絆17


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「しかしよ……お前みたいな奴がなんでまたセシルと行動してるのかちょっと疑問だぜ」
道中にエッジがぽつりと呟く。エッジからすれば軽い一言であった。
「……!」
しかしカインは足を止めエッジに振り帰る。
「何故……そう思った……?」
「えっ……ああ……嫌よ、お前は何処か近寄り難いっていうかさ。優等生的なセシルと一緒にいるにしちゃ
影がありすぎる……プライドが高いっていうか……」
エッジからしてみればカインやセシルは初対面の相手だ。詳しい事情を知らないものが率直な言葉を述べた
だけのつもりだ。
「ふふ……面白い奴だ」
カインは苦笑する。そこには怒りの色はない。
「どうした……?」
好き放題言ったのだ。てっきり激怒するのではないかと思ったが、かえって気持ち反応だ。
「いや、本当面白い奴だ。本当に……俺とセシルとローザは幼馴染だ」
少しだけ間をおいてカイン
「何……! そいつは悪かった……」
驚きの後、すぐに謝罪の言葉が出る。何も知らなかったとはいえ、さっきの言葉はカインにとっていい気持ちでは
なかっただろう。
「いいや。気にするな。俺も面白い言葉を聞けたさ」
「嫌……本当すまねえ。それでセシルとローザとはいつ知りあったんだ?」
話題を転換しようとエッジは話を振っていく。だがその言葉がカインの顔に陰りを生んだような気がした。
「俺とローザは昔から家の付き合いがあった。あいつは……セシルは孤児だ。俺と……俺とローザが知り合ったのは
軍の学校に入学してからだ」
その言葉は真実を述べていた。だがその言葉の裏にあるカインの心理まではエッジには分からなかったであろう。
「そうかすまないな。色々話させてしまって」
「構わんさ」
その言葉には既に裏はない。
「じゃあ。もうひとつ教えてくれ。リディアは一体……」
「あの子か……詳しく話すと長くなるがあの子の住んでた村を俺とセシルが壊滅させた」
「何……」
「その事については俺達をいくらでも攻めてもらって構わん。取り返しのつかない事をした。これは俺もセシルも
同じ思いだ。<珍しく>な……」
「いや別に攻めはしないけどよ……」
「これ以上は俺にも分からん。その後セシルとはしばらく別行動をとっていたからな……いつの間にか彼女はセシル達
と行動していた。彼女はまだ俺の事を……ひょっとしたらセシルからも完全な恐怖を取り消せていないのかもしれん。
だからというわけではないが彼女に直接尋ねることはやめておいた方がいい。
「…………」
「あくまで俺の考えだがな」
最後にそう付け加える。
「そうかありがとよ。色々話してくれて」
エッジは駆け出す。
「行こうぜ。セシル達も待っているはずだ!」
エッジは心に決めたのだ。先ほどまでの迷いはもう無い。
(こいつらと一緒にゴルベーザをぶっつぶす!)
何がこの結論に心を動かしたのかはわからない。セシルかカインかローザか、それともリディアなのか。
既に悩みとは程遠き王子には理由など必要はなかった。

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