「Prelude9」


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 ナルビナ城塞はその歴史上類を見ないほどに苛烈な戦場となっていた。
 上空を飛び交うのは無数の飛空挺。一人乗りの射撃用機関銃のみを搭載した飛空挺が、まるで蜜の多い花の取り合いをしている蜂のように、触れるか触れないかの位置を猛スピードで飛び交っていた。
 そのはるか上空には、空母――アルケィディア帝国軍の誇る艦隊が、まるで戦争を観察しているかのように悠然と構えている。おそらくそこにはアルケィディア軍の将軍首がいるのだろう。
 苛烈な、そして明らかに押されているダルマスカ王国の必死の抗戦を――あざ笑っているのかもしれない。
 それを思うと唾を吐きかけてやりたい気分になった。だが――そんな暇など、ない。
 大混戦となったナルビナ城塞の頂上近くから、バッシュは城塞入り口付近を見下ろした。眼下には――まさしく地獄絵図が広がっている。
 ダルマスカ王国軍とアルケィディア帝国軍。それらを構成する、ヒュム、バンガ、シーク――イヴァリースに存在するすべての種族が、渾然一体となって殺し合いを続けていた。
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