第1章 SeeD-14


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「よう、スコール!」
物思いにふける俺の肩を軽々しくも叩く者が一人。
「何だ……ゼルか」
振り返った先にあるその顔を見て言う。
「何だとは何だよ」
文句を垂れるこの男はゼル=ディン。
顔に刻まれた刺青模様に逆立った金髪という容姿は端から見たら素行の悪い者に映るかもしれない。
しかし、根は人の良い好青年だ。少なくとも俺の判断ではだ。
それに、いくら装いを変えても小柄な体型に、顔にはまだあどけなさが残っている。
「ところでさ、やっぱり朝の訓練の奴ってお前だったのか?」
「おい……何で知ってる?」
「今更、もうガーデン中に知れ渡ってるぜ。サイファーの奴またやっちまったのかてさ」
何という事だ……常日頃から俺は必要以外の事は口にせず目立たないように努めてきた。だが、
今朝の自体は俺自身に対する無駄な印象を他人に振りまく結果になってしまったのか。
「お前もさ……相手にしなきゃいいんじゃない。あいつの悪評はもう知れ渡ってる。
教官達ですら諦めてるんだしさ。いちいち構ってるのはもうお前だけなんじゃねえの」
俺が落胆するのを見て取ったのかゼルはそんな事を言ってくる。
「いや、あいつが先に仕掛けてきた。それを俺は逃げるわけにはいかないんだ」
そう決めた。幼いあの日。お姉ちゃんの為に。
「おいおい……カッコつけすぎだぜ」
ゼルはその意見に少しばかり、呆れたようであった。
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