二節 剛の王国1


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ヤンと出会ってから、かれこれ一週間は経っただろうか。
日頃から増えている魔物を退け、手負いの者たちを背負い、
ホブス山を踏破したことによる疲労に耐えながらの道のりはこの上なく長く感じられた。
セシル達とヤンの率いる手負いのモンク僧たちは、やっとのことでファブールの都へと辿りついた。

「開門!急げ!」
ファブールの城の前に立つや否やそう怒鳴り声が聞こえ、目の前の城門が重そうな音を立てて開き始める。
開いた門を進み城壁の内側へと進むと、彼らは警戒の眼差しを持って迎えられた。
セシルが辺りを見まわすと、周りには武具一式を身につけたモンク僧が、ざっと数百人ほど集まっていた。
どうやら都はすでに戦の報を聞きつけ、防備を固めていたようだ。
「お戻りになられたか、ヤン殿!」
城の方から何人かの護衛を率い、これまた武装済みのモンク僧が走り寄ってくる。
「ウェッジ殿!また会えて嬉しい限りですぞ!」
ヤンもそう叫び返すと、走り寄ってきたモンク僧、ウェッジに軽く笑いかける。
「お帰りへの歓迎が少々物々しくなってしまいましたな」
ウェッジはいいながら辺りのモンク僧達を見まわすと、続けた。
「なにしろ近々バロンが攻めて来るとの噂で持ちきりでしてな…
 …どうやら、それは真実のようで」
いいながら、ウェッジはヤンの後ろに続く、彼の部下達に鋭い視線を向けた。
大小様々な傷をその身に受け、疲労と苦痛に顔を歪めている彼らを見れば、どんなことが起こったのか想像に難くない。
「彼らがヤン達を襲ったのならば、この都をも襲う事は最早時間の問題ですな…
 お前達!負傷者を休ませよ!」
彼の号令で、背後に控えていたモンク達が負傷した者達を背負い、運んで行く。
ローザとリディアも回復を手伝うと言い、彼らについて行った。
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