三節 山間34


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橋も終わりにさしかかった頃、前方にははっきりと浮かぶ影が一つ見渡せた。
「ようやく到着か……」
その進むごとにその影ははっきりとその形を露わにしていく。
「!」
その建物まで後少しと言ったところでセシルは一つの気配を感じ、後ろを振り返る。
「何だ! あんちゃん。そんなに構えて?」
だが、後ろには驚いた様子のパロム達が居るだけであった。
「いや、ちょっと悪い気配がしたような気がしてさ……」
「そうか? おいらは何も感じなかったな。ポロムは――」
ポロムが首を立てに振ろうとしたその時、橋がぐらりと左右に大きく揺れる。
「な……なんだよ」
パロムは振り落とされそうになり慌てて身を屈める。
フシュルッルーーー
揺れに合わせるかの様にまた山頂に向かうまでに聞こえたあの声が聞こえてきた。
「どうやら、奴はまだ生きていたようだな」
その声を聞いたテラが確信めいて呟く。
「よ……くも、私を殺してくれたな……」
返答ともつかぬ乾いた声が返ってくる。その声は聞き覚えのある――
「スカルミリョーネ! 何で?!」
確かに倒したはず、どうやって生きていたというのだ?
「グハハァーーアノ程度でこの私がぁーくたばるとでも。
死してなお恐ろしいこの土のスカルミリョーネの力を思い知るがいいっっーーー」
急に地面から現れた泥の様な物質が膨らみ始める。
中心には顔がかたどられていき、体からは大型の魔物の角ほどある牙が幾多も突出し始める。
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