五節 忠誠と野心9


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「ベイガン、今城にはどのくらいの兵がいる?」
セシル達は技師の詰め所に集まっていた。
詳しい情報をベイガンに聞くためには、あの場所は得策ではないであろう。
落ち着いた場所に一旦、腰を下ろし、其処で話そうと思いセシルはこの場所を思い立った。
何故この場所を選んだのか。
先程の場所から近かったというのもあるが、見知った人物と最後に話したこの場所という理由も
あったのだろう。
いつもは技師達で賑わうこの場所もやはり、がらんどうとしていた。
未だ、技師達は残ってはいるのだろうが、意気消沈しているのは想像に容易かった。
この場所を一番賑やかしていた人物が、現在は牢にいるのだ。
当然、この場所もかつての賑わいを保つ事は出来ないのだろう。
「既に以前の軍団達は大幅に規模を縮小され、その中の殆どが行動できない状況です。今現在城の警備を
担当しているのは私共の近衛兵と後は……」
そこで一回口を潜めた。
「魔物達が城の警備にあたっています……」
驚きはしなかった。
カイポの時、リディアの引き渡しを要求してきた兵こそ人間であったものの、率いる兵は全て魔物であった。
ヤンと初めて出会った時、襲いかかってきた魔物は明らかに人の手が入ったものであった。
極めつけはファブール進行の折、攻め込んできた軍勢の過半数以上が魔物であった。
「驚きませんか?」
「既に何度かそう思わせる事態に出会っていたからね……それより……」
セシルは切り出す。
「僕は王に会いに行きたいんだ。そこまでの道はどうなっている?」
城内の構造は忘れもしない。しかし、ベイガンの言葉通り、魔物がうごめいているのであれば、
少し事情は変わる。
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