FF5 30 風の神殿4


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「やっぱり魔物は大した事ないな」
バッツは威勢が良い。
神殿の2階。確かに大臣の言うとおり、魔物が多い。しかし、やはり強くはない。
所詮、この地域の魔物が神殿で凶暴化した程度だ。もうある程度『戦い慣れ』した4人は順調に進んで行く。
そして3階も順調に進んで行ったのだが…
「お、おい、あの鳥やたらでかくないか?」
「ふむ。初めて見る顔じゃのう」
「なんか、やっかいそうだな」
「…でもあの鳥の後ろに階段があるわ…」
4人の決心は固まった。

「おい、そこのでかい鳥!ちょっとさ、どいてくれないか?」
一応交渉するバッツ。しかしその巨大な鳥は鋭い目と巨大な毒々しい赤い羽根を広げて今にもこっちに迫ってきそうだ。
「ちっ、やっぱ交渉は無駄か…」

「シャァァァァ…」
不気味で静かな鳴き声を上げながらどんどん迫ってくる巨大な鳥。

「来るぞっ!」
こうしてその巨大な鳥との戦いが始まった。その名は、ウイングラプター。


「どうする…」
「とりあえず、殴れ!て言うか、俺たちにはそれしかないだろ!」
「そうじゃの!」
「やるしかないわ!」
そう言って4人は一気にウイングラプターに斬りかかる。もう、手段も何もあったもんじゃない。
バッツの言うとおり、今の4人が攻撃する方法は非常に限られていたのだから。

バッツたちが攻撃を続けてる中、
集中攻撃に耐えかねたウイングラプターが羽根を大きく、激しく動かし始めた。
「一体何…」
『バサ、バサ、バサ、バサ、バサ、バサ、バサバサ、バサバサバサバサ…』
その翼から放たれる風はやがて強力な突風を巻き起こし、バッツたちを襲った。
「う、うわぁ!!!」
「な、なんじゃこの風は!」
うねるような突風。風の神殿に棲む魔物だけあって、風を使った攻撃。
「さすがにでかいだけあるな…」
「息が出来ないほどの風だったわ…」
今までにない強力な攻撃に少し引く4人。様子を窺おうとしての事だ。
しかし、ウイングラプターもさっきまで激しく動かしていた翼を使い、身を守り始めた。
「防御姿勢?」
「いや、なにかの罠…」
そうガラフが言い残す前にバッツはチャンスだと言わんばかりに勢い良く剣を振りかざそうとしていた。
「あっ!バッツ!」
「ほーら、攻撃は最大の防御ってね!守ってても勝ちはやって来ないぜ!」
『ズシャッ!』
調子よくウイングラプターを斬り付けるバッツ。勝負あったか。
「おい、こりゃチャンスだぞ!もうさっさと倒そ…」
バッツが余裕の顔で敵に背を向けたその時だった。
「バッツ、危ないっ!」

『ドガッ!』
「ぐわっ!」
なんとウイングラプターの爪がバッツの腹にまともにヒットしたのである。
「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッッ!…きっついな…今の一撃は…」
「だから言わんこっちゃない、どんな相手でも舐めてはいかんぞ」
「うっさいなー、さっさと倒した方がいいだろ!…ゲホッ…いやー、いってーわ…」
「ふ、まぁお主はもうそこで休んどけ!あとはわしがやる」
その瞬間、ガラフがあの瞳になった。強く、鋭い瞳。
それはいつものとぼけたものとはあきらかに違う、百戦錬磨の戦士が乗り移ったかのような変貌ぶりだ。
「(…また、変わった…)」
バッツは痛みを気にしながらガラフの変化も見逃してはいなかった。

ガラフはウイングラプターが翼を広げるタイミングをじっと待った。
「(…奴は一瞬の隙が出てくるはず…)」
そしてようやく翼を開きかけたその時!
「ここじゃあああぁぁぁっ!」

『ジャッ!』

ガラフが高く舞った。そして、一気に剣を振り下ろす。翼と翼の僅かな隙間に剣を通すかのように、斬った。
「ギャャャャゥアアゥアアァァァ!!!」
ウイングラプターから大量の血が噴出す。体の真ん中をやられちゃ誰だって生きていられない。
「(…すげぇ…やっぱ只者じゃないとは思ってたけど…)」
「(…すごい!!!うちの兵士にもこんなに腕の立つ人はいないかも…)」
「(一体、ガラフは何者なんだ?)」
3人ともガラフの剣さばきに言葉がない。それほどまでに、鮮やかで、強い。
「ふーぅ、まぁ、たいした事はなかったのう」
当の本人はやりきった充実感と倒せた安心感で笑顔だ。
「ん?みんなどうした?さっさと上へ行くぞ」
3人の思いなんて知らず、またいつものガラフに戻った。一体、彼は何者なのであろう。
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