五節 忠誠と野心10


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「はい、この西側こそ閑散としていますが、城の中央部分は既に幾ばくかの魔物が見張っています。
それも王の間付近は特に警備が厚く、王への面会する事はほぼ不可能となっています。かくいう私も
王と直接あったのはかなり前の出来事で……」
「そうか……」
思ったよりも警備が固い。そう思い、次の言葉を出す。
「ベイガン……」
「何でしょう?」
「案内してもらえるか? 君が一緒なら心強い」
いくら前々からベイガンの事を苦手に思っていても、彼の剣の実力は黙認できるものではなかった。
「はっ! 誠に嬉しい誘いですが……技師殿を救出しなければいけません……」
「そちらはヤン達に任せる」
それはベイガンに再会する前から決めていた事だ。
本来なら、王の元へは自分、一人で行くつもりであった。
だが、城の現状を聞く限り、誰かの助けを借りる必要があるだろう。
ヤンの助けも借りたいところだが、魔導士だけではいざ敵兵に見つかってしまった時に、前衛に立ち
守る者がいない。
万一の時を考えて、ヤンかベイガン――接近戦に長ける者をテラ達と同行させるのが常道であるとの算段だ。
「ベイガンは一度王に会った事がある。敵が何処にいるのかも大体見当がつくと思うし……」
「分かりました。では一緒に行きましょう」
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