうそうは名乗りません・・・
私はいま最高の歓びを手にしているのですから!
あなたの愛をうけたからには、もうそうは名乗りません・・・
私はいま最高の歓びを手にしているのですから!
<ジークリンデ>
ですがフリートムントと
名乗ることもできないのでしょう?
ですがフリートムントと
名乗ることもできないのでしょう?
<ジークムント>
あなたが好きな名をつけてくれれば、私はそう名乗りましょう。
あなたに名付けてもらいたいのです!
あなたが好きな名をつけてくれれば、私はそう名乗りましょう。
あなたに名付けてもらいたいのです!
<ジークリンデ>
たしか、お父様の名はヴォルフェでしたね?
たしか、お父様の名はヴォルフェでしたね?
<ジークムント>
臆病なキツネどもにとってはオオカミ(ヴォルフ)だったでしょう!
ですが、その目の輝きは、オオカミではなく、
あなたという素晴らしい女性の目と同じでした。
父の本当の名・・・それはヴェルゼです。
臆病なキツネどもにとってはオオカミ(ヴォルフ)だったでしょう!
ですが、その目の輝きは、オオカミではなく、
あなたという素晴らしい女性の目と同じでした。
父の本当の名・・・それはヴェルゼです。
<ジークリンデ>
(我を失って)
ヴェルゼがあなたの父親で、あなたがヴェルズング族ならば、
あの老人は、まさにあなたのために、木に剣を刺したのです。
私の愛の証として、私にあなたの名を付けさせてください・・・
ジークムント・・・私はあなたをそう名付けます!
(我を失って)
ヴェルゼがあなたの父親で、あなたがヴェルズング族ならば、
あの老人は、まさにあなたのために、木に剣を刺したのです。
私の愛の証として、私にあなたの名を付けさせてください・・・
ジークムント・・・私はあなたをそう名付けます!
<ジークムント>
(木の幹におどりかかって、剣のつかをつかむ)
我が名はジークムント!ジークムントこそ私!
剣よ、証人となれ!ひるまずに、お前をこの手にするのは私だ!
かつてヴェルゼは言った。最大の危機に陥ったとき、
お前は剣を手に入れるだろう・・・と。今こそその時だ!
神聖なる愛の最大の危機(ノート)・・・
危機は、愛の憧れを私の心にかきたて、
あかあかと胸に燃え広がりながら、
行動するのだ、死ぬのだと、私に迫ってくる・・・
ノートゥング!ノートゥング!これがお前の名だ、剣よ・・・
ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
切っ先鋭い刃を見せよ!
鞘から姿を現すのだ!
(恐ろしい力で一息に剣を幹から引き抜くと、驚きと歓喜のうちにあるジークリンデに、その剣を見せる)
(木の幹におどりかかって、剣のつかをつかむ)
我が名はジークムント!ジークムントこそ私!
剣よ、証人となれ!ひるまずに、お前をこの手にするのは私だ!
かつてヴェルゼは言った。最大の危機に陥ったとき、
お前は剣を手に入れるだろう・・・と。今こそその時だ!
神聖なる愛の最大の危機(ノート)・・・
危機は、愛の憧れを私の心にかきたて、
あかあかと胸に燃え広がりながら、
行動するのだ、死ぬのだと、私に迫ってくる・・・
ノートゥング!ノートゥング!これがお前の名だ、剣よ・・・
ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
切っ先鋭い刃を見せよ!
鞘から姿を現すのだ!
(恐ろしい力で一息に剣を幹から引き抜くと、驚きと歓喜のうちにあるジークリンデに、その剣を見せる)
さあ、ヴェルズング族のジークムントをご覧ください!
この剣を婚礼の贈り物とし、
我が妻に選んだ最高の女性であるあなたを
敵の家から奪い去るのは、
このジークムントなのです。
私とともに、ここから遠く離れた場所に行きましょう。
春が微笑む屋敷に行きましょう・・・
そこでは、ノートゥングがあなたを守ります。
ジークムントがあなたへの愛に生きる限り!
この剣を婚礼の贈り物とし、
我が妻に選んだ最高の女性であるあなたを
敵の家から奪い去るのは、
このジークムントなのです。
私とともに、ここから遠く離れた場所に行きましょう。
春が微笑む屋敷に行きましょう・・・
そこでは、ノートゥングがあなたを守ります。
ジークムントがあなたへの愛に生きる限り!
(ジークリンデを抱きしめ、手を取ってその場を立ち去ろうとする)
<ジークリンデ>
(最高の陶酔に浸りながらも、ジークムントから身を離し、彼と真正面から向き合う)
私の目の前にいるあなたがジークムントなら、
あなたを求める私はジークリンデ・・・
あなたは、実の妹と
剣とを一挙に手に入れたのです!
(最高の陶酔に浸りながらも、ジークムントから身を離し、彼と真正面から向き合う)
私の目の前にいるあなたがジークムントなら、
あなたを求める私はジークリンデ・・・
あなたは、実の妹と
剣とを一挙に手に入れたのです!
<ジークムント>
あなたは妻にして妹・・・私は兄・・・
栄えよ!ヴェルズング族の血よ!
あなたは妻にして妹・・・私は兄・・・
栄えよ!ヴェルズング族の血よ!
(ジークムントは狂おしいばかりの情熱でジークリンデを抱き、彼女は大きく声を上げて彼の胸に顔を沈める。幕が素早く下りる)
DRITTE SZENE
Siegmund, Sieglinde
Siegmund, Sieglinde
Siegmund allein. Es ist vollständig Nacht geworden; der Saal ist nur noch von einem schwachen Feuer im Herde erhellt. Siegmund lässt sich, nah beim Feuer, auf dem Lager nieder und brütet in grosser innerer Aufregung eine Zeitlang schweigend vor sich hin
SIEGMUND
Ein Schwert verhiess mir der Vater,
ich fänd' es in höchster Not.
Waffenlos fiel ich in Feindes Haus;
seiner Rache Pfand, raste ich hier: -
ein Weib sah ich, wonnig und hehr:
entzückend Bangen zehrt mein Herz.
Zu der mich nun Sehnsucht zieht,
die mit süssem Zauber mich sehrt,
im Zwange hält sie der Mann,
der mich Wehrlosen höhnt!
Wälse! Wälse! Wo ist dein Schwert?
Das starke Schwert,
das im Sturm ich schwänge,
bricht mir hervor aus der Brust,
was wütend das Herz noch hegt?
Das Feuer bricht zusammen; es fällt aus der aufsprühenden Glut plötzlich ein greller Schein auf die Stelle des Eschenstammes, welche Sieglindes Blick bezeichnet hatte und an der man jetzt deutlich einen Schwertgriff haften sieht
Was gleisst dort hell im Glimmerschein?
Welch ein Strahl bricht aus der Esche Stamm?
Des Blinden Auge leuchtet ein Blitz:
lustig lacht da der Blick.
Wie der Schein so hehr das Herz mir sengt!
Ist es der Blick der blühenden Frau,
den dort haftend sie hinter sich liess,
als aus dem Saal sie schied?
von hier an verglimmt das Herdfeuer allmählich
Nächtiges Dunkel deckte mein Aug',
ihres Blickes Strahl streifte mich da:
Wärme gewann ich und Tag.
Selig schien mir der Sonne Licht;
den Scheitel umgliss mir ihr wonniger Glanz -
bis hinter Bergen sie sank.
Ein neuer schwacher Aufschein des Feuers
Noch einmal, da sie schied,
traf mich abends ihr Schein;
selbst der alten Esche Stamm
erglänzte in goldner Glut:
da bleicht die Blüte, das Licht verlischt;
nächtiges Dunkel deckt mir das Auge:
tief in des Busens Berge glimmt nur noch lichtlose Glut.
Ein Schwert verhiess mir der Vater,
ich fänd' es in höchster Not.
Waffenlos fiel ich in Feindes Haus;
seiner Rache Pfand, raste ich hier: -
ein Weib sah ich, wonnig und hehr:
entzückend Bangen zehrt mein Herz.
Zu der mich nun Sehnsucht zieht,
die mit süssem Zauber mich sehrt,
im Zwange hält sie der Mann,
der mich Wehrlosen höhnt!
Wälse! Wälse! Wo ist dein Schwert?
Das starke Schwert,
das im Sturm ich schwänge,
bricht mir hervor aus der Brust,
was wütend das Herz noch hegt?
Das Feuer bricht zusammen; es fällt aus der aufsprühenden Glut plötzlich ein greller Schein auf die Stelle des Eschenstammes, welche Sieglindes Blick bezeichnet hatte und an der man jetzt deutlich einen Schwertgriff haften sieht
Was gleisst dort hell im Glimmerschein?
Welch ein Strahl bricht aus der Esche Stamm?
Des Blinden Auge leuchtet ein Blitz:
lustig lacht da der Blick.
Wie der Schein so hehr das Herz mir sengt!
Ist es der Blick der blühenden Frau,
den dort haftend sie hinter sich liess,
als aus dem Saal sie schied?
von hier an verglimmt das Herdfeuer allmählich
Nächtiges Dunkel deckte mein Aug',
ihres Blickes Strahl streifte mich da:
Wärme gewann ich und Tag.
Selig schien mir der Sonne Licht;
den Scheitel umgliss mir ihr wonniger Glanz -
bis hinter Bergen sie sank.
Ein neuer schwacher Aufschein des Feuers
Noch einmal, da sie schied,
traf mich abends ihr Schein;
selbst der alten Esche Stamm
erglänzte in goldner Glut:
da bleicht die Blüte, das Licht verlischt;
nächtiges Dunkel deckt mir das Auge:
tief in des Busens Berge glimmt nur noch lichtlose Glut.
Das Feuer ist gänzlich verloschen: volle Nacht. Das Seitengemach öffnet sich leise: Sieglinde, in weissem Gewande, tritt heraus und schreitet leise, doch rasch, auf den Herd zu
SIEGLINDE
Schläfst du, Gast?
Schläfst du, Gast?
SIEGMUND
freudig überrascht aufspringend
Wer schleicht daher?
freudig überrascht aufspringend
Wer schleicht daher?
SIEGLINDE
mit geheimnisvoller Hast
Ich bin's: höre mich an!
In tiefem Schlaf liegt Hunding;
ich würzt' ihm betäubenden Trank:
nütze die Nacht dir zum Heil!
mit geheimnisvoller Hast
Ich bin's: höre mich an!
In tiefem Schlaf liegt Hunding;
ich würzt' ihm betäubenden Trank:
nütze die Nacht dir zum Heil!
SIEGMUND
hitzig unterbrechend
Heil macht mich dein Nah'n!
hitzig unterbrechend
Heil macht mich dein Nah'n!
SIEGLINDE
Eine Waffe lass mich dir weisen: o wenn du sie gewännst!
Den hehrsten Helden dürft' ich dich heissen:
dem Stärksten allein ward sie bestimmt.
O merke wohl, was ich dir melde!
Der Männer Sippe sass hier im Saal,
von Hunding zur Hochzeit geladen:
er freite ein Weib,
das ungefragt Schächer ihm schenkten zur Frau.
Traurig sass ich, während sie tranken;
ein Fremder trat da herein:
ein Greis in blauem Gewand;
tief hing ihm der Hut,
der deckt' ihm der Augen eines;
doch des andren Strahl, Angst schuf es allen,
traf die Männer sein mächtiges Dräu'n:
mir allein weckte das Auge
süss sehnenden Harm,
Tränen und Trost zugleich.
Auf mich blickt' er und blitzte auf jene,
als ein Schwert in Händen er schwang;
das stiess er nun in der Esche Stamm,
bis zum Heft haftet' es drin:
dem sollte der Stahl geziemen,
der aus dem Stamm es zög'.
Der Männer alle, so kühn sie sich mühten,
die Wehr sich keiner gewann;
Gäste kamen und Gäste gingen,
die stärksten zogen am Stahl -
keinen Zoll entwich er dem Stamm:
dort haftet schweigend das Schwert. -
Da wusst' ich, wer der war,
der mich Gramvolle gegrüsst; ich weiss auch,
wem allein im Stamm das Schwert er bestimmt.
O fänd' ich ihn hier und heut', den Freund;
käm' er aus Fremden zur ärmsten Frau.
Was je ich gelitten in grimmigem Leid,
was je mich geschmerzt in Schande und Schmach, -
süsseste Rache sühnte dann alles!
Erjagt hätt' ich, was je ich verlor,
was je ich beweint, wär' mir gewonnen,
fänd' ich den heiligen Freund,
umfing' den Helden mein Arm!
Eine Waffe lass mich dir weisen: o wenn du sie gewännst!
Den hehrsten Helden dürft' ich dich heissen:
dem Stärksten allein ward sie bestimmt.
O merke wohl, was ich dir melde!
Der Männer Sippe sass hier im Saal,
von Hunding zur Hochzeit geladen:
er freite ein Weib,
das ungefragt Schächer ihm schenkten zur Frau.
Traurig sass ich, während sie tranken;
ein Fremder trat da herein:
ein Greis in blauem Gewand;
tief hing ihm der Hut,
der deckt' ihm der Augen eines;
doch des andren Strahl, Angst schuf es allen,
traf die Männer sein mächtiges Dräu'n:
mir allein weckte das Auge
süss sehnenden Harm,
Tränen und Trost zugleich.
Auf mich blickt' er und blitzte auf jene,
als ein Schwert in Händen er schwang;
das stiess er nun in der Esche Stamm,
bis zum Heft haftet' es drin:
dem sollte der Stahl geziemen,
der aus dem Stamm es zög'.
Der Männer alle, so kühn sie sich mühten,
die Wehr sich keiner gewann;
Gäste kamen und Gäste gingen,
die stärksten zogen am Stahl -
keinen Zoll entwich er dem Stamm:
dort haftet schweigend das Schwert. -
Da wusst' ich, wer der war,
der mich Gramvolle gegrüsst; ich weiss auch,
wem allein im Stamm das Schwert er bestimmt.
O fänd' ich ihn hier und heut', den Freund;
käm' er aus Fremden zur ärmsten Frau.
Was je ich gelitten in grimmigem Leid,
was je mich geschmerzt in Schande und Schmach, -
süsseste Rache sühnte dann alles!
Erjagt hätt' ich, was je ich verlor,
was je ich beweint, wär' mir gewonnen,
fänd' ich den heiligen Freund,
umfing' den Helden mein Arm!
SIEGMUND
mit Glut Sieglinde umfassend
Dich selige Frau hält nun der Freund,
dem Waffe und Weib bestimmt!
Heiss in der Brust brennt mir der Eid,
der mich dir Edlen vermählt.
Was je ich ersehnt, ersah ich in dir;
in dir fand ich, was je mir gefehlt!
Littest du Schmach,
und schmerzte mich Leid;
war ich geächtet, und warst du entehrt:
freudige Rache lacht nun den Frohen!
Auf lach' ich in heiliger Lust,
halt' ich dich Hehre umfangen,
fühl' ich dein schlagendes Herz!
mit Glut Sieglinde umfassend
Dich selige Frau hält nun der Freund,
dem Waffe und Weib bestimmt!
Heiss in der Brust brennt mir der Eid,
der mich dir Edlen vermählt.
Was je ich ersehnt, ersah ich in dir;
in dir fand ich, was je mir gefehlt!
Littest du Schmach,
und schmerzte mich Leid;
war ich geächtet, und warst du entehrt:
freudige Rache lacht nun den Frohen!
Auf lach' ich in heiliger Lust,
halt' ich dich Hehre umfangen,
fühl' ich dein schlagendes Herz!
Die grosse Türe springt auf
SIEGLINDE
fährt erschrocken zusammen und reisst sich los
Ha, wer ging? Wer kam herein?
fährt erschrocken zusammen und reisst sich los
Ha, wer ging? Wer kam herein?
Die Tür bleibt weit geöffnet: aussen herrliche Frühlingsnacht; der Vollmond leuchtet herein und wirft sein helles Licht auf das Paar, das so sich plötzlich in voller Deutlichkeit wahrnehmen kann
SIEGMUND
in leiser Entzückung
Keiner ging - doch einer kam:
siehe, der Lenz lacht in den Saal!
Siegmund zieht Sieglinde mit sanfter Gewalt zu sich auf das Lager, so dass sie neben ihm zu sitzen kommt, Wachsende Helligkeit des Mondscheines
Winterstürme wichen
dem Wonnemond,
in mildem Lichte leuchtet der Lenz;
auf linden Lüften leicht und lieblich,
Wunder webend er sich wiegt;
durch Wald und Auen weht sein Atem,
weit geöffnet lacht sein Aug': -
aus sel'ger Vöglein Sange süss er tönt,
holde Düfte haucht er aus;
seinem warmen Blut entblühen wonnige Blumen,
Keim und Spross entspringt seiner Kraft.
Mit zarter Waffen Zier bezwingt er die Welt;
Winter und Sturm wichen der starken Wehr:
wohl musste den tapfern Streichen
die strenge Türe auch weichen,
die trotzig und starr uns trennte von ihm. -
Zu seiner Schwester schwang er sich her;
die Liebe lockte den Lenz:
in unsrem Busen barg sie sich tief;
nun lacht sie selig dem Licht.
Die bräutliche Schwester befreite der Bruder;
zertrümmert liegt, was je sie getrennt:
jauchzend grüsst sich das junge Paar:
vereint sind Liebe und Lenz!
in leiser Entzückung
Keiner ging - doch einer kam:
siehe, der Lenz lacht in den Saal!
Siegmund zieht Sieglinde mit sanfter Gewalt zu sich auf das Lager, so dass sie neben ihm zu sitzen kommt, Wachsende Helligkeit des Mondscheines
Winterstürme wichen
dem Wonnemond,
in mildem Lichte leuchtet der Lenz;
auf linden Lüften leicht und lieblich,
Wunder webend er sich wiegt;
durch Wald und Auen weht sein Atem,
weit geöffnet lacht sein Aug': -
aus sel'ger Vöglein Sange süss er tönt,
holde Düfte haucht er aus;
seinem warmen Blut entblühen wonnige Blumen,
Keim und Spross entspringt seiner Kraft.
Mit zarter Waffen Zier bezwingt er die Welt;
Winter und Sturm wichen der starken Wehr:
wohl musste den tapfern Streichen
die strenge Türe auch weichen,
die trotzig und starr uns trennte von ihm. -
Zu seiner Schwester schwang er sich her;
die Liebe lockte den Lenz:
in unsrem Busen barg sie sich tief;
nun lacht sie selig dem Licht.
Die bräutliche Schwester befreite der Bruder;
zertrümmert liegt, was je sie getrennt:
jauchzend grüsst sich das junge Paar:
vereint sind Liebe und Lenz!
SIEGLINDE
Du bist der Lenz, nach dem ich verlangte
in frostigen Winters Frist.
Dich grüsste mein Herz mit heiligem Grau'n,
als dein Blick zuerst mir erblühte.
Fremdes nur sah ich von je,
freudlos war mir das Nahe.
Als hätt' ich nie es gekannt,
war, was immer mir kam.
Doch dich kannt' ich deutlich und klar:
als mein Auge dich sah,
warst du mein Eigen;
was im Busen ich barg, was ich bin,
hell wie der Tag taucht' es mir auf,
o wie tönender Schall schlug's an mein Ohr,
als in frostig öder Fremde
zuerst ich den Freund ersah.
Du bist der Lenz, nach dem ich verlangte
in frostigen Winters Frist.
Dich grüsste mein Herz mit heiligem Grau'n,
als dein Blick zuerst mir erblühte.
Fremdes nur sah ich von je,
freudlos war mir das Nahe.
Als hätt' ich nie es gekannt,
war, was immer mir kam.
Doch dich kannt' ich deutlich und klar:
als mein Auge dich sah,
warst du mein Eigen;
was im Busen ich barg, was ich bin,
hell wie der Tag taucht' es mir auf,
o wie tönender Schall schlug's an mein Ohr,
als in frostig öder Fremde
zuerst ich den Freund ersah.
Sie hängt sich entzückt an seinen Hals und blickt ihm nahe ins Gesicht
SIEGMUND
mit Hingerissenheit
O süsseste Wonne!
O seligstes Weib!
mit Hingerissenheit
O süsseste Wonne!
O seligstes Weib!
SIEGLINDE
dicht an seinen Augen
O lass in Nähe zu dir mich neigen,
dass hell ich schaue den hehren Schein,
der dir aus Aug' und Antlitz bricht
und so süss die Sinne mir zwingt.
dicht an seinen Augen
O lass in Nähe zu dir mich neigen,
dass hell ich schaue den hehren Schein,
der dir aus Aug' und Antlitz bricht
und so süss die Sinne mir zwingt.
SIEGMUND
Im Lenzesmond leuchtest du hell;
hehr umwebt dich das Wellenhaar:
was mich berückt, errat' ich nun leicht,
denn wonnig weidet mein Blick.
Im Lenzesmond leuchtest du hell;
hehr umwebt dich das Wellenhaar:
was mich berückt, errat' ich nun leicht,
denn wonnig weidet mein Blick.
SIEGLINDE
schlägt ihm die Locken von der Stirn zurück und betrachtet ihn staunend
Wie dir die Stirn so offen steht,
der Adern Geäst in den Schläfen sich schlingt!
Mir zagt es vor der Wonne, die mich entzückt!
Ein Wunder will mich gemahnen:
den heut' zuerst ich erschaut,
mein Auge sah dich schon!
schlägt ihm die Locken von der Stirn zurück und betrachtet ihn staunend
Wie dir die Stirn so offen steht,
der Adern Geäst in den Schläfen sich schlingt!
Mir zagt es vor der Wonne, die mich entzückt!
Ein Wunder will mich gemahnen:
den heut' zuerst ich erschaut,
mein Auge sah dich schon!
SIEGMUND
Ein Minnetraum gemahnt auch mich:
in heissem Sehnen sah ich dich schon!
Ein Minnetraum gemahnt auch mich:
in heissem Sehnen sah ich dich schon!
SIEGLINDE
Im Bach erblickt' ich mein eigen Bild -
und jetzt gewahr' ich es wieder:
wie einst dem Teich es enttaucht,
bietest mein Bild mir nun du!
Im Bach erblickt' ich mein eigen Bild -
und jetzt gewahr' ich es wieder:
wie einst dem Teich es enttaucht,
bietest mein Bild mir nun du!
SIEGMUND
Du bist das Bild,
das ich in mir barg.
Du bist das Bild,
das ich in mir barg.
SIEGLINDE
den Blick schnell abwendend
O still! Lass mich der Stimme lauschen:
mich dünkt, ihren Klang
hört' ich als Kind.
aufgeregt
Doch nein! Ich hörte sie neulich,
als meiner Stimme Schall
mir widerhallte der Wald.
den Blick schnell abwendend
O still! Lass mich der Stimme lauschen:
mich dünkt, ihren Klang
hört' ich als Kind.
aufgeregt
Doch nein! Ich hörte sie neulich,
als meiner Stimme Schall
mir widerhallte der Wald.
SIEGMUND
O lieblichste Laute,
denen ich lausche!
O lieblichste Laute,
denen ich lausche!
SIEGLINDE
ihm wieder in die Augen spähend
Deines Auges Glut erglänzte mir schon:
so blickte der Greis grüssend auf mich,
als der Traurigen Trost er gab.
An dem Blick erkannt' ihn sein Kind -
schon wollt' ich beim Namen ihn nennen!
Sie hält inne und fährt dann leise fort
Wehwalt heisst du fürwahr?
ihm wieder in die Augen spähend
Deines Auges Glut erglänzte mir schon:
so blickte der Greis grüssend auf mich,
als der Traurigen Trost er gab.
An dem Blick erkannt' ihn sein Kind -
schon wollt' ich beim Namen ihn nennen!
Sie hält inne und fährt dann leise fort
Wehwalt heisst du fürwahr?
SIEGMUND
Nicht heiss' ich so, seit du mich liebst:
nun walt' ich der hehrsten Wonnen!
Nicht heiss' ich so, seit du mich liebst:
nun walt' ich der hehrsten Wonnen!
SIEGLINDE
Und Friedmund darfst du
froh dich nicht nennen?
Und Friedmund darfst du
froh dich nicht nennen?
SIEGMUND
Nenne mich du, wie du liebst, dass ich heisse:
den Namen nehm' ich von dir!
Nenne mich du, wie du liebst, dass ich heisse:
den Namen nehm' ich von dir!
SIEGLINDE
Doch nanntest du Wolfe den Vater?
Doch nanntest du Wolfe den Vater?
SIEGMUND
Ein Wolf war er feigen Füchsen!
Doch dem so stolz strahlte das Auge,
wie, Herrliche, hehr dir es strahlt,
der war: - Wälse genannt.
Ein Wolf war er feigen Füchsen!
Doch dem so stolz strahlte das Auge,
wie, Herrliche, hehr dir es strahlt,
der war: - Wälse genannt.
SIEGLINDE
ausser sich
War Wälse dein Vater, und bist du ein Wälsung,
stiess er für dich sein Schwert in den Stamm,
so lass mich dich heissen, wie ich dich liebe:
Siegmund - so nenn' ich dich!
ausser sich
War Wälse dein Vater, und bist du ein Wälsung,
stiess er für dich sein Schwert in den Stamm,
so lass mich dich heissen, wie ich dich liebe:
Siegmund - so nenn' ich dich!
SIEGMUND
springt auf den Stamm zu und fasst den Schwertgriff
Siegmund heiss' ich und Siegmund bin ich!
Bezeug' es dies Schwert, das zaglos ich halte!
Wälse verhiess mir, in höchster Not
fänd' ich es einst: ich fass' es nun!
Heiligster Minne höchste Not,
sehnender Liebe sehrende Not
brennt mir hell in der Brust,
drängt zu Tat und Tod:
Notung! Notung! So nenn' ich dich, Schwert -
Notung! Notung! Neidlicher Stahl!
Zeig' deiner Schärfe schneidenden Zahn:
heraus aus der Scheide zu mir!
Er zieht mit einem gewaltigen Zuck das Schwert aus dem Stamme und zeigt es der von Staunen und Entzücken erfassten Sieglinde
Siegmund, den Wälsung, siehst du, Weib!
Als Brautgabe bringt er dies Schwert:
so freit er sich
die seligste Frau;
dem Feindeshaus entführt er dich so.
Fern von hier folge mir nun,
fort in des Lenzes lachendes Haus:
dort schützt dich Notung, das Schwert,
wenn Siegmund dir liebend erlag!
springt auf den Stamm zu und fasst den Schwertgriff
Siegmund heiss' ich und Siegmund bin ich!
Bezeug' es dies Schwert, das zaglos ich halte!
Wälse verhiess mir, in höchster Not
fänd' ich es einst: ich fass' es nun!
Heiligster Minne höchste Not,
sehnender Liebe sehrende Not
brennt mir hell in der Brust,
drängt zu Tat und Tod:
Notung! Notung! So nenn' ich dich, Schwert -
Notung! Notung! Neidlicher Stahl!
Zeig' deiner Schärfe schneidenden Zahn:
heraus aus der Scheide zu mir!
Er zieht mit einem gewaltigen Zuck das Schwert aus dem Stamme und zeigt es der von Staunen und Entzücken erfassten Sieglinde
Siegmund, den Wälsung, siehst du, Weib!
Als Brautgabe bringt er dies Schwert:
so freit er sich
die seligste Frau;
dem Feindeshaus entführt er dich so.
Fern von hier folge mir nun,
fort in des Lenzes lachendes Haus:
dort schützt dich Notung, das Schwert,
wenn Siegmund dir liebend erlag!
Er hat sie umfasst, um sie mit sich fortzuziehen
SIEGLINDE
reisst sich in höchster Trunkenheit von ihm los und stellt sich ihm gegenüber
Bist du Siegmund, den ich hier sehe,
Sieglinde bin ich, die dich ersehnt:
die eigne Schwester
gewannst du zu eins mit dem Schwert!
reisst sich in höchster Trunkenheit von ihm los und stellt sich ihm gegenüber
Bist du Siegmund, den ich hier sehe,
Sieglinde bin ich, die dich ersehnt:
die eigne Schwester
gewannst du zu eins mit dem Schwert!
SIEGMUND
Braut und Schwester bist du dem Bruder -
so blühe denn, Wälsungen-Blut!
Braut und Schwester bist du dem Bruder -
so blühe denn, Wälsungen-Blut!
Er zieht sie mit wütender Glut an sich; sie sinkt mit einem Schrei an seine Brust. Der Vorhang fällt schnell
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