一節 刻む足跡12


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「僕に……責任があるんだ……」
セシルは言った。
「そうですか」
副長は平坦な口調で言葉を受け止めた。
彼は、セシルとカイン。二人の親交を深く理解していた。
しかし、其処に介入する「三人目」である人物については知らなかった。知りようがなかった。
それを理解してくれたのか、彼は深く追求をしてくる事はなかった。
「わかりました……カインさんの事をよろしく頼みます……」
深々とお礼をする姿はまるで親が子供の事を御願いしているかのようだ。
「ところで――」
そんな考えがよぎったのでつい訪ねてしまった。
否、今の様な関係だからこそ、カインの事をもっと詳しく知りたいと思っていたのかもしれない。
「カインの両親はどんな人だったんだ……?」
既に死別している事は知っていた。だけど、どんな人かは聞いた事がなかった。
孤児である自分が聞くのは、厚かましいと思っていたし。そんなセシルを気遣ってか、
カインも自ら話す事はなかった。
「…………」
少し副長は黙った後、口を開いた。
「ついてきてください……」
と言って自ら扉を出て行った。
セシルも促されるようにして扉につきそった。
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