穿つ流星8


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ゾット内はあちこちが破損し、迷路のような道であれも整頓された道の面影は無く、瓦礫の点在する道は
移動の労力は以前に比べると格段に掛かるようになっていた。
それに加え、常に薄黒い煙が周囲を覆い尽くし視界を遮り、足元だけでなく、前の見通しも立たぬほどで
あった。
それに加え気絶したカインを抱えた状態なのだ。少し移動するのですらひどく骨の折れることであった。
「!」
どれほどまで歩いた時だろうか。セシルの視界に<それ>が入ってきたのは……
漆黒の鎧に身をまとったその姿――声は何度も聞いたが直接会うのはファブール以来であろうか。
「ゴルベーザ!」
セシルは思わず声を荒げた。バロンからこの道まですべてはこの男が原因でもあるのだ。
「ぐっ……セシルか」
どうやら傷ついているようだ、苦しそうな声を上げている。
「まさかお前たちの仲間にメテオを行使できるものがいたとはな? だがクリスタルは手に入れた……
「!」
やはりこの状況はテラが……予想していたとはいえ、驚かぬことはできなかった。
「ほう……カインの奴も一緒なのか? その様子だと<術>の方はとけているのだろう」
「何!」
こちらの言葉は予想外であった。
「やはりカインは……お前が操っていたのか!」
「ふん……所詮はきっかけにしかすぎぬ、私の術は。そもそもの原因はその男にあるのだ。お前を薄々勘付いていたのだろう――試練を
乗り越えた者、パラディンよ?」
「だからって」
こんな事許せるわけはない。
「ローザは!?」
ありったけ疑問をぶつけるつもりでいた。
「無事なんだろうな!」
「ふん……始末はするつもりだったが、この有様だどうやら後回しになったらしい」
どうでもいいといった感じに話す。
「あの女にもう用はないな。好きに持っていくがいい。最も……もう仕掛けの方が作動しているかもしれんが
それに、この爆発だ既に巻き込まれている可能性もあるぞ」
<貴様!!>
怒りの言葉を上げようとするが何とかとどめる。
これが奴のやりくちなのだろう。一方的な言葉責めで相手の憎しみを煽り出す……付き合った方の負けだ。
「だが……このまま逃がしはしない」
言葉による怒りをなんとか抑えたものの、完全なまでに抑える事はできない。
元凶たる漆黒の男――打ち倒すなら今しかない。
元凶の討伐。妥当ではあるが、怒りの発散の為の強引な理由づけでもあるのかもしれない……
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