一節 闇と霧の邂逅7


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「なるほど…だがどうする?奴の動きは素早くて、そうそう簡単に仕留められなそうだが…」
「それなら僕に考えがある。聞いてくれ。」
そういってセシルがカインの耳元で何かを伝え終わった直後、幻獣が動き出した。
「何を考えておいでですか?頭を潰そうとしているなら」
途端、ドラゴンの身体が霧へと戻りはじめた。洞窟の中に再び充満して行く。
「煙幕をはって隠すまでです。」
頭だけとなった幻獣はそう言うと、深い霧の中に紛れていった。
「よしカイン、やってみよう!」
何も見えない中、セシルが怒鳴る。
「わかった!また後でな!」
カインも怒鳴り返すと、再び高々とジャンプした。
竜騎士の極意は、槍を振るう腕もさることばがらなによりその「脚力」にある。
瞬時に遥か上方へと跳び、そのまま落下の勢いを使って一気に槍を自分もろとも叩きつけるのだ。
洞窟の壁を跳んで登り、ある程度の高さで止まって下を見たとき、カインは息を呑んだ。
セシルと幻獣がいると思われる部分に、霧が集中していたのだ。
標的の視界を潰すために作り上げられた霧のドームに、カインは槍を向け、待った。あとはセシルを信じる他ない。
――簡単な囮戦法で叩くんだ。僕が奴をひきつけるから、カインはどこか高いところにジャンプして待っていてくれ――
「頼むぞ、セシル…」カインが洞窟の壁につかまって槍を下に向け、ひたすら待った。
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