地底世界8


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「ヤン……」
何故ここに? という疑問は口にする前に立ち消える事となった。
自分達がこの地底にやってこれたのもメテオが原因となっている。メテオが生んだ傷痕はあれだけではない。
ならばヤン達も何所かの<繋ぎ目>を使ってここまでやってきたのだろう。
「奪われたクリスタルはまだ半分です。後二つ残っています」
「それに一つはこの城にある。皆が頑張っている限りは奴らに侵入される事はないだろう」
後半はジオットが引き継いだ。
「頼もしい我ドワーフの民達が一丸となればどんな苦境すらも吹き飛ばしてやるぞ!」
ドワーフ――それが地底の民の名か。
「私だけではないのです」
だけではない。その言葉は先程のセシルの予想が正解であったということだ。
「既に地上の人々もゴルベーザと戦う為に続々と地底へと集結しています。各国も残存部隊をこちらに集め、全力で城を
死守するつもりでいるのです」
各国とはゴルベーザにクリスタルを強奪され破壊された国の事だ。ファブール、ダムシアン、ミシディア……
「ならギルバートも来てるの?」
もう少し情報が欲しい、そう思って更なる言葉を探していると、先にローザが疑問を投げかけた。
ローザにとってはファブールの死闘以来、ギルバートには一度も会っていない。生きているという事実を知っていても
実際に会ってその安否を確認したいのだろう。
「それが……」
ヤンが申し訳なさそうな顔をする。
「まだ怪我の方が完治しておらず、この場にやってくることはできませんでした」
「……そう」
「いや、しかしギルバート殿もこの世界の危機に対して影ながらの支援をしてくれています!}
がっかりするローザを元気づけようと必死に言葉を探すヤン。口から出まかせを言ってる訳では
ないだろう。
「そう言えばファブール王は?」
文武に長ける剛の国の長。ゴルベーザに拉致される直前にローザも面識があった。このような場に顔を出さぬのは不思議でないか
そう思ったのだろう」
「あの時の傷がまだ深く……」
今度はヤンが暗い顔をして答えた。続けて怪我人の話題を出すことにもだが、主君が手負いだというのは思ったよりも辛い出来事
なのだろう。
「ですが快報にむかっていられますので心配しないでください。今は王に代わって私がファブールの者達を率いております」

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