第一話 ティーダ 1 > 2


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 スタジアムの最寄りの桟橋に、一艘の船が到着する。住居を兼ねたその船から姿を見せたのは、一人の少年だった。
日に焼けた肌に金色の髪、深い海のような青い瞳の少年……彼はただの少年では無い。古くからザナルカンドの人々の
最大の娯楽であるスポーツ『ブリッツボール』の選手である。それも、一流チームの、一流プレーヤーだ。
桟橋の周りには既に多くの若者たちが集まっていた。しかし、少年は特に驚く様子も無い。こんな事はザラである。
少年は笑顔で手を振り、彼等の元へと歩み寄る。そして、彼等も少年の元へと駆け寄る。
「サインして、サイン!」
その小さな体にはいささか大き過ぎる、競技用のブリッツボールを差し出して男の子がサインをねだる。
「はいよっ」
少年はポケットからマジックを取り出すと、ボールにサインを書いた。『Tidus』……少年の名前だ。
ティーダは男の子にボールを返すと、一緒に来ていた2人の男の子のボールにも、同じようにサインをしていく。
「ちょーだい!」「ボクも!」
「焦んなって……はい、出来上がりッスよ!」
子供たちは、目の前にいる自分達のヒーローにもらったサインで大はしゃぎしている。今度は、2人組の女性ファンが来た。
ティーダは自身の天才的なプレーだけではなく、端正な容姿から女性のファンも多い。そこらのアイドルよりは、ずっと多い。
「サイン、お願いしていいですか?」
「もちろん!」
2人組の女性は、どちらも中々の美人だ。思わずティーダの頬も綻ぶ。
「試合、頑張ってね!」
「任せとけって。じゃあさ、今夜シュート決めたら……あ~…… こうすっから!」
そういうと、ティーダは両腕を挙げてガッツポーズをしてみせた。
「それ、ふたりへのメッセージっつうことで!席どこ?」
「東ブロックです、最前列!」
「私、右から5番目ね」
「了解っす!」
「試合終わったら、待ってていい?」
「もちろん!」
「やったぁ!いい店知ってんだ~!」
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