FF5 33 運河の鍵


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4人は1階に待機していた大臣達にクリスタルルームで起きた事を報告した後、トゥールに戻った。
「こりゃ、とりあえずウォルスへ行くしかなさそうだな…」
「ふむ。タイクーン王にああ言われてしまった以上、なんとしてでもクリスタルを守らねばなるまい」
「しかし、ウォルスへ向かうには?」
「ええ、それならゾックを尋ねましょう。この前は留守だったけど…」
4人は酒場で今後について話し合っていた。もはや後戻りは出来ない。
こうなったら残りの3つを守るしかない。タイクーン王の所在ももちろん大事な事だが、
それよりもっと大きななにかがある予感は、クリスタルが砕け散ると言う異常な事態によってさらに現実味を増している。

『コン、コン、コン』
「ゾックー?いますかー?」
レナが大きい声で呼びかけた。
「はい、どちら様…!!」
今度はその呼びかけに反応がある。ゾックは呼び出した主を確認して驚いた。
「おお、レナ様ではないか!お久しぶりでございます。レナ様がお城を抜け出したと聞いて心配していたんですよ」
ゾックはレナが城を抜け出して以来、ずっと心配していた。
さっき留守だった理由も、レナの事について少しでも情報を知るべく、自らの足で情報収集に励んでいた為だ。
ゾックは昔、レナが生まれる前にタイクーンの大臣として城に仕えていた。
その為、タイクーン王家と非常に親しい付き合いがある。トルナ運河の鍵の管理を任されているのもそういったことからだ。
現在はここトゥールの大きい一軒家で静かに暮らしている。
「ゾック…心配をかけて本当にごめんなさい」
「いやいや、こうして無事だったんだから何よりです」
そう言ってレナを優しく見た。その顔は安心感でいっぱいだ。
「ささ、皆さん、上がってください」
ゾックは一行をリビングへ案内した。


「…ふむ。ウォルスへ向かう為にトルナ運河の鍵を貸して欲しいと…」
「ええ、一刻も早くこの事を伝えなければいけないのです」
レナが今までにあった出来事を要所を抑え、簡潔に話した。
「しかし、風のクリスタルが無いとなると運河の反対側から魔物が入り込んでる可能性が非常に高いと思われますが…」
ゾックは困ったようにそう切り出した。
トルナ運河はかつての戦争で、ウォルスがタイクーンへ侵攻しようとした際に自然の地形を利用して人工的に作ったものだ。
その為厳重な門はタイクーン側にしか設置されていない。
タイクーン側が侵攻されない様にする為、ウォルス側に気付かれないように急遽作った物。
片方にしか門が無い特殊なものになっているのは、かつての戦争の名残なのだ。
「でも、もうそうも言ってられないんだ。他のクリスタルまで砕けたらそれこそ世界が終わる」
ファリスは冷静な口調でゾックに迫る。表情もあまり変えない所が返ってゾックにプレッシャーとなった。
「そうじゃ。こうしている間にもクリスタルが砕け散るかもしれんのだぞ!」
「お願い、ゾック。もうこれは私達だけの問題じゃないの!」
「現に、もう風のクリスタルはこの世に無い。これだけでも異常な事なんだから」
ファリスがきっかけでガラフは強い口調で、レナは頼み込むように、バッツは現実を強調した。

ゾックはしばらく考え込んでいたが、
「…分かりました。私も皆さんと同じ意見です。運河の鍵をお渡しいたしましょう」
「ありがとう!ゾック!」
結局折れた。と言うより渡さなければどうにもならない事をこの4人の顔から悟ったのである。
「ですが、今日はもう遅いです。今夜は我が家にお泊り下さい…」
「え?もうそんな時間か?」
バッツはその言葉に少し驚き窓の外を見る。もうすっかり辺りは暗くなっていた。
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