変わる世界 交錯する言葉7


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「何者だ……」
見る限り、老人の出で立ちは明らかにこの国のものではない。白く全身を覆う程の大きさのローブの様な
物を羽織り、顔には両目をぴったりと隠すようにガラス片を装着している。
それも、ただ異文化たるこの国の人間ではないと納得して、他国からの来訪者として見ても、異質な存在
であるように見える事は確かである。
「わしはゴルベーザ様のブレインことルゲイエだよ……親密にぃ~博士と呼んでもらって結構じゃよ」
「ゴルベーザだと」
ひとり不気味に微笑み自己紹介する老人――ルゲイエを目前に王は一人ごちた。
その名前に王は聞き覚えがある。
他国との国交が殆ど無いとは言っても、世界の情勢を把握しなければ、一国は崩壊する。それは現王である
彼にも重々承知であった。
その為、王は各地に密偵として忍びを紛れ込ませ、世界情勢を大方把握していたのだ。
仕入れた情報によると、その者は最近バロンに表れ、以前より押し進められていた、軍事主義を更に加速
させ、世界各国への侵攻を開始し始めた者である。
既に、ミシディア、ファブール、ダムシアンの三国は国の象徴たりえるクリスタルを奪われ、挙げ句には
ファブール、ダムシアンは壊滅的なまでに破壊され尽くしたと聞いている。既にトロイアに関してもなんらか
の政策をうって出たという情報までもが入っており、ここエブラーナに関してもクリスタルを保有していない
国であろうと、無関心なはずはない事は大体の察しがついた。
「その、ゴルベーザの手の者が何の用だ?」
「ははは。もう既に分かっておられるのでは?」
「……バロンとは不可侵条約をむすんでいるはずなのだが?」
「バロン? ああそんな国もあったのぉ!」
相次ぐ質問による応対を、先に取りやめたのはルゲイエの方であった。
「何……?」
「もう関係ないんですよ。あの国はぁ~ゴルベーザ様にとってもわしにもね! ですからこの国も早く、我々の
ものにせねば! まだまだやる事は山ほど残されていますしっ!」
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