五節 忠誠と野心26


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しばらく聞いた事の無かった鉄格子の開く音。
「誰じゃ……」
もうこの場所に閉じこめられ、いくらの時間が過ぎただろうか。
外部との接触を完全に隔離され、小窓一つついていないこの場所からは
今が昼なのか、夜なのかも分からない。
ましてや日付の感覚などはとうの昔に消えている。
この場所――監獄の中でもひときわ重罪な罪を犯したものだけがいれられ
る特殊な牢。
最初はシド自身王に乱暴な進言をした時にはここまでの重罪とはみなされ
てはいなかった。
処刑される者も多かった中、彼に下された王の罰は軽いといってもいいくらいで
あった。
だが、そんな状況で彼は一つ、王を激怒させる事態をおこした。
まずは脱走。通常の格子ではこの怪力な技師を囲んでおくにはあまりにも
もろかったのだ。
そしてその力さえあれば、兵の目をかいくぐって城から抜け出すのも
容易であっただろう。
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