変わる世界 交錯する言葉8


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「いっ……一体何が目的なのだ……」
これまで冷静さを保ち続けていた王ではあったが、ルゲイエの口から発せられる言葉とそこから滲み出る
狂気じみた気を感じ取り、段々と押され気味になっていた。
「この国にはクリスタルはないぞ……?」
「クリスタルですか。確かにそれは重要ですな。でも……」
「…………」
「他にも重要なものがあるんですよねぇ……折角集めた試金石も生かす<場所>ってのが必要ですしね。
それにわしもいい加減、地上の空気には飽きてきてねの、どうせなら地下深くとか……天高く――と言った場所
に行ってみたいって願望もあるからな……」
「もういい――」
ケタケタ笑いながら続く講釈を王は最後まで聞いていなかった。それどころか自らの語気でそれを打ち消した。
「兎にも角にもだ! みすみす乗り込んできた者を放っておくわけにはいかん! ただで帰られるとは思っては
いないだろうな!」
「ああ。勿論」
ルゲイエは平静であった。
「その言葉は此処に来るまでにも沢山聞いたからのぉ。主の信頼する者達から……」
そう言って自分の後方の扉を勢い良く開放した。
「ひっ!!!」
まず最初に声をあげたのは、すっかり無口となった王妃であった。
「貴様ぁ……!」
続けて王も激昂する。
開け放された扉から、室内へと入ってくるのは異臭と腐臭、それに生臭い血の臭い。
僅かながら呻き声が聞こえるがそれが誰なのかまでは分からない。だか何が起こったか、どれほどまで
のの惨劇が行われたかを想像するには、充分すぎる材料であった。
「そう……すっかり処理は完了しているのです。あとはお前達だけじゃよ」
そう言って窓の方を顎で指す。
「!」
駆け寄り、空を見上げるれば、魔物が青色を浸食しつつ、何隻かの飛空挺がうるさく駆動音をまき散らし
ている。
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