FF6-リターナ本部3


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

 バナンの容赦のない物言いに、ティナは思わず耳をふさいで悲鳴をあげた。
バナンは構わず、まるで追い討ちを掛けるように言葉を続けた。
「逃げるな!逃げても事実は変えられんぞ!」
 そんなティナの様子を見かねたエドガーが、バナンとの間に割って入る。
「バナン様!お考えあってのお言葉でしょうが、
いくらなんでも酷すぎます!ティナは帝国の支配から解放されたばかりなのです。
もう少し時間が必要です」
 バナンはエドガーを一瞥し、ふんと鼻を鳴らした。
「時間?たとえ一時、目の前の現実から目を逸らしたところで
時間は何も解決してはくれん。
その事はお前が一番よく知っているだろう、エドガー」
「ですが…」
 バナンは何かを言いかけたエドガーを片手で制すると、
ティナを諭すように語り始めた。

「こんな話を聞いたことがあるか?
その昔、まだ邪悪な心が人々の中に存在しない頃、
開けてはならないとされていた一つの箱があった。
だが、好奇心から一人の男が箱を開けてしまった。
中から出たのは、あらゆる邪悪な心だった。
裏切り、嫉妬、破壊、独占、支配…。それはたちまち世界中へ飛び散ってしまった。
だが、箱の奥にはたった一粒の光が残っていた。
…希望という名の光じゃ」
 室内はしんと静まり返り、誰もがバナンに注目していた。
そんな中、ティナだけは俯いたまま、
思いつめた表情で床の一点をじっとみつめている。
 バナンは大きくため息をつくと、椅子から立ち上がった。
「少し疲れた…先に休ませてもらうよ。お前達も休んでいくといい」
 バナンは奥の部屋へと続く扉へむかって、ゆっくりと踵を返した。
ドアノブに手を掛けたところで、ふと立ち止まる。
「おぬしは世界に残された最後の一粒の光。
どんな事があろうと、自分の力を呪われたものと考えるな」
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。